クルーズコレクション

四角大輔さん(作家、環境保護アンバサダー)特別レポート4

「俺が知る世界も、俺の経験もちっぽけだ。息子よ、俺にもっと広い世界を見せてくれ」-4-

アフリカ、初夏の北欧、そして壮大なアラスカをめぐる世界一周クルーズに、息子とともにご乗船中の四角大輔さん。親子で過ごすかけがえのない時間を綴る特別レポート、第4回をお届けします。

四角大輔(作家・森の生活者・環境保護アンバサダー)
レコード会社プロデューサーとして活躍し、その後ニュージーランド湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営み、場所・時間・お金に縛られず、組織や制度に依存しない生き方を構築。Greenpeace JapanとFairtrade Japanの日本人初アンバサダー、環境省アンバサダーを務める。著書に『超ミニマル・ライフ』『超ミニマル主義』『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』『人生やらなくていいリスト』など多数。
公式ホームページ https://daisukeyosumi.com/

小さな空間に必要なものすべてが詰め込まれ

我が旅人生に、ノマドライフに、革命をもたらしてくれた「船旅」。 ぼくは、この革命的な体験を家族と共有したかった。その強い動機が、今回の家族での世界一周クルーズにつながっている。 世間的には働き盛りで、いい年齢のぼくが107日間も陸から離れ、妻と4歳の息子と船旅に出たことに、驚きの反応が多く届いていたが、その答えのひとつはここにあったのだ。

では船上生活とはどういうものなのか。今回は基本的なことについて書いてみたい。 ぼくら一家が寝泊まりする部屋は、約14㎡のワンルームで、洗面所・トイレ・シャワーのユニットバス、電気ケトルが置かれた広めのデスク、充分な大きさのクローゼット、小さなバルコニーが付く。そして、バルコニーには2脚のリクライニングチェアが用意されている(これが最高にいい!)。部屋は、家族3人にとって決して充分な広さといえないが、まったく不満はない(ちなみに、バルコニー付きの部屋はピースボートで1番多い)。

Yosumi Daisuke

「ミニマルライフ」の原点は船旅にあった?!

ぼくらが暮らすニュージーランドでは「湖畔の一軒家」と、ビーチキャンプ場に置きっぱなしにした「キャンピングトレーラー」を行き来する2拠点生活を営んでいる。空間に限りのある船内の部屋に不便を感じないのは、キャンピングトレーラーで、小さな空間での家族生活に慣れているからだろう。

Yosumi Daisuke

そして、ぼく自身が30年以上実践し、現代において「もっとも合理的な幸福戦略」として提唱している、必要最低限のもので豊かに生きる「ミニマルライフ」そのものだったから、とも言える。 ただ——ニュージーランドの大自然育ちなため、とんでもなく活動的な息子は、ずっと部屋にいるとストレスになる。船上の広いデッキで雄大なる空と海をみながら散歩したり、プールやジャグジーで遊んだり、スポーツ広場でバスケやサッカーをしたり——と頻繁に連れ出して、体を動かす機会を作るようにしている。

船旅を快適にしたのは、やはり「ツール」だった

ただ問題があった。 部屋は、シングルベッドが2つ並ぶツインルームだったことだ。部屋のクリーナーのムハミンにお願いして、ベッドをくっつけてダブルベッドにしてもらった。息子が寝れるソファーや予備ベッドはないため、夫婦の間に息子をはさんで「川の字」になって寝るしかないからだ。

それを想定して持ち込んでいた、コンパクトにたためて持ち運びできるスペーサーを、ベッドの間に入れて隙間を埋めてもらった(Amazonや楽天で買える)。 そして、ムハミンが用意してくれた、ダブルベッド用のベッドパットとシーツをその上にビシッと敷いてくれて、快適な大型ベッドが完成! ということで、この問題は初日から解決された——こういった船旅を快適に過ごすためのさまざまなツールも、機会があれば公開したいと思っている。

「水際族」のぼくが船旅を偏愛するワケ

ちなみに、過去3回の乗船時は独身時代。部屋にはベランダはなく、小さな窓しかなかったが不満は一切なかった。「部屋からいつでも大海原を見れる!」と、ずっと幸せな気持ちで「部屋でのひとり時間」を楽しんだ。

Yosumi Daisuke

そんなぼくは、自称「水際族」だ。子どもの頃から「水際」が好きで、「池の畔・河原・湖畔・海辺」で遊ぶことに全精力を注いでいた。 小中学生時代はツーリング自転車、高校からオフロードバイク、大学時代と会社員時代はバンライフで——美しい水域と大きな魚を求めてフィッシングトリップを続けた——そして、そのまま大人になってしまった。

そう、ぼくのグローバルなノマドライフの原点は、魚を水を求めてのフィッシングトリップなのだ。

だが、どんなにがんばって水際に通い詰めて物足りず、大学生からは「どうすれば美しい水際で暮らすことができるか」と、本気で考えるようになった。 それが人生の夢となり——その夢を妥協なく追求し続けた結果——ニュージーランドでの湖畔と海辺での生活に行き着いたのだ。

そんな「水際族」のぼくにとって、船上生活は天国だ。「水際」どころか「水の上どころか、大海原の上!」なのだから。 窓から海が見えるだけで至福だし、ベランダから海風を感じられるなんて、泣けるほど幸せだ。

Yosumi Daisuke

「家事」を愛するぼくがママに船旅を強く推すワケ

そして、繰り返そう——ピースボートでは「掃除・洗濯・炊事」といった家事から完全に解放される。船旅が快適な理由として、やっぱりこのポイントは大きい(ニュージーランドの生活で、家事にフルコミットしているぼくだからこそ、こう断言できる)。

今回の船旅で、ぼくの母くらいの年齢のシニアの友人が多くできたが——「家事をしなくていいなんて、こんなに自由な時間を楽しめるなんて、人生で初めてよ!」という声を何度も耳にした。

特に、陸上で家事に追われることの多いママにこそ、100日間の船旅をプレゼントしてほしい。

今だけ!旅の魅力が詰まった
パンフレットをお届け!

今資料請求をいただいた皆さまには、世界一周クルーズがもっと楽しみになる情報が満載のパンフレットをお送りします。この機会にぜひ資料をご請求ください。

TOP