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第95回地球一周の船旅(オーロラシーズンのアイスランドをゆく)

クルーズレポート

2017年11月24日 第95回ピースボート「地球一周の船旅」横浜帰港!

オーシャンドリーム号は、横浜港へ帰港しました。空気の澄んだ、気持ちのいい青空が広がっています。横浜港を出港してから104日間、無事にこの場所へと帰って来ました。 皆さん、たくさんの荷物を抱えて、船を降りて行きます。船内では「ありがとう!また会いましょう」と、最後の別れを涙を流しながら惜しむ姿が見られます。 今日で、3ヶ月間過ごしたオーシャンドリーム号とお別れです。横浜で降りた皆さんが、神戸港へと向かう私たちを見送ってくれます。皆さん、きっとまた会いましょうね!

2017年11月18日 災害ボランティア・リーダートレーニング

防災・減災に関する知識、被災者とボランティアとのコミュニケーション、現場の安全管理やリーダーシップなど、状況の変化に対応しつつグループをまとめる判断力を養うための、災害ボランティア・リーダートレーニングが行われています。講師を務めるのは、ピースボート災害ボランティアセンタースタッフの垣貫さんです。「災害時、何かしたいと思っても、何をどうするかをわかっていないのはよくないと思っていました。自分が出来ることを学んでいきたい」そう受講したきっかけを話してくれた受講生の方も。トレーニングはまだまだ続きます

2017年11月15日 なりさんに聞こう

VFPジャパン[平和を求める元自衛官と市民の会]副代表の形川健一さんに自衛官についてお話いただきます。27年間、自衛隊で働いていた形川さん。「2012年、ソマリア沖海賊対処活動のためのジプチ派遣を機に、自衛隊のあり方に疑問を感じたことがありました」その後、そこから先のイメージが持てなくなり退職することを決意したそう。退職後、第86回クルーズに乗船者として乗ったという話に、驚きの声があがります。横浜までご乗船いただく形川さんの講座、今後も楽しみです!

2017年11月14日 洋上結婚式

「地球一周の船旅の中で、結婚式を挙げたい!」そんなお二人の洋上結婚式が行われました。タキシードとウェディングドレスに身を包んだお二人が登場すると、大きな拍手が沸き起こります。360度見渡すかぎり広がる大海原を背景に記念撮影!・・・最高の1枚になりました。続いての二次会では、余興や結婚式には欠かせないケーキカットなど、笑顔の絶えない時間となりました。笑いあり、涙ありの結婚式は、大成功!心温まる時間になりました。

2017年11月13日 ホノルル(オアフ島)寄港

今クルーズ最後の寄港地、ホノルルへ寄港しました。まず向かったのは、ハワイを代表するワイキキビーチ。西はデューク・カハナモク・ビーチ、東はカイマナ・ビーチまで、約3キロに広がるとても大きなビーチです。オシャレなレストランやバーなども海沿いにならび、観光スポットとしても人気の場所です。ハワイ王国を建国した初代国王、カメハメハ大王像の待つイオラニ宮殿も人気スポットです。ハワイ島北部のカパアウで生まれたカメハメハ大王は、優れた戦士であり、民衆のリーダーでもあったそう。彼の像は左手に平和の象徴となる槍を持ち、右手はハワイの繁栄を表し掲げられているといいます。

2017年11月11日 ヒロ(ハワイ島)寄港

オーシャンドリーム号は、火山がつくり出す美しい自然が見どころのハワイ島・ヒロに初寄港!今日は、世界遺産のハワイ火山国立公園へ。2つある活火山のうちの1つ、キラウエア火山は標高1274メートルもあるそう!火山の地理や歴史、この地に伝わる伝説などを説明するジャガー博物館の横には展望台があり、ここからキラウエアカルデラと、ハレマウマウ火口を見ることができます。噴煙の上がる大地から、ハワイの大自然と地球の息吹を実感するひとときとなりました。

2017年11月3日 おりづる寄港地報告会・ラテンアメリカ編〜反核の国で語るということ〜

核兵器の非人道性を世界に訴え、「核のない世界の実現」に向けて活動を行うおりづるプロジェクト。ブロードウェイラウンジでは、キューバ、メキシコ、ニカラグアでの証言活動の報告会が行われました。「キューバでは20年以上もの間、原爆投下の日に合わせて追悼式典が行われていることを知りました」遠く離れた日本のことを思っていてくれて嬉しかったと、キューバでの証言会を振り返る木村さん。ニカラグアでは大学で証言を行い、参加したほとんど人たちがヒバクシャ国際署名をしてくれたそう。核兵器のない世界へと思うだけではなく、真剣に考え、行動をしていくことの必要さを考える時間となりました。

2017年11月2日 ブリッジツアー

普段は入ることができませんが、やっぱり気になる!!ブリッジ(操舵室)を見学する、ブリッジツアーが行われました。ゆっくりと船の中心部を見てまわれる貴重な機会に、予約が殺到するほどの人気ぶり。さっそくブリッジの中に入り、オーシャンドリーム号がどのように航海しているのか、説明を聞きます。現在はほとんどの操縦を実際に手で行うのではなく、機械で行われているそう。そしてツアーの醍醐味、舵を触らせてもらって記念撮影!これは旅のいい思い出になりますね。旅も残すところあと3週間あまり。オーシャンドリーム号、そしてクルーの皆さん、引き続きよろしくお願いします!

2017年11月1日 地球まるごと仕事場〜社会組織にとらわれず自由に生きる「フリーランス」という働き方〜

安藤美冬さんは、フリーランサー、作家、そしてコメンテーターとして活躍していらっしゃいます。自身の働き方に関して、移動、ミニマム、さまざまな仕事、発信という4つのキーワードがあるという安藤さん。「ワークライフバランスという言葉があります。仕事を効率よく終わらせ、余暇を楽しむこと。しかし、私は、仕事とプライベートを混ぜるワークライフブレンドを実践しています」「自分自身がブレないために、羅針盤を持つことが大切です。自分自身が人生の船長として、現在地を知り目的地へ向かっていく。3年後の自分を思い描いてください」ご自身の体験を交えて、力強いメッセージをくれました。

2017年10月30日 コリント(ニカラグア)寄港

オーシャンドリーム号はニカラグアのコリントに寄港しました。港では、現地の皆さんが大歓迎で船を迎え入れてくれました!さっそく行われたのは歓迎式典。さらにニカラグアの伝統的な踊りや演奏も披露してくれ、大きな拍手が起こります。夜には「ニカラグア-ピースボートの平和と友好のフェスティバル」が行われました。挨拶のあとは、文化紹介の時間。ピースボートからはソーラン節や和太鼓、エイサーなどを披露します。折り紙や習字、けん玉などのブースも作られ、どれも大賑わい!言葉は通じなくても、あちこちで自然と交流している姿を目にすることができました。

2017年10月27日 パナマ運河航行

スエズ運河と並ぶ「世界二大運河」、パナマ運河通航の日を迎えました!この日を楽しみにしていたという方も多く、デッキは朝からにぎわっています。パナマ運河の全長は約80km。26mもの高低差を越える「階段式」というユニークな方式で知られています。船が閘門に入ると、背後の門が閉まり、まるでプールの中にいるような状態になります。このプールに大量の水が注入されジワジワと船が高さを増していく様子を見て、「上がってる上がってる!」という歓声が、デッキのあちこちから聞こえてきます。運河を抜けると、いよいよ太平洋へ。旅もラストスパートです!

2017年10月26日 クリストバル(パナマ)寄港

オーシャンドリーム号は、パナマ運河の大西洋側の拠点・クリストバル港に入港しました。今日は、「パナマ運河鉄道乗車体験とパナマシティ観光」のツアーに参加します。コロン駅へ到着すると、赤と黄色のカラフルな列車がお待ちかね!!ワクワクしながら乗り込み、出発です!車内では、コーヒーとスナックのサービスも。このパナマ運河鉄道は、パナマ運河が開通する60年ほど前の1855年に開通し、運河ができるまでは重要な輸送手段として大きな役割を果たしていたんだとか。現在は、コロンなどで働くビジネスマンに向けて活躍しています。パナマ運河以外にも見どころ満載のパナマ、充実した1日となりました。

2017年10月24日 誰もが自分の「性」を生きられる社会へ〜性から見るキューバの近代史〜

「キューバ国立性教育センター」の副代表を務めるマヌエル・バスケス・セイヒドさんに、キューバ革命後のキューバ社会の「性」教育についてお話いただきました。「キューバ革命によって、キューバにおける最大で抜本的な歴史的、文化的変化で、ジェンダー、性的指向、身体に関わる政策が導入されました」キューバはスペインの影響で、男性優位で伝統的に同性愛者嫌悪が根付いた社会だったそう。「キューバは社会主義の国であり、少数派への差別をなくさなければいけません。人権を重視しながら進んで行くことが大切です」マヌエルさんはそう講座を締めくくりました。

2017年10月23日 コスメル(メキシコ)寄港

メキシコのコスメルへ寄港しました。今回は、キンタナロー大学のコルメル・キャンパスを訪れて、学生たちと大交流するツアーに参加。大学に到着すると、門の前でたくさんの学生が待っていてくれました。挨拶を交わし、さっそく校内を案内してもらいます。ランチもみんなで一緒にテーブルを囲みます。タコスやメキシコの大衆料理など、どれもおいしい!こんな風にみんなでにぎやかに外で食べるとより一層おいしく感じられます。大学を出て、続いては街歩き。グループに分かれて協力し合いながら、10個の問題を解いていきます。メキシコにアミーゴ(友だち)ができた、充実の1日となりました。

2017年10月22日 サンディー オーシャンドリームエンターテイメントショー

フラの正統的継承者のサンディーさんは「サンディーズ・フラスタジオ」を主宰し、フラのすばらしさを伝えています。そんなサンディーさんと、「サンディーズ・フラスタジオ」のトップダンサー、マリリンさんによるエンターテイメントショーの開幕です!サンディーさんの歌声とマリリンさんの華麗なダンスに、集まった皆さんもうっとり。曲が終わる度に、大きな拍手が起こります。「本当に素敵なステージでした。私もチャレンジしてみたい!」そんな声も。今後、お二人によるフラレッスンとタヒチアンレッスンが予定されているとあって、期待が高まります!

2017年10月21日 ハバナ(キューバ)寄港

オーシャンドリーム号はキューバの首都、ハバナへ寄港しました。長きにわたり断絶していたアメリカとの外交関係が大きく変化しはじめたキューバは、今注目の場所。さっそく街中散策へ出発です!クラッシックカーに乗って、革命広場へ向かいます。ガイドブックなどには必ず登場する、チェ・ゲバラの肖像がひときわ目を引く新市街の中心にある革命広場。毎年5月1日のメーデーなどの時には国家評議会議長の演説が行われ、数十万人もの人が集まることもあるんだとか。広場の反対側には、ホセ・マルティ記念博物館があります。革命広場を見下ろすように建つ塔の高さは109メートル!その高さに圧倒されます。

2017年10月20日 キューバ 超大国を屈服させたラテンの魂

元朝日新聞記者で国際ジャーナリストの伊藤千尋さんに、これから訪れるキューバについてお話いただきます。まずは、キューバの歴史から。「フィデル・カストロと、チェ・ゲバラが中心となり起こったキューバ革命。ゲバラがカストロに感銘を受けて、革命に参加したんです」キューバ革命以降、教育制度や医療分野など、この国はさまざまな面で変化を遂げました。2015年に米国との国交が回復したキューバへの観光客は、現在年間400万人。アメリカからキューバには、1日110便の飛行機が飛んでいるんだとか。伊藤さんの話を聞いて、ますますキューバへの寄港が楽しみになりました!

2017年10月19日 ナッソー(バハマ)寄港

美しい海が広がる、バハマのナッソーに寄港しました。ナッソーといえば、やっぱりビーチ!ジャンカヌービーチを訪れました。白い砂浜、どこまでも広がる青い海と空……なんとも贅沢な景色が広がっています。ビーチでは泳いだり、本を読んだり、スポーツをしたり。皆さん思い思いのゆったりとした時間を過ごしています。ナッソーの街並みはとてもカラフルで、どの道を歩いていてもワクワクしました。皆さん、お買い物やビーチを楽しみ、ナッソーを満喫できたよう。オーシャンドリーム号は次なる寄港地、ハバナに向けて出港です!

2017年10月18日 「エシカル」なビジネスって?〜人も地球も大切にする企業の取り組み〜

アメリカ・バーモント州と東アフリカ・ソマリランド——地理的にも文化的にも異なる二つの地域でエッセンシャルオイルを生産販売する企業の経営者ケイシー・ライオンさんに、エシカルビジネスについてお話いただきました。ケイシーさんたちは、原料の樹木を守るために持続可能な収穫方法を確立し、自分たちで買い付けを行っているそう。「エシカルビジネスは直接的な関係づくりが大切。現地を訪れ商品を見せて、できる限り伝えることが必要です」と語るケイシーさん。人にも地球にも優しい企業のあり方や責任ある生産と消費、働き方などに対して、私たち消費者の姿勢を見つめ直す時間となりました。

2017年10月18日 Let’s まぜこぜ社会 Get in touch!

女優としてはもちろん、骨髄バンクやドイツ国際平和村、障がい者アート支援の活動を25年以上続けている東ちづるさんは、アートや音楽などを通じてまぜこぜの社会をめざす一般社団法人『Get in touch』の代表としても活動をしています。「配慮があれば、どんな時でも私たちは一緒に暮らせるはず。それぞれ個人や団体が縦割りではなく、横で手を繋いでいくことが大切です」まぜこぜの社会について、そう力強く語る東さん。誰も排除しない、まぜこぜの社会を目指すために、お互いが助け合い、支え合うことが大切であると改めて感じた時間となりました。

2017年10月16日 ニューヨーク(米国)寄港

オーシャンドリーム号はニューヨークへ寄港!地下鉄に乗って、まずはニューヨークのシンボル、自由の女神像のあるリバティー島へ向かいます。間近で見る自由の女神は大迫力!1886年にフランスから贈られて以来、米国の自由と民主主義の象徴であると同時に世界各地からやってくる移民たちの守り神として街を見守ってきました。その高さはなんと、約93メートルもあるんです!自由の女神を後にして、行きと同じくフェリーで街へ戻ります。途中、ふと周りを見渡してみると、絵に描いたような美しい街並みが広がっています。これぞアメリカ!といった景色に、ニューヨークに来たということを実感します。

2017年10月11日 私たちみんなの「チェックリスト」

人権活動家のハナ・スタントンさんによる、持続可能な開発目標(SDGs)についての講座が始まりました。国連が掲げるSDGsは、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、17の目標を2030年までに達成するため、世界中の人びとが参加できるようにつくられています。「大きな目標に見えますが、シンプルに考えて、毎日できる簡単なことから行動していけばいいんです」ハナさんはそう語ります。「まずは話すことから始めましょう。今、隣にいる人とSDGsの目標をひとつ選んで、それについて意見を交わしてみてください」その声に、皆さんそれぞれ話し始め、会場はあっという間に賑やかになりました。

2017年10月8日 レイキャビク(アイスランド)寄港

世界最北に位置する首都・アイスランドのレイキャビクに寄港しました。バスに乗り、ゴールデンサークルを観光するツアーに出発です!まず向かったのは、アイスランド語で「黄金の滝」を意味するグトルフォスの滝。溶岩層でできた階段を、白い水しぶきをあげながら流れ落ちる様子は大迫力!流れる音が耳の奥まで響き渡るような感覚で、大自然の営みの凄さを体感できました。続いては、シングヴェトリル国立公園へ。ここにはユーラシア大陸プレートと北アメリカ大陸プレートの割れ目(ギャオ)があり、ユネスコ世界遺産に登録されています。レイキャビクの大自然を満喫し、感動した1日となりました。

2017年10月7日 ノーベル平和賞受賞記念講演『NGOとピースボート』

2017年のノーベル平和賞を受賞したICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)。ピースボートはICANの国際運営団体で、「おりづるプロジェクト」を通して広島・長崎のヒバクシャの方々と一緒に世界各地で核兵器の非人道性を訴えてきました。「おりづるプロジェクト」を牽引し、ICANの国際運営委員を務めるピースボート共同代表の川崎哲が講演を行いました。「国際キャンペーンが受賞することには、個人や団体が受賞する以上の意味がある。この受賞は、ICANの活動に関わるすべての皆さんを励ますためのものだと受け止めています」川崎は、世界中で行われた核実験のヒバクシャが声を上げたからこその結果だと言います。

2017年10月6日 手塚良則さんが握る江戸前の味

世界を舞台に活躍する、明治43年創業の東京・大森海岸「松乃鮨」4代目の手塚良則さん。手塚さんは幼いころに家業を継ぐことを決意し、店や築地の仕入れに同行していました。しかしながら、プロの海外スキーガイドとして4年間、世界100カ所以上のスキー場をガイドしていたというから驚きです。現在は、ミラノ万博や中東の王族の集い、ハリウッドのパーティーなどでもその腕を振るっているのだとか。今日は「松乃鮨おまかせ握り」がレストランで振る舞われ、さらにデッキでは三貫握りも登場!!さらに、手塚さんがデッキでお寿司を握っている時にオーロラが!!お腹も景色も満たされる1日となりました。

2017年10月5日 オーロラ予報

オーロラ案内人であるアクセル・オスカーソンさんに、空の様子と今晩のオーロラ予報についてのお伺いします。現在、オーシャンドリーム号は風や雲を避けて、晴れ間を目指して航海中。 「昨晩は、残念ながら天候不良でオーロラを見ることはできませんでした。今日は、晴れればオーロラを観ることができる可能性はあります」そう語るアクセルさん。今夜が楽しみです!

2017年10月3日 エディンバラ(スコットランド)寄港

スコットランドの首都・エディンバラへ寄港。港では、タータンチェックの服を着た女性がバグパイプを演奏して歓迎してくれました。歴史的な建造物が立ち並ぶ旧市街と、新市街の美しい街並みは、世界遺産に登録されています。港から向かったのは、旧市街のメインストリート、ロイヤル・マイルです。このエリアはキャッスル・ヒル、ローンマーケット、ハイ・ストリート、キャノンゲートの4つの通りで成り立っていて、16世紀から17世紀にかけて造られた建物が並んでいます。お店の軒先には、タータンチェックの服や小物がたくさん置いてあります。美しい街並みを堪能し、大満足の1日となりました。

Ⓒ Mizumoto Shunya
2017年10月2日 クリスティアーナさんに聞く世界の気候変動

国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の前事務局長クリスティアーナ・フィゲレスさんと、ピースボート共同代表吉岡達也による対談が行われました。京都議定書やパリ協定締結、現在の気候変動の問題などに話題がおよびます。「地球の環境を守るためにできること。そのひとつに電気の無駄をなくすことがあげられます。部屋の電気をこまめに消したり、公共交通機関を使うことは、すぐに実行できます」とフィゲレスさん。自分たちにできることを一つずつ実行して行くことが大切であると感じた時間でした。

2017年10月1日 ロンドン[ティルベリー](イギリス)寄港

古くからロンドンはもとより、イギリスの重要な港として知られるティルベリーへ寄港しました。港からロンドンまで、電車に乗って向かいます。バッキンガム宮殿やビッグベンを訪れた後に向かったのは、こちらも観光名所として有名なタワーブリッジです。ゴシック様式のタワーも目を引きますが、橋の真ん中は大きな船が通るときにだけ、可動式で開くようになっています。その様子は見ることができなかったものの、抜群の存在感で見るものを魅了します。街の美しさや歴史、人の優しさを感じることのできたロンドン。ぜひまた訪れたい場所のひとつとなりました。

2017年9月30日 気候変動〜よくある質問への率直な返答〜

気候変動と海洋の環境悪化に直面する国々から乗船している、「海洋と気候変動ユースアンバサダー」メンバーが、気候変動のいまを紹介する企画が行われました。「最悪のシナリオは、気候変動による人類の絶滅です。気候変動で海面上昇が進み、小さな島国は消滅してしまうかもしれません」メンバーは口々に、自分たちの島が現在置かれている状況を語ります。「私たちが出来ることは何か?」そんな質問にメンバーは「学び合うことが大切です。何が出来るのかを考えて、諦めずに行動していくことです」そう答えます。 一人ひとりが、自分に出来ることから始めて行くことが必要だと改めて感じる時間となりました。

2017年9月28日 ボルドー(フランス)寄港

本船は初寄港となるフランスのボルドーに到着!2007年に世界遺産に登録され、多くの観光客でにぎわっています。また、ボルドーはワインの名産地。今日は、ボルドーワインをいただけるオプショナルツアーへ参加します!一面のブドウ畑の間を進むバスが辿り着いたのは、シャトー・モカイユ酒造。実際に酒蔵に入り、作業場や樽の保管場所を案内していただきます。ワインにまつわるさまざまなお話に、皆さん興味津々!そしてお待ちかねの試飲タイム。「フルーティーな香りが口に広がるね!」と楽しそう。ボルドーならではの時間を満喫し、船は次の寄港地であるロンドンのティルベリーを目指します。

2017年9月27日 自然エネルギーは世界の潮流、日本も必ずそこに

弁護士としてさまざまな事件を手がける一方、映画監督としても活躍している河合弘之さんによる講座は、河合さんが監督を務めた映画のダイジェスト上映からスタート。原発事故や自然エネルギーに関するもので、日本、そして世界の現状がとてもわかりやすく描かれています。今日の講座は、映画にも関連する自然エネルギーについてお話していただきます。「日本の自然エネルギーが発展していくためには、政策を変える必要があります。自然エネルギーが広まることで、世界は幸せで平和になるでしょう」そう力強いメッセージをくれました。

2017年9月27日 イギリス市民運動の歴史

貧困と不正を根絶するために世界各地で支援活動を展開するオックスファムのアビー・コノリーさんに、イギリスでの市民活動の歴史における女性の役割に焦点を当ててお話していただきます。スライドを使い、イギリスの市民活動について丁寧に説明してくれるアビーさん。水素爆弾の実験を機に起こった核兵器禁止運動や、一人の男性が英国議会の前の路上に10年間住んだ例など、さまざまなイギリス市民運動の歩みをお話してくださいます。イギリスの市民活動の歴史を知り、行動することのが大きな意味を持つと感じた時間となりました。

2017年9月26日 新しい生き方・働き方から学んだ7つのこと アドベンチャーライフ〜真の自由を求め、大自然へ

執筆家の四角大輔さんによる講座。本日は、現在四角さんが暮らすニュージーランドについてお話いただきました。「今日は、船の中ではなくニュージーランドにいると思ってください!」そう話す四角さん。その言葉どおり、1週間以上かけて、川を遡り、山を越え、道なき道をゆく、原生林を歩いた様子を、写真や映像を交えて紹介してくれました。「なぜ冒険をするのか。それは、そこに圧倒的な自由があるからです」自由には責任がともなうけれど、冒険をしていると自然を感じることができ、より謙虚になれると語る四角さん。自然の偉大さに圧倒されると同時に、美しさを感じる講座となりました。

2017年9月25日 リスボン(ポルトガル)寄港

ポルトガルの首都、リスボンへ寄港しました。美しい朝焼けが私たちを迎えてくれます。今日も1日ステキな日になりそう!!ではさっそく、世界的にも古い歴史がある都市の一つであるリスボンの街へ出発です。まず訪れたのは、ジェロニモス修道院です。16世紀初めに建設が始まり、完成したのは19世紀。約300年かけて造られました。細かな装飾が施され、当時のポルトガルの栄華を今に伝えています。続いて訪れたのは、バイシャ地区。1755年に起こった地震の後に再開発され、現在のようなデザインに作り直されました。カラフルな路面電車が走っていて、とてもにぎやか!!

2017年9月24日 ジブラルタル海峡通航

オーシャンドリーム号は、スペインとモロッコの間にあるジブラルタル海峡を通過します。デッキには、その様子を見るためにたくさんの人が集まりました。そのとき、「わーっ!」という歓声が上がり、行ってみると…なんとイルカの群れが!!まるでイルカたちが私たちのを歓迎してくれているかのよう。 船旅ならではのうれしい瞬間です。明日はいよいよ、ポルトガルに寄港します!

2017年9月24日 EUのこれから〜英国離脱とポピュリズム運動〜

ジャーナリストのアンドレアス・ツマフさんに、EUの現状とその未来についてお話いただきました。イギリスが国民投票によりEUの離脱をすることに関してツマフさんは、EU全体の結束の弱さが問題だと指摘します。「今回の結果は、国民に責任があります。若者が投票に行っておらず、もしも投票に行っていれば結果が変わっていたかもしれません」そう語ります。ほかにも難民の受け入れや議員の決め方、ユーロ使用の問題など、今まであまり知らなかったEUの問題に、講座に来ていた誰もが、ツマフさんの言葉に熱心に耳を傾けます。世界で起こっていることにより関心を持つことのできた時間となりました。

2017年9月23日 私は戦争で難民になった

1992年〜95年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で難民となった、ヤスナ・バスティッチさん。現在ジャーナリストとして活動する彼女の実体験を語っていただきました。「生き延びるために地下に隠れ、スナイパーの狙撃を受けながら命がけで水や食料を探す日々。多くの人が命を落とし、広場は墓地となりました」その後、ヤスナさんは家族の生活を支えるために避難民となり国外へ脱出。家族とは、次にいつ会えるかもわかりません。しかしヤスナさんを始め、サラエボの人びとはどんな状況でも希望を忘れることはなかったそう。ヤスナさんの話を聞き、あらためて平和の大切さを実感する講座となりました。

2017年9月23日 戦争を次世代へ伝える〜テヘラン平和博物館の取り組み〜

戦争がもたらす悲惨な状況をたくさんの人に知ってもらうことで平和の文化を広げる活動を行っている、テヘラン平和博物館のメンバーに、彼らの活動を紹介していただきます。今回イランから乗船している4名は、まず、自分たちが暮らすイランの豊かな自然や食、芸術、文化などを話してくれました。また、イラン・イラク戦争についても触れ、「この戦争では、戦争犯罪が起きていました。禁止されていた、病院や学校などが爆撃の対象となり、化学兵器も使われたのです」そう真剣な眼差しで私たちに問いかけます。戦争の悲惨さ、平和の大切さをあらためて実感する講座となりました。

2017年9月22日 バルセロナ(スペイン)寄港

スペインのバルセロナに寄港しました。建築、そして美術をはじめ、見どころ満載のバルセロナ。オーシャンドリーム号を降りて、さっそく街中散策へ出発です!バルセロナといえば、まずはここ、サグラダファミリアです。1883年にガウディが設計を手がけ始めてから、完成まで、100年とも200年ともかかると言われたこともありましたが、新しい技術などを取り入れたことで、ガウディ没後100年にあたる2026年の完成を目指し、現在も工事が続いています。前に訪れたときにはこんな装飾はなかった、ここはまだ出来ていなかったと、訪れるたびに新しい発見があるのも楽しみのひとつです。

2017年9月21日 錆びない生き方〜60歳からしておきたいこと〜

「人生は後半戦こそおもしろい」そう笑顔で話す、昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子さん。 ほとんどの方が一度は向き合うであろう、人生の新しいステージ。高齢化社会が加速する中で直面する老前整理と旅立ちの準備や心構えを坂東さんの体験をもとにお話していただきました。何をしたいのか考えるのに、船に乗っている今はいいきっかけだと話す坂東さん。最後には、「相手に対して何ができるのかということを考えていくことが、心を錆びさせない。若い人に気配りができる存在でいてください」そうメッセージをくれました。相手を思うことの大切さに気づくことのできた講座となりました。

2017年9月21日 ボニファシオ海峡通航

ボニファシオ海峡を通航したオーシャンドリーム号。フランス領コルシカ島と、イタリア領サルデーニャ島との間にあり、幅は約11キロ。海峡を通過する様子を一目見ようと、デッキにはたくさんの人が集まっています。コルシカ島やサルデーニャ島が見えると、皆さん一斉に写真撮影タイム!島を背景に記念撮影をしたりと、思い出に残る1日となりました。

2017年9月20日 ナポリ(イタリア)寄港

南イタリア最大の都市、ナポリへ寄港しました!さっそく船を降りて、まずはサンタ・ルチア通りへ。この通りからは、ヴェスヴィオ火山を背景に太陽の光を浴びてキラキラと輝くナポリ湾を見ることができます。続いて訪れたのは、ナポリ王宮の正面にあるプレビシート広場。ここはナポリで1番大きな広場で、たくさんの人で賑わっています。そしてナポリと言えば、やっぱりピザ!あちらこちらにピザ屋さんがありました。注文すると、窯焼きしてすぐに出してくれます。焼きたてのピザは本当においしい!!チーズとトマトソースが絶妙に絡み合い、何枚でも食べられそう!

2017年9月19日 メッシーナ海峡通航

オーシャンドリーム号は本日、メッシーナ海峡を通航します!シチリア島と、イタリアの間にあるメッシーナ海峡の通航の様子を見るために、デッキにはたくさんの人が集まっています。ふと船の横を見ると、小さな船が。オーシャンドリーム号が海峡を通航するためにパイロットが乗っているんです。船から船に、海の上で移動する様子に、「動いている船に飛び乗れるなんて本当にすごい!」そんな声があがります。さぁ、明日はいよいよイタリアのナポリに寄港します!

2017年9月18日 ドブロブニク(クロアチア)寄港

オーシャンドリーム号はクロアチアのドブロブニクに入港!船を降りて、アドリア海の真珠と称される世界遺産の旧市街へと向かいます。旧市街にあるプラツァ通り。ここはかつて運河が通っていたそうですが、12世紀ごろに埋め立て整備され、現在のプラツァ通りとなったんだとか。プラツァ通りをまっすぐ進むと、街の中心部でもあるルジャ広場に到着です。広場の南側には、オノフリオの小噴水があります。これは入り口にある、オノフリオの大噴水と同じころに造られたもの。続いては、旧市街地の周りを囲む城壁に登ります。ここから見る景色もまた一味違った美しさがあり、街の美しさを改めて実感しました。

2017年9月17日 コトル(モンテネグロ)寄港

本日寄港するのは、モンテネグロのコトル。船は、世界遺産のコトル旧市街の目の前に着岸。まず向かったのは、旧市街の入り口すぐの時計塔。この塔は、1602年に造られたんだそう。続いて目指したのは、城壁の頂上です。長い長い山道、登っても登ってもなかなか頂上までたどり着きません。「もう少し!!上に行けば、疲れが飛んで行ってしまうくらいの景色が見えるから!」降りてくる方の声に、最後の力を振り絞ります!頂上にたどり着くと、そこにはすばらしい景色が広がっていました。遥か下方には、我が家オーシャンドリーム号が見えます。なんだか頂上から見る船が愛おしく思えました。

2017年9月15日 クレタ島(ギリシャ)寄港

ギリシャのクレタ島に寄港。この島は古代遺跡やビーチリゾートが点在するギリシャ最大の島で、多くの観光客で賑わっています。バスに乗って向かったのは、クノッソス宮殿跡。クレタ島にある青銅時代最大の遺跡で、ヨーロッパ文明発祥の地とも言われています。ギリシャ神話によると、この宮殿はゼウスの血をひくという最高位の神官だったミノス王が築いた迷宮で、長い間、神話の中の宮殿だと思われていました。しかし、イギリスの考古学者が実在の宮殿であったことを突き止めました。昨日のピレウスに引き続き、人がとても優しかったクレタ島。天候にも恵まれ、充実した1日を過ごすことができました。

2017年9月14日 ピレウス(ギリシャ)寄港

今日はギリシャのピレウス寄港の日。船を降りて、さっそく街中へ。まずはピレウスの象徴ともいえる、パルテノン神殿へ向かいます。石畳の道を上り、汗だくになってたどり着いたパルテノン神殿。目の前に現れた神殿の大きさに、思わず息をのみます。「感動」のふた文字では言い表せないくらいの迫力です。街の中でもひときわ高いところに建つパルテノン神殿からは、どこまでも広がる街を一望することができます。この光景を見ただけで上ってきた疲れも吹き飛びます!アクロポリスの丘を下り、プラカ地区へ。ショッピングを楽しむ人やカフェでコーヒーを飲む人もいて、ゆったりとした時間が流れていました。

2017年9月12日 スエズ運河通行

本日は、今クルーズの見どころのひとつ、スエズ運河航行の日!!天候にも恵まれて、なんとも気持ちのいい航行の日となりました。朝の6時ごろから、カメラを片手に皆さんデッキへ。「スエズ運河を本当に楽しみにしていたんです!」そう話す方が本当にたくさんいらっしゃいます。右手にシナイ半島、左手にアフリカ大陸を望みながら、船はゆっくりゆっくりと進みます。ボートに乗っている人や街を歩いている人たちが、オーシャンドリーム号を見て手を振ってくれます。その姿に、なんだか心が温まります。

2017年9月9日 グローバルスクール課外授業

世界中のいろんなヒトと出会い、「ヒト多様性」を体感しながら学ぶ、グローバルスクール。今日は、フォトジャーナリスト、佐藤慧さんが課外授業を行ってくれました。「人生は、人との出会いの掛け算で広がっていきます。人の生き様を知ることは、人生を豊かにします」受講生は、真剣な面持ちで話に聞き入ります。「新しいことに挑戦するのが怖い」そんな声に、「ピースボートに飛び込んでいることは、本当にすごいこと」明るい笑顔で答えてくれました。「今まで常識にとらわれ過ぎていた。モノの見方はいろいろあると感じました」受講生からはそんな感想も。佐藤さん、ありがとうございました!

2017年9月6日 笑顔の国カンボジア〜35/1000のリアルな声〜

シンガポールから船を離れ、5日間カンボジアで地雷問題について学んだメンバーの報告会が行われました。現在でも約600万個の地雷が埋められているというカンボジア。さまざまなNGOなどの支援により撤去作業が行われていますが、被害に遭う人は後を絶たちません。「一ヶ所に埋められた地雷の数は一つとは限らず、また撤去作業中に別の地雷の被害にあうことも。子どもたちが地雷警戒区域とも知らずに地雷が埋められている場所に入ってしまうこともあります」二度とこのような悲劇が繰り返されないよう、私たちもその歴史から目を背けることなく、向き合っていかなければならないと感じました。

2017年9月6日 ファインダー越しの3.11〜人はどんな物語を紡いでいるのか〜

フォトジャーナリストの佐藤慧さんに、東日本大震災での経験をお話いただきます。震災発生当時、コンゴ民主共和国の資源紛争の取材をしていた佐藤さん。ニュースを聞いてすぐに帰国を決断し、陸前高田へ。津波の被害を受けた街を見て、「色のない世界が広がっていた」と静かに当時の印象を語ります。「僕自身も岩手県出身。ガレキが片付けられていく様子を見て、自分たちの思い出が消されていくような気持ちになりました。それでも前に進んでいくために、復旧ではなく復興を目指しています」そうと力強い言葉で講座を締めくくりました。

2017年9月5日 移民として生きる〜中国からアルゼンチンへ〜

「フンダシオン・オリエント」代表で移民支援コンサルタントを務める、ジュリア・ジャンさんの講座が行われました。ジュリアさんの出身は中国の山東省。「私の最初の記憶は、お腹が空いた感覚」厳しい環境の中で幼少期を過ごした彼女の言葉に、皆さん真剣な表情で耳を傾けます。ジュリアさんは高校生だった1983年、家族でアルゼンチンへ移住します。「パスポートの取得は簡単にはいきませんでした、4年もの月日を要したのです」アルゼンチンでの暮らしは裕福ではなかったものの、家族で工夫し幸せに生活することができたそう。「準備をした人には、きっとチャンスがやってくる」そう講座を締めくくりました。

2017年9月3日 PANIC ART

コロンボから乗船された世界的パフォーマー、ちゃんへん.さんのジャグリングショー「PANIC ART(パニック・アート)」が3日間に渡り行われました。ちゃんへん.さんは、ジャグリングにダンスの要素を取り入れ、圧倒的なスキル、驚異的なスピードで魅せる独自のパフォーマンススタイルに特徴を持つエンターテイナーです。数々のパフォーマンスコンテストを総なめにし、これまで66の国と地域で公演を行っています。ちゃんへん.さんが登場すると大きな拍手が湧きます。 「船の上だからといって手を抜いたりしません。全力で演技します」そんな言葉通り、大迫力のステージが繰り広げられました。

2017年9月2日 サッカーから読み解くユーゴスラビア崩壊

サッカーと旧ユーゴ情勢を織り交ぜてその現状を伝え続けている、ノンフィクションライターでビデオジャーナリストの木村元彦さん。 本日は、サッカー日本代表オシム元監督を被写体に旧ユーゴ紛争の闇を浮き彫りにした映像を上映し、私たちがこれから訪れる地域の紛争事情についてお話いただきました。 「サッカーボールはいつどんな場所でも人の心を繋いでいくことができます。同時に、武器はいつも分断しか生みません。そして今も世界各地で紛争が続いています」そう語る木村さん。これから訪れるクロアチアやモンテネグロの紛争事情を知ることで、観光地とは違う一面を知ることができました。

2017年9月1日 コロンボ(スリランカ)寄港

スリランカのコロンボに寄港。今日は、さまざまな理由で親と一緒に生活することができない30人ほどの女の子が暮らす「シュリ・ヤソダラ・ガールズ・ホーム」を訪問するオプショナル・ツアーに参加します。施設に到着すると、女の子たちが、代わるがわるさまざまなダンスやスリランカの歌、そして日本語の歌を歌ってくれました。みんなで一緒に体を動かして、子どもたちと距離を縮めていきます。恥ずかしがっていた子どもたちも次第にうち解け、楽しそうに遊んでいます。現地の方と交流し、さまざまことを考えるきっかけになった、ピースボートならではの魅力が詰まった一日となりました。

2017年8月31日 京都と中国を結んだ3本の道〜日中関係を「文化」の視点から再考する〜

前朝日新聞編集員で同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授を務める加藤千洋さんの講座が行われました。京都と中国を結んだ3本の道を、「禅の道」「茶の道」「学の道」と表現する加藤さん。「襖などでよく目にする龍の絵。龍は仏教の守り神であると同時に水に関わりがある動物、火災が起こらないようにとの思いが込められています」と龍が描かれる理由を語ります。昨年、日本を訪れた中国からの観光客は637万人といわれています。「現在、日中関係はうまくいっているとは言えません。だからこそ、文化の持つ温もりの力を大切にしていく必要があります」最後にそう伝えました。

2017年8月27日 ヤンゴン(ミャンマー)寄港

オーシャンドリーム号は、ミャンマー最大の都市ヤンゴンへ寄港しました!ミャンマーの旧首都であり、たくさんの人でにぎわっています。まず訪れたのは、ヤンゴン中央駅。たくさんのマーケットがあり、車や人が行き交ってます。続いては、シュエダゴン・パゴダへ。ヤンゴンの象徴でもあるこちらのパゴダは、観光名所のひとつ。黄金の大きな仏塔の美しさに圧倒されます。ライトアップされた夜の姿も見ものです。お昼の風景とは一転、ライトに照らされて夜空に浮かびあがるその姿は、言葉にならないくらいの美しさです。ヤンゴンのすばらしい景色に触れ、大満足の1日となりました。

2017年8月26日 緊急支援の現場から〜災害・紛争の中で〜

国連世界食糧計画(WFP)元アジア地域局長の忍足謙郎さんに、これから寄港するミャンマーやスリランカ、クロアチアの紛争地での活動についてお話いただきました。支援や食料の確保、ほかにも多言語・多国籍のスタッフとの連携の重要性などを、自身の体験談を織り交ぜながら、日本のメディアでは知ることのできない現実を語る忍足さん。「平和な状態なら、貧困は減らすことができます。国連の掲げる飢餓を無くすことは可能なんです。問題は、平和な状況をつくることなんです」その言葉が胸に響きます。さまざまな紛争地、災害地でのリアルな声を知るとともに、知ることの大切さを学ぶ時間となりました。

2017年8月25日 マンタがいなくなる?!〜海と人とのつきあい方〜

スリランカ出身の海洋生物学者で、海洋生物保護活動家の水先案内人ダニエル・フェルナンドさん。彼が講座で見せてくれたのは、マンタが飛ぶ瞬間を納めた映像です。「マンタが飛ぶ理由はまだ解明されていません。マンタ同士のコミュニケーションなのか、体についた寄生動物を取るためなのか、それとも面白いからなのか、まだ謎です」そう笑顔で話します。「2013年の調査によると、マンタは5〜8年前から56〜86%減っています。捕獲されたマンタのエラは高価格で取引されています」特に中国では漢方薬として使われているといいます。マンタについて知り、海と人とのつきあい方を考える時間となりました。

2017年8月24日 モンテッソーリってなに?〜生命が育つ邪魔をしない教育〜

国際モンテッソーリ協会公認教師、一般社団法人「AMI友の会NIPPON」副代表で、「ピースボート子どもの家」のアドバイザーとして乗船している深津高子さんに、モンテッソーリ教育についてお話いただきます。「モンテッソーリ教育とは、生命が育つ邪魔をしない、一生涯教育です」発達には、乳幼児期・児童期・思春期・青年期の4段階があり、乳幼児期にどういった経験や体験をするのかが思春期につながっていくと深津さんは語ります。講座を聞いた方からは、「この話を子どもが生まれる前に聞いておきたかった」という声も。教育について改めて考え直す時間となりました。

2017年8月23日 シンガポール寄港

オーシャンドリーム号はシンガポールに寄港しました。さっそく街中散策へ出発です!まず訪れたのはやっぱりココ、マーライオン公園!!たくさんの観光客で賑わっています。マーライオンの見つめる先には、特徴的な外観が目を引くマリーナ・ベイ・サンズ。こちらも最近人気の観光スポットです。一番高いところはなんと地上200mもあるそう!!高いですね〜!多民族国家として知られるシンガポール、地下鉄で少し移動をすると、まったく違った景色を見ることができます。街並みも美しく、色鮮やかな飾りを見ているだけで楽しくなります!!シンガポールの魅力を満喫する1日となりました。

2017年8月22日 ミャンマーは本当に民主主義?

ミャンマー軍事政権に対抗する学生運動に深く関わった、民主化・人権活動家でNGOプログレッシブ・ボイス諮問委員会議長のキン・オーンマーさんに、ミャンマーの歴史と現状についてお話いただきました。近年民主化を果たし、大きな話題を集めたミャンマー。 「しかし、現在も10万人以上もの人たちが難民キャンプで生活しており、さらに軍隊はどんなことをしても逮捕されないといいます。法の下の平等を実現するために憲法を改正するには軍の許可が不可欠だという現実があり、国内の課題は山積みなのだそう。質問コーナーでは多くの質問が飛び交い、ミャンマーへの関心の高さが浮かび上がりました。

2017年8月22日 私の「手帳」に残す私のストーリー

韓国のハンギョレ新聞社で広告局長を務められている、報道写真家のイ・ジョンヨンさん。「写真を撮った瞬間は、その瞬間から過去になる。しかしそれが記憶となって残る。私たちは、一緒にピースボートで旅をしました」 ジョンヨンさんが今クルーズで撮影した写真のスライドショーが上映されると、これまでのことが一気に思い出され、涙ぐむ方も。「国籍や国家の差、地域の差は関係ありません。1対1で少しずつ配慮し、理解し合えば、私たちはもっと仲良くなれると思います」と笑顔で語るジョンヨンさん。この先、旅をしていく中で、写真を通して自分の物語と向き合う時間となりました。

2017年8月21日 持続可能な開発って?国連の活動から学ぶ

2008年から2015年まで、ニューヨークの国際連合協会世界連盟の代表委員を務められ、現在はシンガポール国際連合協会の副会長を務める、リー・クワン・ブンさんによる講座のテーマは「持続可能な開発について」。「国連の持続可能な開発目標(SDGs)を達成するためには 、世界中の18億人の若者の想像力や才能、9億人の年配の方々の経験と知識が必要です。この目標を世界に広めてほしい。そして、今こそ私たちが求める未来を作るために行動を起こして欲しいです。」そう真剣な眼差しで語るリーさん。SDGsの目標を達成するために、自分たちにできることを一つずつ行っていこうと強く思える講座となりました。

2017年8月20日 ひきこもり大国ニッポン 

多様性やコミュニケーションを学ぶ「グローバルスクール」のナビゲーターを務めるフリージャーナリスト・引きこもり訪問サポート士の石川清さんは、15年前から引きこもりケアに取り組んでおり、年間1000回近くの家庭訪問や相談を重ねています。「長期重篤な引きこもりの方の幸せや自立といった回復には、壁が3つあります」第1の壁は孤立、孤独の壁。これには医療が必要となることもあるといいます。 第2の壁は、教養や経験、自信、コミュニケーションなどの成長の壁。第3の壁は、自立の壁。「この中で、第2の壁の支援が忘れられがちなんです」日本における引きこもりについて学ぶ大切な時間となりました。

2017年8月18日 厦門(中国)寄港

オーシャンドリーム号は、今クルーズ初めての寄港地、厦門へ寄港しました。訪れたのは南普陀寺。1000年以上の歴史を持つ南普陀寺は、唐王朝時代に建設されたものの、その後何世紀にも渡って、破壊と再建が繰り返されてきました。現在の建物は、1980年に建造されたものだそう。地元の人たちは木札を投げて線香を灯し、お参りしています。それに習い、楽しい地球一周の船旅ができるようにとお参りです。もうひとつの見どころ、コリンス島を訪れた方も多く、暑かったけれど、日光岩の展望台から見た景色はとても美しかった、と話してくれました。こちらも次回はぜひ行ってみたいですね!

2017年8月17日 観光学から見る異文化理解

神戸山手大学准教授の小槻文洋さんによる講座のテーマは、観光学から見る異文化理解です。現在世界的に観光客の数が増えており、2016年の統計によると国際観光客の数は12.4億人。国際観光業の収入にして約122兆円と、世界のGDPの10%を観光業が占めているのだそう。その数字の大きさに会場からは驚きの声が漏れます。「観光客全体を見ると、メディアなどに作り上げたイメージを実際に確認することが旅の目的になっているのではないでしょうか。そうではなく異文化を知りながら旅をすることこそ、人生の豊かさにつながるはず」異文化の中で、多角的な視点を持つことの大切さを認識する時間となりました。

2017年8月17日 イルカが出た!

ゆったりとした時間が流れるオーシャンドリーム号。デッキを歩いていると、なんだか人だかりが。行ってみると、「イルカがいる!」という声が!! たくさんの群れになったイルカが、船の横をゆっくり泳いでいます。こんな風にイルカに出会えるのは、船旅ならでは。 次はいつ出会えるのか、楽しみです!

2017年8月16日 世界遺産シリーズ1-奇山の山と福建土楼-

水先案内人企画、第一弾にご登場いただいたのは、NHKエンタープライズ世界遺産事務局長でプロデューサーの須磨章さん。これから訪れる中国の世界遺産、黄山と福建土楼についてご紹介いただきます。「黄山は、中国では昔から『仙境』と呼ばれており、仙人が住む山として考えられています。この山に行くということは、仙人になれると言われているんです」そう語る須磨さん。 もうひとつ、客家(ハッカ)と呼ばれる漢民族の子孫が造りだした建築様式の『土楼』も中国でよく知られる世界遺産です。こちらもオプショナルツアーで訪れることができるとあって、皆さん興味津々!!厦門寄港が楽しみです!!

2017年8月13日 第95回ピースボート「地球一周の船旅」横浜出航

第95回ピースボート「地球一周の船旅」は本日、横浜出航の日を迎えました。晴天に恵まれて、絶好の出港日和!!まるで、私たちの出航を祝福してくれているかのようです。さあ、待ちに待った出航式が始まりました。クルーズディレクターを務める田中洋介の「カンパイ!!!」を合図に、皆さんで乾杯!!そして、船からお見送りの方へ向けて紙テープが投げられました。ピンクや黄色、水色、オレンジ色、黄緑色……いくつもの紙テープが宙を舞い、歓声があがります。「いってきます」「いってらっしゃい」笑顔、涙、感謝。大きな声で、家族や友人に語りかけ、別れを惜しみながら、船は港をゆっくりと離れていきました。

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