アーカイブ: 寄港地
香港から近いことから世界への窓口として古くから発展してきた広州。一年を通じて温暖で降水量も多いため、花が咲き乱れることから「花城」とも呼ばれています。
悠久の歴史を伝える街
広州の歴史を語る上で外せないのが、537年に建立された広州最古の建築物、「六榕寺(りくようじ)」。北宋時代ここを訪れた書道家の蘇東坡が、ここにあった美しいガジュマルを記念して「六榕」の2文字を書いたことからこの名がつきました。高さ57メートルの花塔は必見です。ほかにも、広州は見どころ盛りだくさん。シンボル的建築物である鎮海楼は、その造りと壮大さから「広州8大景勝地」のひとつとされています。ランドマークとして知られる高さ600メートルの広州塔も見逃せません。悠久の歴史とモダンな都市が交差する、趣ある寄港地です。
本場広東料理を体験
「食は広州にあり」と言われるほど、中国の四大料理として有名な広東料理。山の幸、海の幸の新鮮な食材を活かした、あっさりとした味が特徴です。飲茶の本場も、広東省です。その漢字の通り、中国茶を飲みながら「点心」を楽しむ習慣です。席に案内されたら、まずはお茶を注文。お茶を用意してもらう間に、点心を選ぶのですが、塩味のものから甘味まで、お店によっては800種類以上もあるところも!どれをいただくかよーく吟味して、さまざまな美食を楽しみたいところ。できたての点心の味は格別です。
マレー半島と橋でつながった小島。マラッカ海峡の貿易拠点として栄えた歴史があり、マレー系、中華系、インド系などの多民族の文化が融合した雑多な賑わいが魅力です。
融合する文化にふれる
古くは7世紀頃からインド・アラブと中国の通商の中継地だったペナン島。大航海時代以降はポルトガルやオランダなどとの貿易の窓口として各国の人びとが行き交い、18世紀後半にはイギリスの植民地下に置かれました。当時の面影を色濃く残す中心部のジョージタウンは、マラッカとともに世界遺産に登録されています。植民地時代のコロニアル建築をはじめ、中国寺院やプラナカン建築、イスラムのモスク、ヒンドゥー寺院、リトル・インディアなど、さまざまな文化が同居する街は、貿易拠点として栄えた当時を物語っています。
街を彩る新しい文化
東洋と西洋の歴史・文化が混在する独特の歴史的景観と、美しいビーチで人気のペナン島ですが、実は近年ストリートアートの街としても注目を集めています。街に点在する大小さまざまな壁画アートは、リトアニア出身のアーティストが描き始めたのが始まり。彼に刺激を受けたアーティストたちが街のあちこちに作品を描くようになりました。自転車に乗る子どもの壁画をはじめ、今では数十点のユニークなアート作品が街を彩っており、フォトジェニックなスポットとして世界的な人気を集めています。
[特集記事]東西の文化が融合した、マレーシアへ
シルクロードの交差点
マレー半島とスマトラ島に挟まれた全長およそ1,000キロメートルのマラッカ海峡は、古くから交易のために多くの船が行き交う海の要衝でした。現在でも年間10万隻以上の船舶が通航する、最も世界で混雑する海域のひとつです。船が停泊するのは、マラッカ海峡に面するペナン島の中心地・ジョージタウン。街には中国やインド、イスラム様式の建物とコロニアル調の建物が混在しており、海のシルクロードを支えた一大貿易港としての歴史を物語っています。港を一歩出ればそこはもう街、さっそく散策に出発します。
[特集記事]海のシルクロードを支えた多文化の島
古くから海上貿易で栄えた港湾都市。12~13世紀には対外通商港として大きく発展を遂げました。にぎやかな街はもちろん、近隣に広がる風光明媚な景勝地もお楽しみください。
温かみのある商業の街
古くから海上貿易で栄え、1980年代には大連や上海に並ぶ「経済技術開発区」に数えられながらも、どこか長閑で素朴な雰囲気が残る温州の街。手工芸を得意とした温州人による陶磁器や彫刻をはじめ、商業港として栄えた街の歩みをたどることができる温州博物館では、5000年以上にわたる温州の歴史を紐解くことができるでしょう。また、19世紀後半~20世紀初頭に築かれた石造りの洋館が残る「五馬街」は、10世紀から続く温州随一の繁華街。レトロな建物にたくさんのお店が軒を連ねる風情あるスポットです。
中国十大名山を訪ねる
中国でも有数の景勝地として知られ、多くの画家や詩人もその雄大な姿を称えた雁蕩山へ。約1億年前の活発な火山活動によって誕生した山塊が長い年月をかけて侵食され、独特の景観をつくりだしている雁蕩山は、地質学的な価値から世界ジオパークにも認定されています。1,000メートルを超える巨大な岩峰がそびえ、その狭間に唐や宋の時代に開かれた名刹が残る、山水画のような景観はまさに圧巻。奇岩や鋭い峰々、滝、洞窟などが織りなす雄大な風景の数々は、訪れる人びとを魅了します。
英国統治時代は「セイロン」の名で呼ばれたスリランカ。現在の国名はシンハラ語で「光り輝く島」を意味しています。かつて首都だったコロンボは、今でも経済の中心地です。
歴史豊かな交易都市
インドの南東に浮かぶ島国、スリランカ。同国最大都市のコロンボは、古くから海の交易拠点として栄えてきました。大航海時代を経て、ポルトガル人やオランダ人が貿易の足掛かりにした16世紀以降、スパイスや紅茶貿易の拠点となったコロンボはインド洋有数の港へと発展します。インド洋らしい南国の雰囲気と植民地時代の名残りが入り混じる街を散策すれば、この国の歩んだ歴史が感じられるはず。たくましく生きる人びととの出会いも楽しみです。
東洋伝統の知恵を学ぶ
「生命の泉」、「生きる知恵」という意味をもつ、体系的な古代健康科学”アーユルヴェーダ”。紀元前3世紀頃に仏教とともにスリランカに伝わって島の伝統医療と混じり合い、豊かな文化に育まれながら独自の発展を遂げました。現在に息づくスリランカのアーユルヴェーダは、単に伝統的な医療としてだけでなく、相手に寄り添うホスピタリティを大切にしています。西洋医学とは異なる伝統医療を体験すれば、心も身体もリラックス&リフレッシュできるでしょう。食事療法の考えに基づいた健康的な伝統ランチも楽しみです。
現地の人びとと交流
スリランカの大きな魅力のひとつは、現地に暮らす人びととの出会いです。オプショナルツアー「『光り輝く島』の子どもたち」では、女の子を対象とした施設を訪ね、さまざまな事情からそこで暮らす子どもたちと交流します。社会問題を知るとともに互いの文化を紹介する、思い出深い1日となるでしょう。また「英語でスリランカ文化体験」では、地元の学生から伝統ダンスや食文化を教わったり、日本の文化を伝えたり、洋上で学んだ英語を使って交流します。身振り手振りも交えた英語でのコミュニケーションの楽しさを実感し、地元の人びとの笑顔に癒されるひとときです。
光り輝く島をめぐる旅
16世紀に香辛料を求めてポルトガル人が渡来して以降、オランダ、イギリスと植民地時代が続いたスリランカ。その遥か以前から海洋交易の拠点として栄えてきた、インド洋に面するスリランカ最大の都市コロンボは、南国らしい熱気と喧騒に包まれたエキゾチックな港町です。賑やかな街並みは、急速な都市開発が進む一方で、植民地時代の名残を感じさせる建物も多く点在しています。旅行先としての知名度は日本では高くはないものの、だからこそ思いがけない発見や感動と出会うチャンスに満ちています。
[特集記事]街のざわめきと、輝く笑顔に誘われて
古くから茶葉の輸出港として諸外国と深い交易関係を築き、今も経済特区として発展を続ける厦門。租界時代の洋館が続くコロンス島をはじめ、情緒あふれる街並みが魅力です。
歴史が交わる租界の島
万国共同租界が設置された世界遺産の島、コロンス島へ。南京条約によって開港され、1902年に共同租界地に定められたコロンス島は、ヨーロッパやアジアをはじめ各国が領事館や病院、教会などを建設しました。そして、多くの華僑も移り住み豪華な住宅や別荘を建てました。租界時代に造られた洋館や教会は、西洋と東洋の建築様式が混ざり合った独特な景観を今に伝えています。狭く曲がりくねった路地や、建物から突き出したベランダも雰囲気たっぷり。歴史を感じる街歩きをお楽しみください。
歴史あふれる街を歩く
厦門は福建華僑のふるさととしても有名です。唐の時代に建てられた五老峰の麓にある南普陀寺は、街のランドマークとして知られるほか、多くの在外華僑の信仰を集める寺院です。30,000㎡という広大な敷地には、天王殿、大雄宝殿、大悲殿など豪華な殿堂が並んでいます。また、メインストリートの中山路歩行街は歩行者天国となっており、飲食店やお土産店でにぎわいます。海の幸にピリ辛スープが絡まる「沙茶麺」や牡蠣のお好み焼き「海蛎煎」など、新鮮なシーフードを使った地元グルメに舌鼓を打つのも一興です。
インド洋に浮かぶ1,200の島々からなるモルディブ。美しい海と白い砂浜、色とりどりの珊瑚礁の隙間を、熱帯魚が泳ぎ回る神秘的な光景が待っています。
透き通った海と珊瑚礁
「インド洋の真珠」と称され、リゾート地として知られるモルディブ。毎年人口の3倍近くもの観光客を魅了し続ける、美しい島々。北マーレ環礁に位置するカジュアルなリゾート島、パラダイス・アイランドでは、椰子の木と白砂のビーチに囲まれ、リゾート地ならではのゆったりとした時間が流れます。また潜水艦に乗り込み、美しいモルディブの海中を探検するのもおすすめです。高い透明度で透き通る海でのシュノーケリングやサーフィンなどマリンスポーツもお楽しみいただけます。
美しい地球の姿を守るために
1,200もの美しい島々が点在するモルディブですが、近年地球温暖化により海水温が上昇し、モルディブ全域の珊瑚礁に深刻なダメージが及んでいます。そのため、国をあげてさまざまな環境保護プロジェクトが行われています。 ピースボートクルーズでは住民の環境に対する意識を向上しようと活動する団体メンバーとビーチにでかけ、ゴミ拾いの活動に参加します。海岸に流れ着いているゴミは、海洋生物や鳥など、さまざまな生態系に影響を与えており、モルディブだけでなく、世界が抱える環境問題の深刻さをあらためて実感させられる1日となります。
[特集記事]“南国リゾート”の向こう側。素顔のモルディブへ
ハン川の河口に開けたベトナム中部最大の都市ダナン。喧騒あふれる街並みがある一方、郊外にはのんびりとした田舎の風景が広がっています。
世界遺産の街並みを堪能
近年ビーチリゾートとしても注目され、ベトナムの中でも発展著しいダナン。コロニアル様式の建物や彫刻が施された中国寺院などさまざまな建築様式を目にすることができる「ホイアン」へも好アクセス。朱印船貿易の最盛期には日本人街もあった場所は、現在は世界遺産の街並みとして残り、人気のベトナム陶器やシルク雑貨の商店が彩りを加えます。観光はもちろん、ヘルシーなベトナム料理、民族衣装アオザイのオーダーメイドなど、楽しみは尽きません。時間があれば、ぜひシクロ(三輪人力車)にも乗車してみては。
ベトナムの若者たちと大交流
1994年から始まり、いまやピースボートクルーズを代表する交流プログラムとなった「ベトナムと若者たちと大交流」。交流相手は、ダナン青年連盟のとびきり元気な若者たち。片言の英語や日本語、身振り手振りで体当たりの交流は、限られた時間でも「友だち」になれるとっておきの体験です。訪れるたびに街の景色が変わるほど急速な経済発展をとげるベトナムでも、彼らの笑顔やおもてなしの心は変わりません。お互いの文化を紹介したり、流行や興味あることを話し合ったり、一緒に街を歩いたり―― 一生の思い出となる1日が待っています。
出会いと発見に満ちた街
「自由と独立ほど尊いものはない」――これは、その生涯をベトナム独立に捧げた革命家ホーチミンの言葉。多くの犠牲を払い独立を勝ち取ったベトナムは、戦後、著しい発展を遂げました。船が寄港するのは、中部最大の街ダナン。かつては政治・文化の中心である首都ハノイと東南アジア有数の大都市ホーチミンが人気を二分していましたが、現在ではこの街の魅力が広く知れ渡り、日本からの直行便も運航されるようにもなりました。ピースボートクルーズだからこそ体験できるプログラムなどを通して、その魅力に迫ります。
[特集記事]ドラマチックな出会いが待つ、中部最大の街
飲茶や麺料理、フルーツのスイーツを堪能したり、歩き疲れたら足つぼマッサージを楽しんだりと、台湾の楽しみはつきません。近年注目のアートスポット「駁二芸術特区」も必見です。
魅力あふれる高雄
近年注目を集める高雄は、台北に続く第二の都市と呼ばれています。そんな高雄随一の観光スポット「蓮池潭」は、。1979年に建てられた龍虎塔です。龍と虎の姿を持つ七重の塔は、龍の口から入り、虎の口から出ることで災いを吉と成すパワースポットとして多くの人が訪れています。「世界で最も美しい駅」第2位に選ばれた美麗島駅もぜひ訪れたい場所。光のドーム(光之穹頂)は、世界最大のステンドグラスアートで、1日3回行われる光のショーではステンドグラスの色が幻想的に変わり、訪れた人びとを魅了します。
芸術の世界へ
地上85階建ての「東帝士85ビル」は、高雄のランドマークです。74階の展望台からは、高雄の景色を360度お楽しみいただけます。 アートが好きな方におすすめなのが、台湾にある国立美術館のひとつ、高雄市立美術館。館内はもちろん、外に設けられた公園にも作品が点在しており、自然とアートのコラボレーションを楽しむことができます。倉庫をリノベーションしたおしゃれなカルチャースポット駁二芸術特区も外せないスポットです。ショッピングをしたり写真を撮ったり、グルメエリアも充実しているので1日中いても飽きることはありません。
国土の大半を砂漠や荒野に覆われたヨルダンの最南端に位置する、紅海に面した港町アカバ。約5,000年前からアジア、アフリカ、ヨーロッパをつなぐ要所として栄えてきました。
厳しくも雄大な景観
映画「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」のクライマックスの舞台として知られ、未だ発掘が終わらないほどに壮大なスケールをもつ、ペトラ遺跡。「スーク」と呼ばれる断崖絶壁の狭間を歩いてたどり着いた目の前にそびえ立ち、見る者に圧倒的な存在感を放つ「宝物庫」を意味するエル・ハズネが最大のハイライトです。自然の岩をくり抜いてできたこの遺跡は、光の加減によって岩の色が何色にも変化し、よりこの場所を神秘的に演出してくれます。紀元前からの古い歴史をもつ聖書ゆかりの地も多く、文化的な見どころが点在しています。
古代から続く神秘な場所
海抜はマイナス430mと地表で最も低い場所にあり、世界一高い塩分濃度によって得られる強力な浮力を体験できる「死海」。ミネラルを豊富に含んでいることから健康に良いとされ、古代ヘロデ大王やエジプトの女王クレオパトラをも魅了してきました。そして、月の谷とも呼ばれ、砂岩と花崗岩でできた谷「ワディラム」。どこまでも続く赤い砂漠と長い年月をかけて形作られた奇岩の数々に自然の驚異を感じずにはいられません。中でも高さが15mにもなる石橋は驚嘆の一言。映画「アラビアのロレンス」の舞台としても有名です。
世界をもっと身近に
1948年イスラエル建国に伴い、当時70万人以上のパレスチナ人が周辺諸国に逃れました。ヨルダンにも多くのパレスチナ人が逃れ70年以上が経つ今でも故郷へ帰ることができていません。ヨルダンの人口の約7割以上がパレスチナ系住民と言われるほど、ここには多くのパレスチナの人びとがいます。交流コースでは難民キャンプを訪問し、当時逃れて来た方の証言や若い世代の想いを伺います。彼らとの交流を通して、パレスチナ難民の問題が遠くの世界の出来事ではないことを感じることでしょう。メディアで報道されるだけではない現実や歴史を学ぶプログラムです。
砂と岩に彩られた王国
中東に位置するヨルダン王国は、ピースボートクルーズでも人気の高い寄港地のひとつ。船が寄港するのは、紅海きってのリゾート地としても知られるヨルダンの海の玄関口・アカバです。ここから向かうのは、土地の大半を砂漠や荒野に覆われた内陸部。映画の舞台にもなった大迫力の世界遺産ペトラ遺跡や、別名「月の谷」とも呼ばれる絶景の砂漠地帯ワディラム、不思議な浮遊体験ができる死海など、私たちの冒険心をおおいに刺激する雄大な景観の数々が私たちを待ち受けます。大自然と人類の叡智にふれる旅へと出かけます。
[特集記事]砂漠に隠された魅惑の地へ
タイ南部、アンダマン海に面する世界有数のリゾート地。エメラルド色の海と白い砂浜が織りなすコントラストは、時に「アンダマン海の真珠」と称されるほどの美しさです。
異国情緒あふれる南の島
タイ最大の島であり、アジアを代表するリゾート地として世界中から多くの旅行者が訪れるプーケット。島の南側に位置するプーケットタウンは、オランダやポルトガルの商人たちが持ち込んだ欧州の建築様式と、中国から移住してきた華僑の建てた華やかな寺院が混在する、異国情緒あふれるエリアです。パステルカラーの建物が軒を連ね、歩いているだけで楽しくなります。ターコイズブルーの海が輝くビーチはもちろん、映画「007/黄金銃を持つ男」の撮影地としても有名なパンガー湾国立公園も、ぜひ訪れたいスポットです。
本場タイ料理に舌鼓
タイを訪れたならば、ぜひ味わいたいのが本場のタイ料理です。フカヒレスープ、ブイヤベースと並び世界三大スープに数えられるトムヤムクンをはじめ、具材やスパイスの種類も豊富なタイカレー、タイ風焼きそばのパッタイなど、バラエティ豊かな南国風のメニューの数々が食欲をそそります。辛いと思われがちなタイ料理ですが、さわやかな酸味とまろやかな甘みなどが加わることにより、深みのある味わいをつくり出しています。タイ料理の神髄は、新鮮な食材をおいしく食べること。どうぞ本場の味をご堪能ください。