チュニス
チュニス
伝統と文化が折り重なる歴史都市
世界遺産
カルチャー
さまざまな民族の歴史や伝統が混ざり合った、北アフリカ・チュニジアの首都チュニス。アラブ・地中海・アフリカの風土が織りなす独特の文化が訪れる人びとを魅了します。
城壁で囲まれた旧市街
現代的な新市街と、イスラムの伝統を色濃く残すメディナ(旧市街)との対比が印象的なチュニスの街。1000年以上の歴史を誇るメディナは世界遺産にも登録されています。かつてメディナの周囲は城壁に囲まれていましたが、今はいくつかの門を残すのみ。一歩足を踏み入れると、細い路地が迷路のように張り巡らされています。金物細工や陶器、革製品、スパイスなどを扱う店が建ち並び、地元市民から観光客まで多くの人びとでにぎわいます。幾多の歴史と文化が折り重なる、異国情緒満点の街歩きが楽しみです。
歴史の交差する遺跡へ
チュニス郊外に広がるカルタゴは、海洋民族であったフェニキア人が紀元前9世紀~8世紀頃に建設し、古代ローマ帝国によって滅ぼされたという背景を持つ都市遺跡です。古代ローマはフェニキア人の築いた建物をことごとく破壊し、ローマの都市を再建します。そしてカルタゴは、紀元2世紀にはローマ帝国第三の都市となりました。共同浴場や円形闘技場、ローマ劇場など古代ローマ人の生活を現代に伝える史跡巡りは、地中海の覇権を争い敗れ去ったフェニキアの民に思いを馳せるひとときです。