水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)

安藤 シロー ANDO Shiro
(哲学コンサルタント、作家)
米国ボストン出身。30年近くにわたり、国際NGOや多国籍企業に在籍しながらミャンマーを含む閉鎖的なコミュニティや紛争地域で活動してきた。哲学を基盤とした平和交渉、紛争解決、戦後の発展を専門とし、フランスにあるInstitut de Pratiques Philosophiques(IPP)では哲学コンサルティングコーチも務める。これまでに50冊以上の著書を出版しており、その多くは公式の教科書に採用されている。2021年のミャンマーにおける軍事クーデター後は、治安上の理由によりその職を辞さざるを得なかった。ミャンマーの政治情勢の好転を待ちながら、ソクラテス的対話、クリティカル・シンキング、哲学コンサルティングの専門家を世界中で育成し、人生のあらゆる瞬間を満喫している。

リンダ・ファン・オウトゥユースデン Linda VAN OUDHEUSDEN
(ミッションヴェール・ケアセンター マーケティングマネージャー)
教育、ヘルスケア、能力開発などの幅広いサービスを提供するミッションヴェール・ケアセンターにてマーケティングマネージャーを務める。ミッションヴェール・ケア・センターは、ネルソン・マンデラ・ベイのGqeberha(ポートエリザベス)地区郊外のミッションヴェール地区にある非営利団体であり、1998年にシスター・エセル・ノルモイルによって設立された。彼女の15年にわたる貢献により、ミッションヴェール・ケアセンターは多くの賞を受賞している。ウブントゥ(すべての人々は相互の関係性の中でこそ真の人間性がはぐくまれるという哲学)の精神とシスター・エセル・ノルモイルの偉業に根ざした活動に情熱をもち、「人々は雇用主であり、インスピレーションとモチベーションの源である」という信念で活動を続けている。

井上 高志 INOUE Takashi
(NPO法人PEACE DAY 代表理事)
1997年ネクスト(現LIFULL)を設立。不動産・住宅情報サービス「HOME'S(現:LIFULLHOME'S)」を日本最大級のサイトに育て上げる。コーポレートメッセージは、「あらゆるLIFEを、FULLに。」で、不動産領域だけでなく、地方創生、介護など、社会課題を解決するさまざまな領域の事業をLIFULLグループとして展開。個人としての究極の目標は「世界平和」で、NPO法人PEACE DAYでは、単に戦争のない消極的平和(Negative peace)の状態のみならず、戦争がなく、貧困・飢餓・抑圧・差別など社会構造に起因する間接的な暴力(構造的暴力)もない積極的平和(Positive peace)の状態が広く世界で実現することを目指して活動。ナスコンバレー協議会代表理事、新経済連盟理事、Well-being for Planet Earth 評議員なども務める。
NPO法人PEACE DAYホームページ https://peaceday.jp/about/

張 大順 チョウ・タイジュン CHOU Taijun
(書家、篆刻家、甲骨文学者、甲骨文書道「亀鑑塾」代表)
中国西安出身。ユネスコ平和芸術家(2019年)、世界華人傑出芸術家(2000年 中国文化部)、甲骨文習刻図案解読者。来日30年一途に研究・模索し、甲骨文書道独自の理論体系を確立。日本書壇の「甲骨文書道研究・表現第一人者」である。現代甲骨文書道の古典を創る「東京宣言」を発表し、甲骨文書道専門家百人育成プロジェクトや「東京国際甲骨文芸術祭」を提唱・実施。甲骨文書道と日本文化の融合を主な活動テーマとする。近年、漢字文化の新たな発展と表現活動にも注力。NHKラジオ 番組、テレビ、雑誌等で紹介される他、著書に『甲骨文でかく吉語名句』(二玄社)、『張大順の甲骨文書法 入門編』(木耳社)等多数。

李 香鎮 イ・ヒャンジン LEE Hyangjin
(立教大学異文化コミュニケーション学部教授、ベルリン自由大学グローバル教員)
韓国映画研究の先駆者。『韓流の社会学 : ファンダム、家族、異文化交流』(岩波書店)、『コリアン・シネマ:北朝鮮・韓国・トランスナショナル』(みすず書房)、『現代韓国映画:文化・アイデンティティ・政治』などを出版。イギリス韓国映画祭のディレクター、平昌国際平和映画祭の諮問委員、ハーバード大学のキム・ク(金九)記念客員教授を歴任してきた。現在、釜山国際映画祭の拠点である、釜山シネマセンターのプログラム・コーディネーターとして活動している。

マルセウ・シェリー・ステーリン Maluseu Sheree STEHLIN
(「WIBDI」(Women in Business Development Incorporated)(女性のビジネス開発団体)理事長)
サモアの実業家。過去 46 年間に渡って、アピアでヘア&ビューティーサロンを経営し、2015年に不動産会社「SSリアルエステート」を設立。ヴァイガガ村から「マルセウ」というマタイ(部族長)の称号を授かっており、現地の行事を積極的に支援。また、長年地元の「ミス・サモア」コンテストをスポンサーし、審査員も務めている。サモアの若者や、弱い立場にある家族を支援する熱心な活動家であり、「WIBDI(Women in Business Development Incorporated)」のメンバー。現在、WIBDIの理事として活動し、過去に会長の役職も歴任。WIBDIの拡張に貢献し、都市部の女性の経済的エンパワーメントや、サモアの困窮している家族のために、農村経済を創出・維持する営みなど、さまざまなプロジェクトを手掛けてきた。また、WIBDIを通じて、消滅の危機に瀕していた、サモアの精巧なマット織りの伝統を復活させ、サモアの織り手たちが収入を得ることができる活動へと変革する上で、中心的な役割を担った。

池田 親生 IKEDA Chikao
(竹あかり演出家)
1982年福岡県生まれ。2007年に三城賢士とともに「竹あかり」の演出制作会社「CHIKAKEN」を設立。国内で増えすぎた竹を利用し、竹あかりのオブジェをつくり、それを土に還す一連の流れを作品づくりとし、「人と人・人とまち・人と自然」をつなぐ活動を展開。熊本の竹あかりのお祭りではデザイン・制作指導に携わり、伊勢志摩サミットG7の夕食会場では装飾を担当。米国ネバダ州で行われる世界一の奇祭バーニングマンにもアーティストとして招集される。全国や世界各地に活動を広げ、「竹あかり」が新たな日本の「文化」として受け継がれることを目指す。2019年、総務省地域創造力アドバイザーに選出。2024年著『バカになる勇気』(きずな出版)を発刊。
CHIKAKEN公式ホームページ https://chikaken.com/about/

ペーター・ハートマン Peter HARTMANN
(CODEFF(Comité Nacional Pro Defensa de la Flora y Fauna)アイセンディレクター)
チリの建築家、登山家、写真家、2人の息子と2人の孫がいる。ドイツ出身、69歳。過去40年間に渡り、チリのパタゴニアにある、アイセン地域のコイハイケ在住。著名な環境保護リーダー。CODEFFアイセンのディレクターを務め、チリ史上最大の2つのメガプロジェクト、アルミニウム製錬所とパタゴニアの水力発電ダムに反対するキャンペーン (いずれも成功)のコーディネーターとして活躍。アイセンを「生命の保護区」として宣言する案を提唱(書籍はこちらから入手可能:https://libros.uchile.cl/1045)。また、その他に2冊の書籍を出版し、地域新聞「エル・ディビサデロ」のコラムニストを務め、ラジオ・サンタ・マリアでラジオ番組を発信し、いくつかのドキュメンタリー映画に出演。2003年以来、ピースボートとCODEFFが主導する、パタゴニアを世界遺産に登録するキャンペーンにも携わっている。

金 磊 レイ・チン Ray CHIN
(野生動物写真家、環境教育者)
生物学を学び、映像が科学のデータと自然環境をつなぐ、重要な架け橋であると信じている。クジラ類との出会いに魅せられ、2001年に台湾のNGO「黒潮海洋文教基金会」と協力し始める。海洋環境教育、クジラ類の調査・研究、野生動物の写真撮影に長年携わっている。20年以上に渡る台湾海域での撮影経験があり、クジラ類やイルカの、貴重な海面・水中写真を数多く記録しているほか、世界各地を旅して水中写真を撮っている。作品は、イギリス・ロンドンの自然史博物館が主催する、世界最高峰の野生生物写真コンテスト「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」をはじめ、多数の国際的な賞を受賞している。写真を通して、私たちを取り巻く青い海を、より多くの人に知ってもらいたいと願っている。

ジャネット・ジョブソン Janet JOBSON
(デズモンド & リア・ツツ・レガシー財団最高経営責任者(CEO) DG マレー・トラスト(DGMT) 元副最高経営責任者(Deputy CEO))
デズモンド &リア・ツツ・レガシー財団で、平和と改革を目的とした、社会の和解を目指す取り組みを推進。グローバルそしてローカルな活動や、開発分野のキャリアを経て、同財団に入団。DGマレー・トラスト(DGMT)の副最高経営責任者(Deputy CEO)として、また 2021年から2022年は最高経営責任者(Acting CEO)として、若者のリーダーシップ・ネットワークの構築や、失業問題への取り組み、革新的で包括的な社会の発展などに尽力。Activate! Leadership、Amandla.mobi、アムネスティ・インターナショナル南アフリカ、CIVICUS、南アフリカ少女同盟など、さまざまな組織と協力してきた。新型コロナウイルス感染症のパンデミック中、12の言語で15カ所のラジオ局において、毎日放送される全国的な広報キャンペーンの実施を指導し、改革的な食糧支援プログラムの実施を監督。すべての人がそれぞれの可能性を最大限に発揮できる、思いやりに満ちた、つながりのある公正な世界を築くことに努めている。