クルーズコレクション

四角大輔さん(作家、環境保護アンバサダー)特別レポート2

「俺が知る世界も、俺の経験もちっぽけだ。息子よ、俺にもっと広い世界を見せてくれ」-2-

アフリカ、初夏の北欧、そして壮大なアラスカをめぐる世界一周クルーズに、息子とともにご乗船中の四角大輔さん。親子で過ごすかけがえのない時間を綴る特別レポート、第2回をお届けします。

四角大輔(作家・森の生活者・環境保護アンバサダー)
レコード会社プロデューサーとして活躍し、その後ニュージーランド湖畔の森でサステナブルな自給自足ライフを営み、場所・時間・お金に縛られず、組織や制度に依存しない生き方を構築。Greenpeace JapanとFairtrade Japanの日本人初アンバサダー、環境省アンバサダーを務める。著書に『超ミニマル・ライフ』『超ミニマル主義』『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』『人生やらなくていいリスト』など多数。
公式ホームページ https://daisukeyosumi.com/

Yosumi Daisuke

七つの海に一筆書きを描く、地球一周の旅

日本を出たあと、まず中国の深圳に寄港。次に、複数の国に寄港しながら、東南アジア海域に無数にある島々を抜けて、西へ西へと進む。 巨大なインド半島を右舷遠方にかわし、広大なインド洋を南下して、アフリカの希望峰を抜ける。 そこからは逆に一気に北上し、一路ヨーロッパを目指す。

今クルーズのハイライトのひとつ、ヨーロッパ各国をホッピングするように訪れ(これ至高の楽しさだ!)——軍隊を持たず、再生可能エネルギー100%を誇る——アイスランドに寄港する。 さらに西に進むと、グリーンランドの南端沖で、流氷の荘厳な風景に遭遇。

旅の振れ幅は「北極圏の流氷・氷河」から「世界一の摩天楼」まで

そうするうちに、船は北極圏近くの大西洋北部をあっさり横断していた。そして、カナダの東海岸を(再び)南下して、摩天楼NYで一泊二日する。そこから、さらに南下を続け、メキシコ湾を抜けたあと、ブルーに輝くカリブ海に浮かぶジャマイカに着いた。次に、中南米のもっとも細い部分にある、パナマ運河を通り抜けると、いよいよ我らが母なる海「太平洋」だ。

Yosumi Daisuke

そこからは、北米大陸の西海岸沖を(再び)北上し、再び北極圏を目指す。 軍隊を持たない平和のコスタリカ、さらにメキシコとバンクーバーに寄港しながら北上を続け、現在に至る。 このあとは、アラスカでふたつの港に寄港しつつ、雄大なフィヨルドや氷河を観光クルーズ(もうひとつのハイライト!)が待っている。 アリューシャン列島沿いに南下しながら太平洋を横断して、いよいよ横浜へ戻り、地球一周の旅は終わる。

Yosumi Daisuke

記憶に残らなくていい、体に刻み込んでくれればいい

ぼくはこれまで、70カ国以上を旅してきた。レコード会社プロデューサー時代は海外出張が多く、ニュージーランドに移住してから約10年間、年の半分を、世界を旅しながら働き、暮らすノマドライフに費やした。これまで飛行機で世界を何周したかなんて数え切れない。 そしてこれまで3度ほど、「水先案内人」と呼ばれる船上スピーカーとして、ピースボートに乗ったことがあった。だがそれは、2~3週間から1ヶ月ほどの期間で、乗るのはあくまで一部の区間のみ。

Yosumi Daisuke

そして今回いよいよ——飛行機での世界旅行や短期の船旅では、決して味わえない——「地球のサイズ」をリアルに体感したくて、壮大なる一筆書きを描く世界一周クルーズに出た。しかも、家族3人で。 きっかけは「息子も4歳になったし、記憶に残るギリギリの年齢だし、行ってみない?」という、ぼくからの提案だった。

死ぬまでにやりたいこと=バケットリスト

なお、あとで知ったのだが、世界一周する「水先案内人=船上スピーカー」は、ピースボートの歴史42年で初とのこと(こんな素晴らしいチャンスをくださったピースボートの皆さんには、改めて感謝の言葉を伝えたいです)。 ちなみに、今回の条件は船上で10回以上の講演と対談をすることだったが——提案される企画がどれも楽しく、意味深くて——喜んでお受けしていたら、現時点で15回を超えていた(笑)。

Yosumi Daisuke

いつかしてみたった「地球一周クルーズ」——少なくない数の人が「バケットリスト(死ぬ前までにしたいこと)」に挙げる。そんな船旅へ、まだ幼い4歳の息子を連れ出すことに、どんな意味を持つのか。自分なりに「答え」を見つけたいという気持ちもあって、今回の旅を決行したが、すでにそのひとつの答えが見えてきた。

Yosumi Daisuke

次の人生まで持ち込める!?強烈な体験

「息子の記憶に残らなくてもいい、身体感覚として魂に刻み込んでくれればいい」。 記憶なんてしょせん、脳に格納された情報でしかないが、強烈な身体感覚は一生消えることがない。 人生を終えると共に、脳は消滅してしまうから、当然、そこに格納された情報なんて灰にもならない。きっと、体験もすべて、肉体ととも消え去るだろう。

Yosumi Daisuke

だが、体の一番の奥(魂が宿ってるところ!?)に刻み込まれた「生涯忘れない深く強い体験」だけは、未来永劫続く魂とともに、次の人生へと継承されるのではないか。きっと、過去世で魂に刻み込まれてきた「最高の強烈体験」の積み重ねが、その魂(=その人)の個性を彩るのではないか。 仏教の輪廻転生では、過去世の記憶も体験も完全リセットされると言われるが、それとは少し違った、個人的な直感だ。 笑ってもらっていい。 銀河系に浮かぶこの星を、鮮烈な実感をもって一周するこの船旅の終わりに——科学的根拠はまったくないが——本能的にそう信じられるようになっていた。

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