乗船者インタビュー

目的がある旅は、理屈じゃなくおもしろかったです。

目的がある旅は、理屈じゃなくおもしろかったです。

橋原舞士さん(東京都 / 19歳)

目的がある旅は、理屈じゃなくおもしろかったです。

絶対なにか学べる!と即決しました

大学に半年通ったけれど、学校の雰囲気が合わなくて迷っていました。「起業したい」という想いがあったんですが、大学自体が自分の起業に繋がらなさそうだなと思って一旦休学したんです。でも起業するために何をしたらいいかわからなくて。そんなときに「自分と向き合う」みたいな瞑想のプログラムが1週間40万円であると知り、「行こうかな、ちょっと高いなぁ」と悩んでいたときに見たのが、ピースボートのポスターでした。世界一周の方が絶対何か学べそうじゃん!と思って即決でしたね。

目的がある旅は、理屈じゃなくおもしろかったです。

起業につながることに出会えれば

起業につながることができたらいいな、具体的にやりたいことが見えたらいいなと思って乗船しました。「これが好き、これが嫌い」がわかるだけでもいいし、起業家の人やまったく関係ない人と出会って話を聞くだけでも自分の成長につながるんじゃないかと思っていました。起業にこだわるのは、大学卒業後の就職が自分のやりたいことではないと思ったからです。就職しろと言われたら多分できるけど、やりたいですか?と聞かれたらそうは思えなくて。だったらもう起業するしかないな、と。あとは何よりおもしろそうという前提があったので、そこがこだわる理由ですね。

目的がある旅は、理屈じゃなくおもしろかったです。

寄港地の海でアップサイクルを体験

水先案内人の高橋歩さんがきっかけで、「アップサイクル」という活動を知りました。せっかく船に乗るなら人がやってないことをしようと思って、最初の寄港地のハワイで海ゴミを拾いました。それもただ拾うだけじゃなくて、現地で環境問題に取り組んでいる人の話を聞いたり、高橋さんたちと一緒に回収したゴミからアクセサリーを作るワークショップもやりました。ゴミをよりよいものに変えて活かせるような活動ですが、人手が必要だと実感しました。一人ひとりの意識もすごく大事だし、自分もそういう団体を何かしらつくってみたいですね。

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寄港地では思うままに楽しむ

寄港地ではひとりで過ごすことが多かったです。「船は人と関わる時間。寄港地は自分と向き合う時間」と、自分の中でオンオフの切り替えをしてました。着いた国でも基本行き当たりばったりで、電車に乗っても興味のひかれた駅や、素敵な名前の駅で下車したりの“ぶらり旅”でしたね。僕は縛られるのが得意じゃないので、自分の思うままに動けてとてもよかったですよ。何をするにも自分で選べるっていうのが楽しかったです。

目的がある旅は、理屈じゃなくおもしろかったです。

今までの自分とはちがう自分で

船では企画チームに参加してディレクターを経験したり、運動会では団長もやりました。どうせやるんだったらチームをまとめるポジションをやりたいと思い、そこはこだわって自分から手を挙げましたね。学生時代は自分から手を挙げたことはなかったし、選ばれるタイプでもなかったです。でも、「船の上だし何でもありじゃない?」という気持ちでした。起業にも繋がってくるかなと。企画自体が始まってしまえば、周りのみんなと協力して進められて、なんの不安もなく楽しんでできましたね。

目的がある旅は、理屈じゃなくおもしろかったです。

年齢を超えてコミュニティが広がる

水先案内人パートナーもやりましたが、それ以外の時間はプールやサッカー、卓球をしたりジムに行ったり。予定を詰めすぎても嫌なので、やるとき・やらないときと切り替えました。あとは経営者の方で集まる企画もやりました。呼びかけると年齢関係なく集まってくれて、いろんな話ができる。そこからコミュニティが広がる気がしたし、普段出会わない人と喋れる感じですよね。僕のことを「息子」と呼んでくれる祖母くらいの年齢の方がいて。運動会の団長用にって、とてもかっこいい法被を手縫いで作ってくれて、うれしかったですね。

目的がある旅は、理屈じゃなくおもしろかったです。

人との関わり方を学んだ

僕の船での“ビフォー・アフター”を見てくれていた人から、「運動会がんばってたね」とか声をかけてもらえて、温かいなぁと思うことがありました。自分自身が具体的にどう変わったか考えると、自信がついたかなと。もともと口だけの自信はあったけど、いろいろ経験したことで実績じゃないけど、なおさら自信がついたと思います。それに人前で喋ることが苦手でしたが、「俺ならできる」という気持ちに変わりましたね。喋り方を覚えたら、人との関わり方を学べました。

目的がある旅は、理屈じゃなくおもしろかったです。

起業の夢を追い続けて

旅が終わったら、やはり起業を考えてますね。大学は休学中ですが、もう戻るつもりはないです。最初は友人と2人でバーをやろうかという計画があります。この先の計画やビジョンがある中で、まずは自分たちのお店をもってみて経営や社会を知ろうと話してます。やっとお酒が飲めるようになった20歳がやるバーっておもしろいんじゃないかと思うし、会話ができる空間を作りそこで出会った人と話すことで、さらにその先に進んでいきたいな、と思っています。

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乗るだけでエピソードになるから

乗る意志を固めてる人には、何か目的をもって乗るといいよと伝えたいです。何か習得するとか、これだけは絶対に曲げないという目標をひとつでも持っておくのはすごく大切だと思いますね。迷ってる人には、乗るだけで学べるし乗っただけでエピソードになるよと伝えたいです。せっかくピースボートに出会ったのなら、さらにもう一歩踏み込んでほしい。自分のセンサーが反応したんだったら、素通りしちゃうのはもったいないし、ほかの人とは違う感性を持っているということ。ここで、自分の個性をさらに伸ばしてほしいですね。

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