クルーズコレクション

ピースボートクルーズが7年ぶりに広島に寄港 船上イベントを開催

「日本一周クルーズ 2026年夏」が広島に寄港しました。パシフィック・ワールド号としては初、ピースボートクルーズとしては7年ぶりの寄港となりました。 NGOピースボートでは2008年から「おりづるプロジェクト」を実施し、広島・長崎の被爆者の方々とともに船旅を通じて世界各地を訪れ、原爆被害の実相を伝える証言活動を行いながら、核兵器廃絶と平和へのメッセージを発信してきました。 今回の広島寄港にあわせて、これまでともに活動してきた被爆者の方々やそのご家族、そして協働してきた市民団体の皆さんを船上にお招きし、これからの核兵器廃絶と平和への取り組みを考えるフォーラムを開催しました。

◇「おりづるプロジェクト」について
https://hibakushaglobal.net/

京都原水爆被災者懇談会世話人 花垣ルミさん

フォーラムに先立ち、ピースボートとノルウェーのノーベル平和センターとの提携により、2025年4月から船内に常設されている「ノーベル平和賞洋上特別展」をご来船いただいた皆さんにご案内しました。 これまでともに証言活動を続けてきた被爆者の方々が、普段とはまた違う表情で展示写真に納まっているように見えるとの声もあり、ピースボートからは写真に込められたフォトグラファーの思いや、本展示の意義をお伝えしました。
また、今クルーズに水先案内人として乗船している花垣ルミさん(京都原水爆被災者懇談会世話人)は中国国際テレビのインタビューで次のように語りました。「わたしは9条ができた年に小学校に入学したんです。そしてこれまでそれに守られてきました。人を傷つける武器はもういらないし、持ちたくない。輸出もしたくない。あげたりもらったりする必要は絶対ないと思っています。」

◇「ノーベル平和賞洋上特別展」について
https://peaceboat.org/50942.html

国連訓練調査研究所(UNITAR)広島事務所長 三上知佐さん

フォーラムでは、共同代表の吉岡達也があいさつに立ち、「日本被団協をはじめ、広島や長崎の被爆者の方々の長年の努力がノーベル平和賞受賞につながり、さらにパシフィック・ワールド号での『ノーベル平和賞洋上特別展』へと結び付きました。これからも世界をめぐりながら、被爆の実相と被爆者の声を発信し続けていきたいと思っています」と述べました。
続いて、国連訓練調査研究所(UNITAR)広島事務所長の三上知佐さんは次のように語りました。「私自身、広島の外から広島にやってきて、8月6日、キノコ雲の下で実際に何が起こっていたのかを、世界でまだたくさんの人が知らないということを日々感じています。被爆者の皆さまが長年努力を重ねてメッセージを伝え続けてこられたことに、心から敬意を抱いています。その一端にふれた者として、伝えていく責任を感じています。これからも一緒に協力しながら活動を続けていきましょう。」

おりづるプロジェクトのこれまでの活動を紹介するとともに、広島県原爆被害者団体協議会(広島県被団協)理事長の佐久間邦彦さんをはじめ、「Social Book Cafe ハチドリ舎」店主の安彦恵里香さん、おりづるプロジェクトの一員としてこれまで6回にわたり被爆証言活動に参加してきた田中稔子さんらが登壇し、それぞれの経験や平和への思いを語りました。 広島を皮切りに始まった今回のピースボート船上フォーラムは、このあと基隆、那覇、長崎、釜山、金沢、小樽、函館でも開催しています。

写真中央:松井一實広島市長

フォーラムには、広島市の松井一實市長にもご出席いただきました。 松井市長は、「航海を通じて世界各地を訪れ、多くの方々と交流しながら被爆の実相を伝え、その思いを受け止めた人々が核兵器廃絶を訴え続けていることに、心から敬意を表します。私たちも真に平和な世界の実現を目指し、決してあきらめることなく、核兵器廃絶への思いを発信し続けていきましょう」とあいさつしました。

PHOTO:中奥岳生

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