世界を知る船で過ごす特別な12日間
真夏の太陽が水面を照らす7月末。日頃は「世界一周の船旅」の舞台となるパシフィック・ワールド号が、魅力あふれる日本各地と韓国の済州島をめぐるショートクルーズの旅へと出航しました。ピースボートクルーズのこだわりをぎゅっと詰め込んだ、まさにプレミアムな日々を前に、自然と気持ちも高揚します。「行ってらっしゃい!」「楽しんできてね!」たくさんの声援に見送られた船は、夕景に染まる海へゆっくりと漕ぎ出してゆきます。
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充実のクルーズライフがスタート
一夜明けた船上では、皆さんそれぞれの“旅時間”がスタート。朝日を眺め、デッキで体を動かし、船内各所のレストランでお好みの朝食を味わうなど、待ちに待ったクルーズライフを楽しんでいるようです。夕方前には船内放送がかかり、「船が関門海峡を通過する」というお知らせも。デッキへと向かうと、まさに船が本州と九州を結ぶ関門橋の直下をゆっくりとくぐり抜けてゆく場面に出くわしました。橋を下から眺めるという稀有な瞬間、集まった皆さんからは思わず歓声も上がります!細い海峡を抜けた船は、沿岸の風光明媚な景色の間を縫うように、次なる海へと向かってゆきます。
韓国のリゾートアイランド
真っ青に晴れ渡る空が眩しい、韓国の済州島に入港しました。本土とは異なる独自の文化をもち、世界遺産「城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)」など、豊かな自然と温暖な気候に恵まれた人気の観光地です。海沿いの街・エウォル(涯月)を訪れれば、黒々とした溶岩の岩礁地帯が広がり、おしゃれなカフェやレストランが並ぶさまはリゾート感満載!名産のデコポンを使った絶品スイーツを楽しんだあとは、海岸沿いの遊歩道を散策します。韓国ならではの賑やかさとはまた違う、まるで南洋の島に来たような光景――思いがけない景色に出会う、これもまた旅の醍醐味だと感じます。
旅を豊かにする多彩なナビゲーター
ピースボートクルーズに欠かせないのが、“水先案内人”。各界の著名人や専門家が乗船され、旅がより有意義になるような企画が開催されます。今回のショートクルーズにも、世界一周と同様に実に多彩な水先案内人の方々にご乗船いただきました。「お互い“先生”と呼ぶのはやめましょうね」そんな呼びかけからスタートしたのは、江戸文化研究者であり法政大学名誉教授、そして法政大学前総長の田中優子さんと、アフリカ・マリ共和国出身で京都精華大学前学長を務めたウスビ・サコさんの対談。中身の濃いお話が次々に飛び出し、大勢の方々が熱心に聴き入る姿が印象的でした。
海から訪れる、新しい京都
済州島を出港した船は、日本周遊の旅へと舵を切ります。寄港したのは、京都府北部の日本海に面した港町・舞鶴。かつて軍港として栄えた歴史から、赤れんがの倉庫群をはじめ旧海軍ゆかりの建造物が数多く残る街です。日本三景のひとつ「天橋立」を堪能したあとは、足を延ばして伊根町へ。漁業と生活が一体となって発展した「舟屋」の光景で知られるこの地では、海の上に浮かぶように建ち並ぶ舟屋から絶景が望めました。ランチには港町ならではの新鮮な魚介を。小さな町に流れる、何ものにも代えがたい豊かな旅の時間。“海の京都”を存分に感じながら、のんびりと港町をめぐった一日となりました。
城下町に息づく格式と伝統
蝉しぐれに迎えられた古都・金沢では、「加賀百万石」の歴史と伝統を感じる街巡りへと出かけます。昔ながらの土壁や石畳の残る武家屋敷跡を訪れれば、風情と趣を感じる景観が広がり、まるで江戸時代に迷い込んだかのようです。小道の先にある、古民家を改装したレトロなカフェで冷えた抹茶で涼んだあとは、足軽資料館へ。加賀藩の繁栄を支えた足軽たちの生活空間が保存されており、藩政や武家社会の様子が手に取るように伝わります。他にも、気候風土や水に恵まれ“職人の街”とも呼ばれる金沢では、まさに「職人気質」の精神で伝統を受け継ぐ、数多くの伝統工芸品にも出会えました。
世界のどこにいてもこだわりのお米を
私たちが金沢の街を堪能している間に、船ではとある“大切なもの”の積み込みが行われていました。それは、お米。ピースボートクルーズで提供されているお米は、ここ石川県産のブランド米「ゆめみづほ」なのです。生産者の顔が見える食材を乗船者の皆さまに食べてほしいという思いから、2018年9月より船内すべてのレストランでこの「ゆめみづほ」を提供しています。契約農家から届いた、総量22トンものお米がパシフィック・ワールド号へと積み込まれてゆく光景は、圧巻の一言!たくさんの思いが込められたつやつやで美味しいごはんが、今日もクルーズの食卓を彩ることでしょう。
爽やかな風吹く夏の北海道
ショートクルーズも終盤に差し掛かり、船は夏の北海道に相次いで寄港しました。北海道の“海の玄関口”として古くから栄えた街・小樽、そして西洋文化をいち早く取り入れたレトロでモダンな街並みが魅力の函館は、楽しみにしていた方も多かったよう。本州よりは幾分涼しい気候の中、赤レンガや洋館が並ぶ街を歩けば、幕末から昭和にかけての歴史が随所に感じられます。ランチには港近くの魚市場で、北海道の海の幸がたっぷりのった海鮮丼を。街ブラを楽しもうと坂道を登れば、眼下には“海の絶景”が広がります。この雰囲気を余さず残したい――そんな想いで何度もシャッターを切ります。
プレミアムな旅のその先へ
日頃は世界一周航海をおこなう船に乗れる特別な機会とあって、ショートクルーズを体験したその先に「世界一周」を見据える人も多いもの。旅という“非日常”でありながら、暮らすように過ぎゆくクルーズの醍醐味を、この12日間をとおして実感されたという声も聞きました。ゆったりと綴られる時間の中で思い返される、華やかなイベントや寄港地で見た絶景、海や空が毎日魅せてくれる素晴らしいシーンの数々。次はいつ旅に出ようか――旅は終わりを迎えても、旅への想いに終わりはありません。それはまるで船の航跡の如く、世界一周へとつらなる大海原に続いていくはずです。
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