乗船者インタビュー

いろんな世界があることを、子どもたちに話したいです。

土屋孝久さん(東京都)

海外をめぐった20代を経て

20代の半分くらいを海外で過ごしました。バックパッカーで各国を旅したり、オーストラリアには語学留学やワーキングホリデーで、トータル2年ぐらい住みましたね。国の人材育成事業に参加したときにアフリカを訪れる機会があり、カメルーンの友だちができたことがきっかけで、アフリカ縦断の旅も経験しました。ピースボートには申し込みをしたあと、友人から勧められたのもあり高田馬場にあるピースボートセンターでボランティアをしながら割引を貯めて、今回初めて乗船しました。旅の間は友だちもたくさんできましたし、すごくおもしろかったですね。

お気に入りのトレーニングエリア

船内では、本を読んだり、ジムやプールに行ったり、いたって普通に過ごしていました。たまに友人と一緒にご飯を食べて、お酒を飲んだりすることもありましたね。14階の後方デッキあたりがお気に入りで、プールに入ったあとストレッチをしたり、サウナに入ったあと風にあたって涼んだり。疲れたときは、そこで休憩したりしています。日本にいたときからずっとトレーニングは日々欠かさずやってきてるので、デッキで筋トレをしてそのままシャワーを浴びたりできるので、あそこはお気に入りの場所でしたね。

アフリカは楽しい

印象に残っている寄港地といえば、マダガスカルですね。アフリカを1年かけて縦断した経験はありますが、マダガスカルは行ったことがありませんでした。人がいいし、バオバブの木もすごくよかったし、エネルギーを感じました。ナミビアも南アフリカのケープタウンもポートエリザベスも、全部行ったことのある場所でしたが、20年ぶりに訪れると変わってましたね。特にケープタウンのウォーターフロントはすごく近代的な景観になっていました。昔はもっとのんびりしていて何もない場所だったんです。言葉ではうまく言えませんが、アフリカの人たちは一緒にいて楽しいし、同じ周波数を感じるんです。

カラフルな服で旅をして

今着ている服も、寄港地で買ったものです。日本にいるときはこんな鮮やかな色の服を着ることがないんですが、旅の中では思い切って着ています。船内で開催された講座の中で、パーソナルカラーを学ぶ機会もあり、身に着けるものの色は大切なんだなと思いました。最初は慣れなかったのですが、今ではこれが普通になりましたね。あと、他の年代はあまり聞かないんですが、船に40代が少ないこともあるのか「40代の会」というのがあって、そこで仲良くなった人もいますね。

世界一周の経験を子どもたちへ伝えたい

帰ったら、小学校教員に戻る予定です。最初に「世界一周してきたよ!」って言うでしょうね。これまでも旅の経験を伝えることはありましたが、そういう話を聞いた子どもたちが卒業文集で「アフリカに行って学校を建てたい」とか「パティシエになって食べるものに困っている人にもケーキを食べさせてあげたい」とか書くこともあるんです。授業はつまらなそうに聞いている子も、そういう話になるといきいきと聞いてくれる姿を見ると、世界の大きさを伝えることは大切だなと思いますね。歴史や文化、風習、地球規模の課題などいろんなものが世界にはあるけれど、そこから学びにつながりますからね。

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