地球一周の船旅 2025年8月 Voyage121(アフリカ・中南米・南太平洋コース)
クルーズレポート
横浜港に帰港しました
パシフィック・ワールド号は横浜港に帰港しました。少しずつ近づいてくる横浜の街並みを見ると、旅を終えて日本に帰ってきたことをひしと感じます。船のデッキでは、最後のひとときを楽しむようにお友だち同士で写真を撮る方や、お迎えに来たご家族とうれしそうに連絡を取り合う方の姿も。横浜で下船される方たちは、「元気でね!」とお互いに何度も声を掛け合いながら、約3か月を過ごした思い出の船をゆっくりと降りていきました。
感謝の気持ちを言葉にこめて
船内の一画に貼られた色とりどりの紙。近づいて見ると、さまざまな言語で、旅を通じてうまれた感謝の気持ちが綴られていました。この旅でお友だちになった人、お世話になったクルー、同じひとときを過ごした仲間たちへ――たくさんの「ありがとう」の気持ちが壁を埋め、通る人たちもうれしそうな表情で眺めていました。
旅の先にある日常を豊かにする、大人のライフデザイン
日常を離れ、約3か月におよぶ地球一周クルーズに参加された皆さん。旅でのさまざまな出会いを通して、次なる人生の“きっかけ”を見つけた方もいらっしゃることでしょう。そんな今だからこそ考えたい、これからの自分の生き方――。
この日は、災害支援に携わる中で「大切なものは一瞬で失われると感じる」と語る、ピースボート災害支援センターの職員とともに、“人生のヒントとしての終活”を考える講座が開かれました。相続のことはもちろん、近年注目されている「遺贈寄付」といった社会貢献の形など、多様な選択肢について学ぶことができました。
未来の生活への準備
2011年の東日本大震災を契機に設立され、これまで数多くの国や地域で支援活動を実施してきた
「公益社団法人ピースボート災害支援センター」の職員による講座が開かれました。もし被災したらどんな支援があり、どう動くべきか。生活再建にはいくらかかるのか――。
長い船旅もいつかは終わりを迎え、私たちはまたそれぞれの場所で、陸に根ざした生活へと戻っていきます。いつどこで災害に遭うかわからない現代において、それはこれからを生き抜くための大切な知識。参加された人たちは真剣にお話を聞いていらっしゃいました。
イスラムの人びとを知る
日本には現在、多くのイスラムの人びとが暮らしています。彼らはいつから日本に住み、どのような仕事に就き、どのように暮らしているのでしょうか。この日行われた講座では、中東研究と国際政治学がご専門の高橋和夫さんのナビゲートで、日本に暮らすイスラムの人びとの実情が語られました。講座では、日本社会に適応しようとする彼らの姿と、現在直面する困難などもお話にのぼり、社会の中でイスラムの人びとに対して理解を広め、深めていくことの大切さを感じました。
旅をより有意義なものへナビゲート
[水先案内人紹介]高橋和夫さん
旅の集大成をかたちに
クルーズ中に行われてきたさまざまな企画。なかでも、趣味や特技を3か月かけて極める「カルチャースクール」や、参加者自身が仲間を募り楽しみを共有する「自主企画」は、その多彩さで船内を盛り上げてくださいました。今日はその集大成となる発表会がひらかれ、船内各所でさまざまなパフォーマンスや展示が行われました。発表や展示には皆さんそれぞれのクルーズライフが見て取れ、充実した旅であったことが伝わってきました。
ABBA Night
船内のバーから聴こえてきたのは、誰もが一度は耳にしたことがあるスウェーデンの音楽グループ「ABBA(アバ)」の名曲。本船専属バンドが奏でる、力強くドラマチックなサウンドがバーを包みます。訪れた皆さんも、手拍子で盛り上がるなど、名曲の世界観を楽しんでいらっしゃいました。
世界一周クルーズ×リハビリ
ピースボートクルーズでは、自立支援型デイサービスを実施している株式会社ポラリスと提携し、世界一周クルーズを楽しみながら歩く力にフォーカスしたリハビリプログラム「ポラリス×クルーズ」を提供しています。この日は、出航からこれまでポラリスのプログラムに一生懸命に取り組まれてきた利用者の方たちの、改善の様子と成果を伝える報告会が実施されました。利用者の方自身の感想も聞くことができ、旅を楽しみながらさまざまな挑戦を続けてきた姿を伺い知ることができました。
「ポラリス×クルーズ」の紹介はこちら
最後の出港式
最後の寄港地となったナウィリウィリを出ると、次の目的地は最終下船地である日本。毎寄港地で行われてきた出港式も、この日が最後となりました。最後の出港式では参加者の方から想いのこもったスピーチが披露され、旅をともにした仲間との出港を祝って乾杯も行われました。これまでの旅を振り返ったり、ご友人同士で語り合ったり――美しい夕景が包む船のデッキでは、大勢の人たちが最後の出港式を堪能されていました。
ナウィリウィリ(米国)に寄港しました
オアフ島の北西に位置する、カウアイ島のナウィリウィリに寄港しました。雄大な自然が織りなす景観から「ガーデン・アイランド」とよばれるカウアイ島。美しい稜線を描く山々や渓谷、清涼感漂う滝など手つかずの大自然を楽しみました。また、リゾートとはちがう“飾らないハワイ”と出会えるのもこの地の魅力。ローカルフードの食べ歩きや町の散策を楽しみながら、素顔のハワイを感じることができました。
リゾート気分を味わう
ホノルルの代名詞であるワイキキビーチには南国ムードが漂います。風にそよぐヤシの木、打ち寄せる波とたわむれる人びと――リゾートの雰囲気が心地よい安らぎを与えてくれます。アクティビティや街の散策、グルメやショッピングを堪能するなどホノルルでの充実した時間を過ごし、名残惜しさを感じながら船へと戻りました。
ホノルル(米国)に入港しました
雄大な自然が広がる、オアフ島のホノルルに寄港しました。世界に知られるリゾート地であるホノルルには、訪れてみたい観光スポットが盛りだくさん。まずは海を楽しもうか、それとも島のシンボルの山を目指そうか――目に入るものすべてが南国の雰囲気そのもの、ホノルルでの充実の旅時間がはじまります!
ホノルルの紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]虹の島ハワイに導かれて
ピースボートセンター
船内の公共スペースに設けられたピースボートセンターは、クルーズライフの充実には欠かせない場所。ここでは、イベントや自主企画で使用する文具や備品、スポーツ用品の貸出などを行っています。多くの方が利用される場所なので認知度も高く、待ち合わせスポットとしても活用される人もいらっしゃいます。
洋上でお寿司を
船内には複数のレストランの他に、本格的な握りずしが味わえる「すし処 海」があります。目の前で板前が握る様子が見られるカウンター席と、海が見渡せるゆったりとしたテーブル席があり、お寿司の他に刺身などの一品料理も豊富に揃います。日常使いはもちろん、記念日のディナーやご友人同士での食事会にも重宝されており、お寿司を味わいながらとっておきの時間が過ごせます。
ハワイアンミュージック&フラパフォーマンス
ハワイへと向かう洋上で行われたのは、水先案内人のトム・健・ヤマモトさんによるフラ&ウクレレのパフォーマンスライブ。ワークショップに参加された皆さんも一緒に舞台に立ち、ウクレレの心地よい音色と優雅なフラを披露してくださいました。ポリネシアの風が吹くデッキはハワイの雰囲気に包まれ、一足早くハワイ気分を楽しみました。
旅をより有意義なものへナビゲート
[水先案内人紹介]トム・健・ヤマモトさん
PEACE DAY
多彩な講座や企画を通じて「平和」について考え、語り合い、行動する、「PEACE DAY」が実施されました。さまざまな国や地域から参加された人たちが語り合うパネルトークや映画の上映、子どもたちによる旅の体験記の発表、その他たくさんの参加型の企画が船内各所で催されました。旅の終わりが近づいてきた今、皆さんそれぞれの興味関心に合わせた企画に参加することで、「これから自分になにができるのか」を考える時間となったようです。
洋上夏祭り
太平洋を航行中の船内で夏祭りが開催されました。ヨーヨー釣りや輪投げなどができる縁日コーナーでは、大勢の方が歓声を上げながら楽しむ姿が見られました。屋外のプールデッキでは参加者で輪になって盆踊りを踊るなど、お祭り気分も最高潮に。14階のテラスグリルにはフランクフルトやタコ焼きなどのお祭りフードも登場し、一日をとおして夏祭りの雰囲気を楽しみました。
海風に誘われて
船内各所に設けられた、開放感あふれるデッキ。皆さんそれぞれにお気に入りのスポットがあるようで、その日の気分や時間帯によって使い分けるという人もいらっしゃいます。この日訪れた最上階のデッキでも、波音と心地よい海風が包む中、ゆったりとくつろいだりおしゃべりを楽しだり。どこまでも続く海と空に囲まれて――かけがえのない“旅の一瞬”が刻まれてゆきます。
船の安全を守るプロフェッショナルたち
クルーズがはじまって早3か月。旅の間の“我が家”であるパシフィック・ワールド号の安全で快適な運航は、多くのクルー(乗組員)たちによって支えられています。本日は、そんなクルーたちの業務を紹介する企画が行われました。普段接する機会の多いハウスキーパーやレストランクルーに加えて、技術部門やデッキ部門など、見えないところで行われている裏方仕事の紹介も。あらためて、この旅を支えてくれているクルーたちの存在の大きさを知ることができました。
タヒチの海辺で
美しい海が自慢のタヒチ。ビーチでは人びとが思い思いのくつろぎの時を過ごし、南国情緒が漂います。立ち寄った海辺のレストランでは、タヒチの地ビールである「ヒナノビール」をいただきました。すっきりとした飲み口で、ココナッツやスパイスが多用されるタヒチ料理との相性も抜群!可愛らしいラベルをモチーフにしたステッカーや小物もあり、お土産にも人気です。
タヒチの夕べ
パペーテ寄港中の船内では、タヒチのダンスグループ「O TAHITI E(オ・タヒチ・エ)」によるポリネシアンダンスショーが開催されました。「O TAHITI E」は1986年に結成され、タヒチでもその伝統的なスタイルが尊敬を集めるなど、国内外で活躍するタヒチアンダンスグループです。勇壮な歌声にのって、ときにしなやかに、ときに迫力あるダンスを披露してくださったメンバーの皆さん。会場は熱気に包まれ、ポリネシアの雰囲気に存分にひたる時間となりました。
パペーテ(タヒチ)に入港しました
雄大な自然に囲まれた美しいタヒチ島最大の都市、パペーテに寄港しました。ゆったりとした時間の流れるパペーテの町では、青い海を眺め、マルシェや街並みの散策を楽しみました。ひと息つこうと入ったカフェバーでは、陽気なタヒチアンミュージックがお出迎え。温かく南国ムードにあふれたパペーテの町は、とびきりのリラックスタイムを与えてくれました。
タヒチの紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]タヒチの素顔にふれる旅 -1- ~穏やかな時間の流れる太平洋の楽園へ~
「自主企画」の楽しみ
参加者自身が主催者となり、ご自身の趣味や特技などの“好きなこと”を企画として行える「自主企画」。歌や踊り、スポーツなどのアクティブ系から、ものづくりや座談会などゆったり楽しめるものまで、毎クルーズさまざまな自主企画が行われています。企画を通してご友人ができたり、楽しみを共有できるなど旅の“きっかけ”が生まれる場でもあり、ピースボートクルーズならではの催しです。
洋上の居酒屋
船の14階、ひときわ見晴らしの良い場所にあるテラスグリルでは、夕方以降「居酒屋 波へい」がオープンします。旅でできたご友人とお酒を片手に談笑したり、食事のあとの「もう一杯」を楽しんだり。メニューも豊富で、海風や波音を感じながら歓談を楽しむ人たちでにぎわいます。