第74回地球一周の船旅(北欧航路をゆく地球一周)

クルーズレポート

2011年11月1日 第74回「地球一周の船旅」帰港

地球をぐるりと一巡りし、第74回ピースボート「地球一周の船旅」は帰港の時を迎えました。美しい青空に映えるベイブリッジの下をくぐります。出航の日は「スタートライン」となったこの橋が、今日は旅の「ゴールライン」となります。16時、オセアニック号は横浜港大さん橋客船ターミナルに着岸。地球一周の船旅が帰港しました。岸壁には、こんな横断幕を用意してお迎えに来てくれた方も。早速、携帯電話で「おかえりー!」、「ただいま!」なんてやりとりが交わす方も。日本にいれば当たり前の携帯電話も、今日ばかりはなんだか懐かしく感じます。

2011年10月16日 洋上ミュージカル

帰国まであと2週間。ここから日本までは、今クルーズの集大成となる企画やイベントが多く行われます。その先陣を切ったのがこちら、洋上ミュージカルの上演です。約1ヶ月間、練習を重ねてきたミュージカル『A COMMON BEAT』。異文化理解と共存をテーマとしたミュージカルを、約80名のキャストが熱演しました。参加者の大半が、歌も演技も本格的に取り組むのは初めてのこと。力一杯演じきったキャストの皆さんに、カーテンコールでは大きな大きな拍手が送られました。ミュージカルに関わった皆さんの笑顔は本当に印象的。クルーズも、笑顔のフィナーレへ向けてラストスパートです!

2011年10月14日 マンサニージョ(メキシコ)寄港

オセアニック号は、今クルーズ最後の寄港地マンサニージョに寄港しました。船を下りてまず目につくのが、カジキマグロのモニュメントです。マンサニージョは、メキシコ有数の漁港。特にカジキマグロ漁では世界的に有名な港なんだそう。 モニュメントのインパクトとは打って変わって、街中の様子はカラフルで可愛らしい印象。日本では奇抜に感じるピンクやブルー、イエローの外壁も、ここでは何ともオシャレ。今クルーズ最後の寄港地マンサニージョ、皆さんそれぞれに満喫されたよう。「船でできた仲間と最後の思い出がつくれた」といった声もあちこちから。船はいよいよ”ゴール”へと向かって出港します。

2011年10月8日 アカプルコ(メキシコ)寄港

メキシコプロレス「ルチャ・リブレ観戦」がいよいよ実現!ピースボート主催の興業ですが、もちろん地元の人たちも一緒に観戦。好きなレスラーのコスチュームを着た子どもたちの多いこと!ルチャ・リブレがメキシコ市民にどれほど愛されているのか、改めて実感。迫力満点の試合に、ピースボート参加者も地元の皆さんも、盛り上がりは最高潮!「プロレスなんて……と思っていたけれど、こんなにカッコ良くて、会場全部で盛り上がれるなんて、スゴイ!!」と興奮気味に話す方も。そう、プロレスって本当にスゴイ!ウルティモ・ドラゴンさんと再会の約束をし、私たちの旅はまだまだ続きます。

2011年10月7日 国民的ルチャ人気を知る

メキシコで市民の娯楽として親しまれているプロレス「ルチャ・リブレ」。このルチャ・リブレの人気を紐解く企画に登場したのは、メキシコでプロレス道場を開いた日本人ルチャドール(ルチャのレスラーのこと)、ウルティモ・ドラゴンさん!講座では、この後寄港するアカプルコで予定されているルチャ・リブレ観戦の楽しみ方や盛り上がりポイントを解説。ウルティモ・ドラゴンさんの弟子にあたるルチャドールの花岡大輔さんも加わり、軽妙なトークを展開します。終始大盛り上がりの企画に、ルチャ観戦がより楽しみになった、という参加者も多かったよう。まもなくオセアニック号はメキシコに入港します!

2011年10月5日 プエルトケツァル(グアテマラ)寄港

プエルトケツァル港に寄港。ここからは、世界遺産「アンティグア・グアテマラ」を訪れます。ここはかつてグアテマラの首都でしたが、度重なる火山の噴火や地震のため、首都機能は現在のグアテマラシティへ移転。多くの人びとがこの街を去り、「街」としての機能の多くは歩みを止めました。こうした歴史から、ここには植民地時代の建物や石畳の道が当時のままの姿で残っています。まるでポストカードのような風景に、思わずため息……。穏やかな時間が流れるアンティグアの街。「『次』は時間をとって、しばらく滞在するのも面白そう」といった声も。確かに、ここには訪れる度に新しい発見がありそうです。

2011年10月3日 先住民として、そして女性として

船内講座に登場したのは、この後訪問するグアテマラのNGO「AMVA (女性よ、前進しよう)」の創設者アンヘリーナ・サクバハさんです。色鮮やかなグアテマラの伝統衣装「ウィピル」姿で表れたアンヘリーナさんは、マヤ族にルーツを持つグアテマラ先住民族の末裔。先祖代々ウィピルの織り手で、自身も先住民族の文化とアイデンティティを守るために、ウィピル織りも受け継いでいると言います。色鮮やかなウィピルと、アンヘリーナさんの柔らかな笑顔に、人びとが歩んだ苦難の歴史と、その中でも平和と権利を求めて活動を続けた強さを感じた、という方も多かったよう。彼女の今後の企画にも注目が集まります。

2011年10月1日 パナマ運河通航

オセアニック号は、太平洋と大西洋をつなぐ閘門式運河・パナマ運河を通航。この日を楽しみにしていた、という参加者も少なくありません。全長約80キロに及ぶ運河を、丸1日をかけて通航します。パナマ運河の特徴といえば、船が階段を上下するように通航すること。約26メートルという高低差を克服するために生まれたのが、この階段式運河です。船が上下するというのは何とも面白いもの。その動きを目に焼き付けようと、デッキにはカメラを持ったたくさんの参加者が集まりました。船前方の大きな閘門が開くと参加者からは大歓声が。船はいよいよ太平洋へとやってきました!

2011年10月1日 バルボア(パナマ)寄港

船はパナマの港町・バルボアへと入港しました。ここからは、パナマの先住民族「エンベラ族」との交流プログラムの様子をレポート!エンベラ族の村へ到着すると、色鮮やかな民族衣装に身を包んだ村の人びとが手作りの楽器を手に迎えてくれました。そして文化紹介の時間には、伝統的な踊りを披露。男性たちが奏でる音楽に合わせ、女性たちが列になって踊ります。軽快なリズムを踏む女性たちの誘いに乗って、私たちもダンスの輪に加わります。お互いに言葉はわからなくても、一緒にリズムを取るだけで笑顔になれるもの。エンベラ族の皆さんの村での1日は、忘れられないものとなりました。

2011年9月30日 ゲリラ兵士から活動家へ

かつてコロンビア民族解放軍の女性ゲリラ兵士として活動、現在はコロンビアの民間セクターで主にジェンダーに関する公共政策やガイドライン作りに携わる、ノルマ・ルシアさんによる講座。今回はゲリラ兵士から現在に至るまでの、半生をお話しいただきました。「コロンビアは、今なお内戦状態にあり大きな貧富の格差を抱えています。戦争は格差を広げるだけ。人びとの権利が守られる、平和な社会を築くためには戦争を止め、互いを認め合う必要があります。そのためにも教育は欠かせない」母国を変えるために信念を持って活動を続けるノルマさんの、力強い姿勢に勇気づけられる講座となりました。

2011年9月29日 カルタヘナ(コロンビア)寄港

オセアニック号は南米コロンビアの港町カルタヘナに入港しました。スペイン占領時代に築かれた要塞都市が当時のままに残っていることから、世界遺産にも登録されたカルタヘナの旧市街。裏路地へ入ると、ご覧のような緑美しくまたオシャレな建物が並びます。北米、カリブ、南米の国々とはもちろん、大西洋を隔てたヨーロッパとも交易を交わし、南米大陸の一大拠点として栄えたカルタヘナ。多くの物品が行き交うことから、海賊たちに狙われることも多く、街は城壁を持つ頑強なものになりました。城壁に登ると、街と海とが一望できるようになっています。城壁から見る夕陽の美しさは、言葉を失うほど。

2011年9月26日 サントドミンゴ(ドミニカ共和国)寄港

オセアニック号は、サントドミンゴに入港。ここでは、日系移民の方々と出会うプログラムに参加します。1950年代の日本の移民政策でドミニカ共和国へ渡った日系1世の方々から、移住当初の様子から現在に至るまでの歴史や社会について伺いました。プログラムにあたって私たちを迎えてくれたのは日高としえさんと、弟のマモルさん。両親はこの地ですでに他界、幼い頃にここに移ったとしえさんらが移民1世の最後の世代となります。「移民」としてその人生の多くを過ごしてきた皆さんから聞く貴重な体験に、話題が尽きることはありません。ドミニカにできた”友人”と再会を約束し、船は次の港を目指します。

2011年9月24日 第74回クルーズ音楽フェスティバル

晴れ渡った青空の下、「音でつながる笑顔」をテーマに幕を開けた音楽フェスティバル。総勢32組の出演者からなる一大イベントとなりました和太鼓チームやバンド演奏に続いて登場したのは、「水道管尺八の会」の皆さん。なんだか変わった形の尺八を吹いている人が数名……それもそのはず、9名中6名が水道管を改造した尺八を演奏しているんです(※黒い尺八がその「水道管尺八」)。メンバーのほとんどは尺八初心者ですが、これまで練習を重ね、3曲を披露してくれました。裏方さんまで含めると、200名もの参加者が関わって作り上げた今回のイベント。短い準備期間ながら素晴らしいものとなりました。

2011年9月23日 GETオリンピック

洋上語学プログラムGETの受講生を対象とした、「GETオリンピック」が開催されました。もっとも白熱したのは、リレー種目。出題されるクイズに正解したら次の走者へ、バトンとなる帽子を渡します。一番早く帽子が渡りきったチームの勝ち。クイズは当然、英語で(スペイン語コース受講者にはスペイン語で)出題されます。GETに参加していても、クラスが違うと意外と交流できなかったりするもの。参加者からは、「みんなで一緒にゲームを通して仲良くなれて、本当に楽しかった!」といった声が。最後はみんなで記念撮影。また一つ、旅の思い出ができました!

2011年9月18日 エベレストママさん

洋上講座には登山家・田部井淳子さんが登場。田部井さんは1975年、女性として初めて世界最高峰・エベレストの登頂に成功し、1992年にはこちらも女性初・7大陸最高峰登頂者となりました。そんな田部井さんの講座とあって、会場は満員!パワフルな田部井さんの語りに、多くの参加者が耳を傾けました。困難を乗り越え、大きな目標を達成し、大きな夢に挑み続ける田部井さんの言葉に感動した方も多かったよう。そして何よりも、世界の山に挑んできた体験と行動力、それを支える明るい人柄——すっかり田部井さんの虜になった、という方の多かったこと。続く講座に期待が高まります。

2011年9月17日 ソグネフィヨルド遊覧

オセアニック号は、今クルーズのハイライトの一つ、ノルウェーのソグネフィヨルドへ。素晴らしい好天にも恵まれ、絶好の”フィヨルド日和”の中、船はフィヨルド深部をめざします。山頂に雪を抱く緑美しい山々と、流れる氷河。船は、氷河が切り開いた切り立った山間をゆっくりと進みます。船の両岸に経つ山の高さは1000メートル超、フィヨルドの水深は深いところでは1300メートルを超えると言います。フィヨルドの大きさと、それを創り出した自然の力にはただただ驚くばかり。フィヨルドを抜けると船はいよいよ大西洋へ。この旅も折り返し地点、どんな出会いや体験があるのか、今から楽しみです!

2011年9月17日 体調改善クラス

フリースペースで行われたのは、ピラティスによる体調改善クラス。講師を務めるのは、ピラティス・インストラクター養成の国際ライセンスを持つ、水先案内人・原田枝里さんです。まずは呼吸を整えて、腰痛や肩こりに効くというストレッチから。タオルを使って腕を上げたり、伸ばしたり……う〜ん、気持ちがいい!他にもO脚改善ストレッチや顔のリフトアップなど、いずれも自分一人でも続けることのできる簡単な動作。また、椅子に座った状態でできるものも多いので、身体にも優しいそう。短い時間でも、皆さんそれぞれに効果があったよう。がんばって続けていきましょう!

2011年9月14日 ベルゲン(ノルウェー)寄港

オセアニック号はベルゲンに入港。見どころは、三角屋根とカラフルな色彩が印象的な「ブリッゲン歴史地区」です。13世紀末にハンザ同盟の主要都市となった歴史と、当時の木造建築を今日まで残してきた功績から、1979年には世界遺産に登録されました。木造の建物がピッタリと肩を寄せ合うように建っているため、ブリッゲン地区はこれまでに何度も火災に見舞われたそう。その度に、街の人びとは精巧な修復を続けてきました。ブリッゲン地区の美しい街並みは、市民の努力あってのもの。木造の優しい風合いは、どことなく懐かしさを感じます。歴史を体感する街並みを満喫する1日となりました。

2011年9月13日 ダンスパーティー

普段はカジュアルな雰囲気の船内も今夜ばかりは、ばりっとオシャレな雰囲気に。そう、今夜は2〜3週間に1度ほど行われる「フォーマルディナー」の日なんです。フォーマルディナーと言えば、夕食後にはダンスパーティーが開催されるのが定番に。フリースペースはご覧のようなダンスフロアに様変わりします。パーティーと言えば、本船専属バンドももちろん登場。アップテンポなポップス、しっとりとしたバラード、往年の名曲から、最新のポップソングをアレンジしたものまで、曲目もさまざま。何ともオシャレで楽しい一夜となりました。

2011年9月11日 ヘルシンキ(フィンランド)寄港

オセアニック号はヘルシンキに入港。ここでは、豊かな自然と共生する「フィンランド流スローライフ」を学ぶプログラムに参加します。船を降り、訪れたのはヘルシンキ近郊の農場「ラビー・ファーム」。ファーム到着後、3つのグループに分かれて実体験の時間。「キノコ狩り」、「ペンキ塗り」、「パイ作り」に挑戦です。写真はパイ作りグループ。作ったのは、フィンランド東部カレリア地方に伝わる「カレリアパイ」です。小麦粉とライ麦粉を混ぜて作った生地に包むのは、ミルクで煮たお米。オーブンに入れて、キツネ色になったらできあがりです!熱々のパイとミルクで煮込んだお米の優しい味に、皆さん満面の笑顔。

Ⓒ Mizumoto Shunya
2011年9月10日 サンクトペテルブルグ(ロシア)寄港

オセアニック号は、ロシア第2の都市・サンクトペテルブルグへ入港しました。ここは1703年にピョートル大帝によって築かれた港町。訪れたのは、色鮮やかなタマネギ屋根で知られる「血の上の救世主教会」。1861年に農奴解放令を発表したことから「解放皇帝」と呼ばれたアレクサンドル2世が暗殺された血に、弔いの意を込めて建てられたことから、こう呼ばれるようになったというのがこの教会。教会内部の壁一面、天井一面に描かれた壮麗なモザイク画は、総面積7500平方メートルにも及ぶモザイク画が作り出す空間は、神秘的な雰囲気に満ちています。

2011年9月8日 ニーネスハムン(スウェーデン)寄港

本船はスウェーデン海沿いのニーネスハムンに入港しました。ここからスウェーデン最大の都市ストックホルムへは南へ約60kmほど。というわけで、向かうはストックホルムです。「ガムラスタン(古い街)」と呼ばれる旧市街。中世の面影の残る小路や玉石敷きの通り、狭い路地など古風な建築物が建ち並びます。続いては、中央部にあるストールトルゲット広場へ。広場の周りにはストックホルム証券取引所など、古い商館が並んでいます。特に有名なのは、1722年から営業しているというレストラン。最も歴史あるレストランとしてギネスブックにも登録されているそう。内装も開店当時のまま、というこだわりよう。

2011年9月6日 コペンハーゲン(デンマーク)寄港

地球一周の船旅はデンマークの首都コペンハーゲンに入港しました。ここは北欧を代表する美しい街で、時に”北欧のパリ”なんて呼ばれることもあるそう。楽しみは何と言っても街歩き。早速、散策へ出かけます。訪れたのは、デンマークを代表するアンデルセンの童話・人魚姫をモチーフにして作られた銅像です。ちなみに、「上半身がヒト、下半身が魚」が私たちの知る人魚ですが、よく見るとこの像、足首近くまでヒトの姿をしています。これは、モデルとなった方のあまりの”美脚”に、うろこで覆うのがしのびなかったから、なんだそう。確かに素晴らしい美脚です!

2011年9月7日 秘密のゲーム

スウェーデンの大学で「持続可能性のための戦略的リーダーシップの育成」を行っているタマラさんによるワークショップがこちら。参加者は4〜5名程度の小グループに分かれ、テーブルごとにルールの異なるゲームを行います。ゲーム中は会話禁止。時間で区切り次々とグループを移動しますが、場所ごとにルールが異なるために参加者は大混乱……。「ルールの違いは文化の違い。会話ができないのは言語が異なるから」——ゲーム終了後、タマラさんは種明かしをして、会場に語りかけます。”異文化理解”の難しさと面白さを存分に体感するワークショップとなりました。

2011年9月7日 ロシアってどんな国?

皆さんのロシアに関するイメージは?——そんな問いかけから始まった、水先案内人・アンドレさんの講座。社会学者としての研究の傍ら、1992年から旧ソ連紛争地域における平和構築活動も行うアンドレさんが語るロシア。地理や気候といった基本事項から歴史や民族まで、多様な視点からロシアを読み解きます。多民族国家であるが故の課題や強み、また21世紀の世界における大きなトピックとなる環境問題に関する深い考察は、さまざまな研究や活動を重ねてきたアンドレさんならでは。”よく分からない国”ロシアについて、もっと知りたい、学んでみたいと思った——そんな声のあがる講座となりました。

2011年9月4日 アムステルダム(オランダ)寄港

船は、オランダの首都であり商業や観光の中心地、アムステルダムに入港しました。船を降り、バスで北西へ15キロほど。訪れたのは「ザーンセ・スカンス」と呼ばれる風車村です。ここでは、この地方独特の深い緑色と白い縁取りに彩られた、伝統的な家屋と風車を目にすることができます。ちなみに、現在オランダ国内にある風車は900基ほど。実際の役割を終え、風景の一つとなっているものも少なくないそうですが、ここザーンセ・スカンスの風車は現役。保存目的も兼ねて、メンテナンスを怠らないようにしているそう。オランダならではの風景を堪能する1日となりました。

2011年9月3日 「地球の目線」-宇宙船地球号の未来を考える-

文化人類学者として、地球の環境問題に対しさまざまなアプローチを行う水先案内人・竹村真一さんが洋上講座に登場。「環境問題は文明の発達から起こったのではなく、私たちがまだまだ未熟な文明しか持たないがために、地球環境を破壊しているんです。元々私たちは、自然に手を加えることで、より自然を豊かにしていく知恵や技術を持っていました。里山作りや水田作りなどを通して、人類は環境を壊すだけでなく、地球と協力して生命繁殖のお手伝いをしてきたんです」人間と地球の未来のために私たちに何ができるのか考える、そんな企画となりました。

2011年9月2日 ル・アーブル(フランス)寄港

フランス北西部の港湾都市ル・アーブルに寄港。ここから向かったのは、フランス随一の世界遺産モン・サン・ミッシェルです。フランス西部、サン・マロ湾上に浮かぶこの修道院はカトリックの巡礼地の一つで、”西洋の驚異”とも称されてきました。1979年、世界遺産に登録。世界中から巡礼者や観光客の集まる場所となっています。美しいモン・サン・ミッシェルに見送られながら帰途へ。「また来たい」、「次は夜のモン・サン・ミッシェルを見てみたいね」そんな言葉があちこちで交わされます。こんな風に「もう一度来たい」と思える場所が少しずつ増えていくのが、地球一周の旅なのかもしれません。

2011年8月28日 バルセロナ(スペイン)寄港

地球一周の船旅はバルセロナに寄港。首都マドリードに次ぐスペイン第二の都市、ここでの見どころと言えば何といっても鬼才アントニオ・ガウディによる建築の数々です。訪れたのは、多くの観光客で賑わうグエル公園。公園のシンボルでもある、モザイクで彩られたトカゲの噴水の前で写真を撮ったら、そろそろランチタイムです。注文したのは、やっぱりパエリア!言わずとしれた、魚介類をふんだんに使ったお米の料理です。ちょっと堅めのお米の独特の歯ごたえは絶品!お腹いっぱいいただきました。

2011年8月25日 カタニア(イタリア)寄港

オセアニック号はシチリア島の港町カタニアに入港。さっそく街散策へ。火山帯に位置するカタニアは、これまでに幾度となく火山の噴火や大地震の被害に遭ってきました。その度に人々は街を少しずつ復旧し、古くから残る美しい街並みを失わないよう努力を重ねてきたそう。18世紀頃のものだという、エレガントなバロック様式の街並みがこうした歴史を持っていることを知ると、こうして出会えたことが何とも嬉しくなります。道路を横切らんばかりに頭上にはためく洗濯物が何とも絵になるのが、この街の特長かもしれません。何でもない路地裏なのに、風景が美しいだけでなく、どことなく暖かいんです。

2011年8月24日 旧ユーゴで育った私たち

水先案内人ネナード・フィッシャーさんと、ジャーナリストでありピースボート・ヨーロッパ支部スタッフでもあるヤスナ・バスティッチによる講座。ネナードさんはボスニア出身。旧ユーゴ紛争の際、パートナーのネナンドさんと共にオランダへ逃れます。ヤスナは、サラエボ出身。戦火に取り囲まれた祖国を”脱出”し、やはり難民としてスイスへ。亡命後も、旧ユーゴ国際戦犯法廷の調査員として、またジャーナリストとして、戦争や紛争の爪痕に取り組むふたりが語る旧ユーゴ紛争は、当事者でなければ知り得ない重い現実と、深い考察がにじみ出るものに。二人の静かな語りから多くを受け取る講座となりました。

2011年8月23日 ピレウス(ギリシャ)寄港

オセアニック号は、ギリシャ・ピレウス港に入港。港から首都アテネへは、地下鉄ですぐの好アクセス。参加者の多くはアテネのアクロポリスの丘を目指したようですが、今回はちょっと趣向を変えてピレウスの町から。……というのも、この街、意外と知られていないようですが、とってもキレイな町なんです。写真のこちらはアギア・トゥリアダ教会。ピレウスの町にはこうしたレンガ造りの教会がたくさんあるんです。路地裏も、何ともオシャレ。きれいな花が咲き誇る風景には思わずシャッターを切ってしまいます。ギリシャと言えばアテネ!……ですが、ピレウスの町もオススメですよ!

2011年8月20日 イスタンブール(トルコ)寄港

オセアニック号は、トルコ・イスタンブール港に寄港しました。訪れたのは、地元の人の活気で溢れるスパイスバザールです。その名の通り、たくさんの香辛料屋さんが軒を連ねる市場ですが、購入できるのは香辛料ばかりではありません。数々のお土産物の中でもひときわ目を惹いたのが、トルコガラスを使ったランプシェード。もちろんすべて手作りで、二つと同じ柄のものはありません。中には「お気に入りの一品を見つけるまで何件も見て回った」という方も。ちなみにこのトルコガラス、成人男性が上に乗っても割れないくらい丈夫なんだそう。繊細なデザインで、美しくて、丈夫——素晴らしいです。

2011年8月19日 みんなdeサルサ

みんなで楽しくサルサを踊ってみませんか?——そんな呼びかけで行われた「みんなdeサルサ」。講師役を務めたのは、クルーズディレクターの田村美和子です。本日初開催の企画ですが、参加者のほとんどが基本ステップはバッチリ。それもそのはず。サルサが趣味の田村は、出航直後からほぼ毎日「朝の健康サルサ」という企画を続けていたんです。この企画は、「朝だけじゃ物足りない」、「もっとステップを覚えたい」といった声に応えてのもの。みんなでステップを踏んでいると、おのずと笑顔になれちゃうのがサルサダンスのいいところ。サルサダンスは洋上でますますの盛り上がりを見せるものとなりそうです。

2011年8月16日 スエズ運河通航

オセアニック号は船旅のハイライトのひとつ、スエズ運河へと差し掛かりました。この日を楽しみにしていた、という参加者も多い期待の1日に、オセアニック号では今日だけ特別にトップデッキを開放。朝早くから、カメラを持った参加者で賑わいました。右手にシナイ半島、左手にアフリカ大陸を望むスエズ運河。丸1日をかけて通航する中、ひときわ注目を集めるのがこの大きな橋。この橋は、日本とエジプトの友好の証として日本のODAによって作られたもの。もちろん、この橋をくぐる瞬間も逃してはいけないシャッターチャンス。皆さん、いい写真撮れましたか??

2011年8月11日 仕事がない-使い捨てられる若者たち-

日本を代表するルポライターのひとり鎌田慧さんが洋上講座に登場。テーマは若者の労働問題です。このテーマの解説にあたり鎌田さんが紹介した事例は、2008年の秋葉原無差別殺傷事件と1968年の永山則夫事件。こうした事例を元に鎌田さんは、現在の日本の若者たちの労働環境、特に派遣労働が抱える問題を提起。若者たちが使い捨てられる現実を投げかけます。「『働きたくても働けない』——この”生きづらさ”の時代に生きることを、私たち一人ひとりが考えていかなければならない。そして、雇用をどのように増やしていくかが今後の課題」。そんな鎌田さんの言葉に、多くを考えさせられる講座となりました。

2011年8月8日 ビューティーボディメイク

健康をテーマにしたピラティス教室、その名も「ビューティーボディーメイク」。クルーズ出発前から呼び掛けられていた人気企画で、参加者も30代から70代まで多岐にわたります。企画は、朝日がまぶしい午前7時からスタート。「眠っている身体をゆっくり目覚めさせてあげましょう」という、講師の原田さんの声にあわせ、ストレッチやマッサージで身体をほぐしていきます。クルーズを通じて全30回を予定しているこの講座、「下船までにしっかり基礎を身につけて継続して取り組みたい」、「クルーズで身体が変わるかも……と思うと楽しみ」とさまざまな声があがっていました。

2011年8月6日 ラフマとアーデルのしゃべりば

ラフマさんはヨルダンに暮らすパレスチナ難民。アーデルさんは在日リビア人学生。お二人は、アラブにおける女性問題への取り組みや、リビア内戦への暴力行為停止を求める活動など、それぞれの場所で平和や人権に取り組む活動家でもあります。そんな二人と、アラブ・中東についてじっくり語り合ってみよう、という企画が行われました。「善悪」を提示する報道をもとに偏った価値観で判断してしまうこと、また、”常識”で物事を捉えてしまうこと——これは、私たちにも当てはまるもの。さまざまな視点から、特に「当事者の視点」から考える意義を再確認する、そんな企画となりました。

2011年8月5日 自然エネルギーの未来をつくろう!-原発に頼らない世界へ-

洋上講座に登場したのは、環境活動家の田中優さん。お話しいただいたのは、「3.11」の原発事故以降、これまで以上に注目を集める「エネルギー問題」について。大注目の講座にたくさんの参加者が集まりました。「まず取り組むべきは節電。日本の消費電力の3/4は事業者によるもの、ここを減らせば消費電力を大きく減らすことができる」、「事業者への電気料金は、日本では”使えば使うほど安くなる”という不思議な仕組み。ここを変える必要がある」……と、海外での成功例などを示しながら具体的な対策を提示。未来のエネルギー政策を私たちが選ぶために——多くを受け取り、また考える企画となりました。

2011年8月4日 豊田さんに聞いてみよう

シンガポールから船旅に合流した、フォトジャーナリストの豊田直巳さん。パレスチナをはじめ世界各地を取材、東日本大震災では福島県飯舘村を中心に取材を行い東電・福島第一原発事故の影響を発信しています。今日の企画は、豊田さんに思っていることを聞いてみよう!というもの。集まった参加者からは、メディアの捉え方や豊田さんの活動について、戦争や紛争、またそもそも原発って?など、さまざまな質問が。豊田さんはひとつひとつの質問に丁寧に答え、自身の体験や見解を語ります。参加者からは「多角的に物事を見る大切さを改めて確認した」といった声もあがるなど、充実した時間となりました。

2011年8月2日 コロンボ(スリランカ)寄港

地球一周の船旅・オセアニック号はスリランカ、コロンボ港に寄港しました。「光り輝く島」という意味を持つスリランカ。どんな人びとに出会えるのか、はやる気持ちを抑えてさっそく街へと繰り出します。スリランカは国民の7割ほどが仏教徒。町中ではこうした寺院に出くわすことも。日本で見る仏像とはちょっと顔立ちが異なるのは、やはりお国柄なんでしょうか。仏教以外にも、ヒンドゥー教やイスラム教を信仰している方も。こちらはイスラム教の寺院。こうした寺院巡りもコロンボの楽しみ方のひとつと言えるもの。また来たいと思える街がひとつ増えた——帰船した参加者からはそんな声も。

2011年8月1日 洋上大運動会

スッキリと晴れ渡るインド洋で、今クルーズの洋上大運動会がいよいよ開催!最初の競技は「台風の目」。4人一組で長い棒を持って走ります。年代、性別に偏りのないチームにすることがこの競技のルール。体力や走る早さよりも、チームワークが試されます。その後も続く熱戦。二人三脚、玉入れ……と競技を経て、最終競技・綱引きへ。年齢も性別も国籍も飛び越えて楽しめるのが運動会のスゴイところ。競技に参加した皆さんはもちろん、今日の進行を支えてくれた実行委員の皆さん、運動会に関わったすべての皆さんへ、「お疲れさまでした!」。さぁ、今夜は波へい(洋上居酒屋)で打ち上げです!

2011年7月30日 広島と福島〜核のない世界へ〜

広島、長崎の原爆被爆者を地球一周の船旅に招待し、世界各地で核廃絶の声を世界へ届ける、「おりづるプロジェクト」。洋上講座に登壇いただいたのは、このプロジェクトに参加している中村紘さんです。中村さんが語ったのは、自身の被爆体験を語り継いでいく意義。「『この記憶は墓の中まで持っていく』と語ることを拒む当事者も多く、実際私の母も全く話してくれなかった」という状況の中、それでも継承は絶対に必要で、また福島第一原発で事故が発生した今だからこそ、ヒロシマ・ナガサキを見つめ直さなければならないと中村さんは言います。中村さんの言葉の重みを改めて実感する講座となりました。

2011年7月30日 ワインテイスティング

地球一周の旅を通じて、訪れる各地でワインを楽しんでみたい——そんな皆さんのための企画、ワインテイスティング講座が行われました。本日振る舞われたのは、産地も風味も異なるワイン5種。それぞれの特徴を記したプリントと、詳しい解説を聞きながら試飲します。ワインがそれぞれ違った個性を持つことは知っていても、こうして説明を受けながら飲み比べてみると、こんなにも違いがあって面白いものだったのか、と驚くことばかり。ワインを片手に集まれば、自然と会話も弾むもの。さっそく「地中海の寄港地では、一緒にワインを飲みに行きましょうよ」なんて相談をする様子も見られました。

2011年7月29日 シンガポール寄港

オセアニック号は、この旅2つ目の寄港地、シンガポールに寄港しました。東京23区全域とほぼ同じ広さ、という小さな国ながら、多様な民族と文化、宗教が集まる多民族国家。地下鉄をはじめとした交通網の便も良く、治安も安定しているとあって、ここでは街歩きを楽しむ参加者が多いよう。今回向かったのは、「リトルインディア」地区です。せっかくの機会なので、お昼にはカレーを注文。これが、香辛料たっぷりでスパイシーで辛くて…美味しい!! シンガポールで、本場インドカレーが味わえる、というのもなんだか不思議な気分です。多彩なシンガポールの魅力を満喫する1日となりました。

2011年7月28日 みんなの力LIVE

カリンバ(親指ピアノ)ワークショップで大人気の水先案内人・BUNさん。残念ながら明日寄港するシンガポールでお別れ——そこでデッキではラストライブが開催されました。BUNさんのカリンバが奏でる柔らかな音色が会場を包みます。カリンバワークショップ参加者もステージへ。この日のために練習を重ねてきたとあって、美しい音色がデッキに響きます。そして、ミュージシャン・松谷冬太さんとの特別共演も!BUNさんの前に座る二人が演奏しているのは、オーストラリアの先住民族アボリジニに伝わる伝統楽器ディジュリドゥです。たくさんの音と文化が入り混じる、最高の一夜になりました。

2011年7月27日 僕の人生、谷あり底あり、だから山が寄ってくる

日本を代表する数々のアニメ作品を手がけてきたアニメーション監督・宇井孝司さんが洋上講座に登場!講座初回の今回は、自己紹介も兼ねて、宇井さんの半生を語っていただきました。子ども時代のエピソードからアニメーション監督に就くまでを、軽妙なトークで語る宇井さん。宇井さんの言葉につられるように、会場も笑顔に包まれます。「何度も辞めようと思いました。でも、どうせ辞めるなら最後に一花咲かせようと思って」——と大胆な発想でチャレンジを続けたという宇井さん。今日の講座を通じて、改めて、宇井さんの作品を見直してみたいと感じた参加者も多かったようです。

2011年7月26日 ベトナム(ダナン)寄港

オセアニック号はこの旅最初の寄港地、ベトナムのダナンに寄港しました。天気は快晴!寄港日和です。そして本日は、ベトナムの農村を訪れ村の人たち出会う交流プログラムよりレポートします。お互いに母国語が異なるのはもちろんのこと、英語もあんまり……。共通語は身振り手振りと熱意と笑顔!写真(左)は参加者のひとり、吉田有美子さん。「浴衣は地元の人たちにも喜んでもらえるのでは……」と浴衣持参でプログラムに参加したそう。これが大当たり!吉田さんの浴衣に、ベトナムの皆さんも興味津々の様子。こんなちょっとしたきっかけがあるだけで、ぐっと距離が近くなるんですね。

2011年7月22日 カリンバワークショップ

出航から3日、船内企画もそろそろ本格始動。こちらでは、民族楽器奏者BUN (ブン)さんによる「カリンバワークショップ」が始まりました。カリンバとは別名親指ピアノとも呼ばれる楽器。企画は、BUNさんが演奏する手元をスクリーンに映しながら進められます。カリンバは、アフリカ地域に伝わる民族楽器。透き通るような美しい音色が特長です。BUNさん、実演後は参加者の手元を一人ひとりのぞき込みながら、美しい音を出すコツを解説してくれます。そんな丁寧な指導もあって、講座の後半には音の出し方がわかってきた、という方も多かったよう。カリンバ、早くも船内の流行となりそうです。

2011年7月22日 ウェルカムフォーマルディナー&パーティー

地球一周の船旅、最初のイベントと言えば、オセアニック号船長の主催するウェルカム・パーティー。普段はカジュアルな船内も、今夜ばかりはちょっぴりオシャレな雰囲気に。皆さん、思い思いの「フォーマル」に身を包んで、特別ディナーとデッキでのパーティーを楽しみました。デッキでのパーティーには船長はじめ、私たちの船旅の安全と船内生活を支えてくれるクルーの皆さんが勢揃い。料理長やエンジニアといった、普段は私たちと顔を合わせることのない”縁の下の力持ち”の皆さんの姿も。満天の星空の下、見渡せば360度大海原というロケーションでパーティーを楽しむ、特別な一夜となりました。

2011年7月21日 ニイハオ〜新「日中友好の船旅」〜

この船旅には、中国青島市の中国海洋大学の学生6名が、「ピースボート国際奨学生」として乗船しています。今日は彼らによる自己紹介企画が行われました。こちらは、ご披露いただいた剣の舞。海洋大学の学生さんながら、こんな一芸まで持っているんですね。空気も和んだところで、会場からの質疑応答の時間に。「中国で有名な日本人は?」の質問には、映画監督の宮崎駿さんやサッカーの中田英寿選手、また人気アイドルの名前が飛び出すことも。これには意外に感じた参加者も多かったよう。こうした”奨学生”と一緒に船は地球をめぐります。彼らからどんなムーブメントが生まれるのか、今から楽しみです。

2011年7月19日 第74回「地球一周の船旅」出航!

いよいよ、第74回ピースボート「地球一周の船旅」出航の日。オセアニック号デッキには、まもなく101日間の大冒険に旅立つ皆さんの姿がギッシリ。出航の時刻には、これまでの出航同様、たくさんのお見送りの皆さんが集まりました。15時、汽笛の音と共に、船がゆっくりと岸壁を離れます。岸壁から離れた船は、ぐぐっと方向転換。船首を大海の方へ……。方向転換を終えると、船はみるみる小さくなっていきます。地球一周の「スタートライン」にあたるベイブリッジをくぐれば、見えなくなってしまうのも時間の問題。船が再び横浜に戻ってくるのは101日後。地球一周の旅がいよいよ始まります!

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