クルーズレポート
街のマーケットへ
テネリフェ島の街歩きでは、地元の人でにぎわうマーケットを訪れました。箱いっぱいに並べられた野菜やフルーツの数々。中には初めて目にする食材もあり、思わず足を止め見入ってしまいます。味や調理方法、その先にある人びとの生活に思いをはせる――旅で出会う未知なる光景は、いつも刺激にあふれています。
テネリフェ島(スペイン)に入港しました
船が寄港したのは、大西洋に浮かぶカナリア諸島最大の島、テネリフェ島です。本国スペインよりもアフリカ大陸に近く、その地理的特性から、さまざまな地域の文化交流の足跡が街を彩ります。世界遺産の歴史地区サン・クリストバル・ド・ラ・ラグーナでは、カラフルな家々や美しい教会が並び、大航海時代の街並みが迎えてくれました。
プラスティック汚染の脅威
日本ユネスコ協会連盟の元事務局長として、約30年にわたり世界遺産の保護や広報に携わってきた水先案内人の吉岡淳さん。今日は、近年ニュースなどでも耳にする「マイクロプラスチック」が、海を通じて地球規模で汚染を引き起こしている現状をお話くださいました。便利すぎる現代の暮らしを見直し、地球に負荷をかけない生き方を語る吉岡さんのお話を、皆さん熱心に聞き入っていました。
旅をより有意義なものへナビゲート
[水先案内人紹介]吉岡淳さん
ポルトガルの世界遺産
中国国家博物館や故宮博物館など、国内外の研究機関で世界遺産についての講座を行っている水先案内人のタン・ホァイユーさん。この日は、まもなく寄港するポルトガルにある世界遺産について、文明の興りやその時代背景を含め、丁寧に解説してくださいました。寄港前からその土地の文化や歴史にふれることのできるレクチャーは、訪れる国々での時間をさらに有意義なものにしてくれるでしょう。
旅をより有意義なものへナビゲート
[水先案内人紹介]タン・ホァイユーさん
海をながめる時間
船が通過したあとに残る、白く波立つ“潮の路”――。「航跡」とよばれる波や泡の跡は、大海原をゆく船旅だから出会える特別な光景です。時には、彼方へと続いてゆく航跡が「これまでの人生と重なる」と語る方もいらっしゃるなど、海が見せるさまざまな表情が旅のロマンを誘います。
洋上夏祭り
アフリカ大陸沖を航海しながら楽しむ、夏祭り。日本の縁日さながらのヨーヨー釣りや輪投げなどの遊び心あふれるブースが並び、ソーセージや浜焼きといったお祭りグルメも登場しました。
デッキでは、専属ミュージシャンによる演奏がお祭りを彩り、やがて夏祭りの定番・盆踊りも始まります。浴衣や甚平をまとった参加者の笑顔が印象的で、船内は夏の雰囲気に包まれていました。
ノルディックウォーキング
船のデッキでは、2本のポールを用いた歩行運動・ノルディックウォーキングを楽しむ方々もいらっしゃいます。まさに“隣りは海”という絶景のもと、気持ちの良い海風を全身で感じながら歩けば、程よく汗をかき、気分もリフレッシュ。皆さん、はつらつと歩いていらっしゃいました。
海図で見る航路
船内には、パシフィック・ワールド号の航路を記した海図が掲示されています。海図が更新されるたびに、旅の記録として写真に収めたり、持参した地図に自分の手で書き込む方もいらっしゃいます。この海図は、船の進路を示すと同時に、世界が海でつながっていることを改めて感じさせてくれる、クルーズならではの、特別な存在です。
卓球大会
卓球大会が開催されました。ダブルス形式で「一般の部」「初心者の部」に分かれて、早速試合がスタート!即席でペアを組んだとはいえ、球を追う目はお互い真剣そのものです。得点が決まると応援の方からも歓声が上がり、参加者も応援の方も一体となって楽しむことができました。
サンセットヨガ
日没間近のデッキでは、ヨガのレッスンが行われていました。波に揺られ沈みゆく太陽を眺めながら、ゆっくりと身体をほぐす至福のひととき。リラックスした状態で一日を締めくくれる、船旅ならではのぜいたくな時間です。