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第84回地球一周の船旅(全24寄港地、黒海をゆく東回り航路)
寄港地のご案内
コースの寄港地
各訪問地は季節や曜日、時間帯によっては、営業していないことがあります。
先住民族の言葉で「護られた入り江」の意味をもつ土地、ホノルル。太平洋の海運の要所として栄え、現在は世界屈指のリゾート地として知られています。
オアフ島の雄大な自然
オアフ島の大自然を体感できるホノルルには、訪れたいスポットが盛りだくさん!ワイキキの海を一望できる火山の噴火口「ダイヤモンドヘッド」は、オアフ島のランドマークともいうべき場所です。頂上から海や街並みを見渡せば、この島の自然の豊かさとパワーを存分に感じられるでしょう。また、世界的なリゾート地として有名なワイキキビーチをはじめ、ラニカイビーチやハナウマ湾などでは、ハワイの美しい海が心ゆくまで楽しめます。テレビCMでも有名なモンキーポッドの木があるモアナルアガーデンにも注目です。
ハワイの文化を楽しむ
フラやハワイアンミュージックなど、ハワイの地で育まれた文化もぜひ体験したいところ。新鮮な魚介を載せた「ポキ丼」やボリューム満点の「ロコモコ」など、ハワイアンフードにチャレンジするのも楽しみです。また、南太平洋の文化と歴史にふれることができるビショップ博物館もぜひ訪れたいスポット。太平洋ポリネシア全域の美術・工芸品など2,400万点以上の収蔵品を誇り、なかでもハワイ諸島にポリネシア人が移住してきた時代からハワイ王朝時代にかけての貴重なコレクションは必見です。
魅力に満ちた虹の島へ
南太平洋に広がる”ポリネシアン・トライアングル”。ハワイ諸島は、その広大な文化圏の北端に位置しています。世界有数のリゾート地として知られるホノルルは、先住民族の言葉で「護られた入り江」を意味し、その名の通り、荒波の影響を受けにくい地形から太平洋の海運の要衝として栄えてきました。南の楽園で育まれたポリネシア文化や先住民族の伝統を受け継ぐ人びととの出会い、そして美しい海に彩られた雄大な自然――リゾートアイランドの側面だけではない、ハワイのさまざまな魅力にふれる旅へと出掛けます。
[特集記事]虹の島ハワイに導かれて
サンスクリット語で「獅子の町(シンガプラ)」という意味の名前をもつシンガポール。近代的な街並みと多文化が同居する魅力的な観光名所が凝縮しています。
世界有数の近未来都市
ランドマークのマーライオンはもちろん、夜の動物園「ナイトサファリ」や、CMで一躍有名になったホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」など、見どころ満載の観光大国シンガポールは東京23区ほどの小さな国です。中心部には、東南アジア随一の都市と称される高層ビルが立ち並ぶ近未来的な景観が広がります。この街の最新の観光スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」には、熱帯雨林の巨大樹をイメージした、大迫力のスーパーツリーがそびえます。近未来と自然が融合した美しい空間をお楽しみください。
多彩な景観に出会う
多民族国家ならではの多様な魅力があふれるシンガポールは、訪れるスポットごとにさまざまな顔を見せてくれます。チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど、それぞれに街角の雰囲気がガラリと変わり、シンガポールならでは異国情緒たっぷりの雰囲気を楽しむことができます。ひとつの街に多種多様な人種と文化が存在し、それらが巧みに融合することで、活気あふれる独自の文化が育まれているシンガポールの街。カラフルな南国フルーツや人気のローカルフードなど、グルメも楽しみです。
[特集記事]ピースボートでゆく世界の寄港地 -シンガポール編-
多文化を五感で楽しむ
多文化を五感で楽しむ
シンガポールの街は、多民族国家らしい”チャンプル感”にあふれています。チャンプルとは、マレー語で「ごちゃ混ぜ」を意味する言葉。文化や伝統、宗教が混在する街を散策すれば、異国情緒たっぷりの雰囲気を味わうことができます。そのチャンプル感は街並みや行き交う人びとだけではなく、この国の食文化にも表れています。「ラクサ」や「チキンライス」など、アジア各地をルーツとする食材や調理法が混交したローカルグルメはぜひ味わいたいところ。多文化に五感でふれる1日は、特別な旅の思い出になることでしょう。
[特集記事]異国情緒あふれる魅惑の国
アテネの外港として栄えるピレウスは、国内最大の港であると同時に、地中海でも五指に入る国際港。古き良きアテネの面影を残すプラカ地区の散策も楽しみのひとつです。
文明を象徴する大神殿
紀元前の時代から偉大な芸術や哲学を生み、民主主義発祥の地としても知られるギリシャ。アテネを中心に貴重な古代遺跡が数多く残り、街そのものが歴史博物館ともいわれています。その中でも圧倒的な存在感と知名度を持つのがパルテノン神殿です。アクロポリスの中心に位置し、古代ギリシャ文明の栄光を象徴する神殿は、アテネの守護神である女神アテナを祀るために建てられました。世界中の人びとを魅了し続けるギリシャが誇る、美しき世界遺産の数々をご堪能ください。
古き良きアテネの伝統
アクロポリスの麓に広がる歴史的な街並みが保存されたプラカ地区。細く入り組んだ路地に古い家並みがひしめくように建ち並ぶ旧市街のエリアには、にぎやかな雰囲気が広がっています。近海で獲れた新鮮な魚介類や日差しをたっぷり浴びて育った野菜など旬の素材を活かしたギリシャ料理も、この街の楽しみのひとつです。さまざまな料理にヨーグルトが使われていて、爽やかな味わいが魅力。また、地中海性気候に恵まれたギリシャの土地は、良質なブドウが育つためワインの産地としても人気です。ぜひお土産にどうぞ。
西欧文明発祥の地へ
エーゲ海とイオニア海。ふたつの美しい海にはさまれた、バルカン半島南端の国ギリシャ。西欧文明の源流にも位置付けられる古代ギリシャ文明に彩られたこの地には、在りし日の栄華を伝える壮大な遺跡群、古代都市で花開いた哲学や歴史、数学などの学問や芸術文化、想像力をかきたてる神話の数々など、いまの時代に至るまで人びとを惹きつけ続ける数々の魅力に彩られています。ギリシャ文明の中心地として栄えたアテネ、そして数々の遺跡が残る美しいエーゲ海の島々をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]歴史と神話の舞台を訪ねて
ヨーロッパ有数のリゾート地として知られる、地中海の中央に浮かぶ島国マルタ。16世紀に築かれた美しくも堅牢な要塞都市バレッタは、数々の歴史をいまに伝えています。
ハチミツ色に輝く街へ
古くからさまざまな民族や宗教の影響を受け、文明の十字路と呼ぶにふさわしい幾多の歴史物語を経験してきたマルタ島。バレッタは、16世紀にオスマン帝国の侵攻を防いだ聖ヨハネ騎士団長ジャン・ド・ヴァレットによって築かれた城塞都市です。「マルタストーン」と呼ばれる独特の黄色がかった石灰岩で築かれた堅牢な街並みは、世界遺産にも登録されています。趣たっぷりの路地を散策すれば、この街が受け継ぐ歴史とロマンを存分に感じられるでしょう。ハチミツ色の美しい旧市街が迎える入港シーンにもご注目ください。
中世のロマンにふれる
12世紀ころよりキリスト教の聖地巡礼の守護を司った聖ヨハネ騎士団が、現在の「マルタ騎士団」となりました。バレッタのシンボルともいうべき聖ヨハネ大聖堂は、騎士団ゆかりの地としても知られます。外観からは想像できない金箔が施された豪華な内装、そして一面に描かれた壮大な天井絵は圧巻です。マルタ騎士団とゆかりの深いもうひとつの建物が、騎士団長の宮殿です。ここは聖ヨハネ騎士団の中枢で、騎士団の公邸として用いられました。甲冑やタペストリー、絵画など、美術館さながらの調度品には目を奪われます。
絶景に彩られた入港の風景
地中海の上に浮ぶ、城塞都市バレッタ。さまざまな民族や宗教が交差したことから「文明の十字路」と称される世界遺産の旧市街には、数多くの歴史的建造物が残されています。独特のハチミツ色をした石灰岩で築かれた街並みと、紺碧の地中海が織りなすコントラストは唯一無二。これほど美しい景観が船の入港を迎えてくれるのは、世界一周クルーズの数ある寄港地においてもバレッタだけかもしれません。まるで中世へとタイムスリップしたかのような風景に包まれながら、船はバレッタへと入港します。
[特集記事]ハチミツ色に輝く美しい世界遺産の街へ
東西文明の交差路として古くから人が行き交い、深い歴史と多様な文化が形成されてきたトルコ最大の都市イスタンブール。歴史ある街を歩いたり、トルコならではのグルメも楽しみです。
歴史が交差する街
1500年の歴史を紡ぎ「イスタンブール歴史地区」として世界遺産に登録されているこの街では、歴史の変遷が一望できます。ビザンチン建築の最高傑作”アヤソフィア”は、当初はキリスト教の教会として信仰を集めましたが、オスマン帝国時代にはモスクに改修されました。現在はキリスト教とイスラム教、それぞれの美が結集した博物館となっています。6本のミナレット(尖塔)が建つ”スルタンアフメト・モスク”は、ブルーを基調としたイズニック・タイルの緻密な美しさが際立ちます。通称ブルーモスクと呼ばれるゆえんは、この内部にあります。
文明の交差する都市
ヨーロッパ側とアジア側を隔てる、全長30キロメートルに及ぶ”ボスポラス海峡”。古来、周辺の海峡とともに、地中海と黒海を結ぶ海上交通の要所として、さらに「東洋」と「西洋」の文化や宗教が交差する場所として、歴史的に重要な役割を担ってきました。陸から陸へ海峡を渡る人びと――両岸に迫りくる異国の雰囲気は、街を一望できるガラタ塔から眺めると、より文化のグラデーションを感じられます。世界で最も美しい海峡のひとつといわれるボスポラス海峡は、船旅で訪れるからこそ味わえる醍醐味です。
文化の交差が生み出す美
約4000軒ものお店が並ぶ”グランド・バザール”は、トルコ定番のお土産がなんでも揃う巨大市場です。市場を彩るカラフルなガラス製ランプは、まるでこの街の多様な文化を表現しているかのようです。そして、本場で味わいたいのが世界三大料理のひとつといわれるトルコ料理。手軽に楽しめる屋台グルメもおすすめですが、多様な食材や香辛料を使った料理は、ここが文明の交差する場所であることを物語っています。歩き疲れたら地元の人で賑わうチャイハネ(トルコ風喫茶店)で名物のチャイを飲んでひと休みを。
世界三大料理に舌鼓!
美しいモスクやグランド・バザール、ボスポラス海峡など、さまざまな見どころに彩られたイスタンブール。世界遺産にも登録されるエキゾチックで美しい街並みはもちろんのこと、東西文明の交差点で育まれた食文化もこの街の大きな魅力です。世界三大料理のひとつに数えられるトルコ料理は、東西各国の調理法や香辛料を活かした豊かな味わいが特徴。日本でもおなじみのケバブから、ムール貝やイワシ、サバなど近海の新鮮な魚介を使った料理、食べ歩きのできるスナックまで、興味をそそるものばかりです。
[特集記事]歴史が育む文化の融合、海峡で交差する美しき世界へ −
国土の大半を砂漠や荒野に覆われたヨルダンの最南端に位置する、紅海に面した港町アカバ。約5,000年前からアジア、アフリカ、ヨーロッパをつなぐ要所として栄えてきました。
厳しくも雄大な景観
映画「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」のクライマックスの舞台として知られ、未だ発掘が終わらないほどに壮大なスケールをもつ、ペトラ遺跡。「スーク」と呼ばれる断崖絶壁の狭間を歩いてたどり着いた目の前にそびえ立ち、見る者に圧倒的な存在感を放つ「宝物庫」を意味するエル・ハズネが最大のハイライトです。自然の岩をくり抜いてできたこの遺跡は、光の加減によって岩の色が何色にも変化し、よりこの場所を神秘的に演出してくれます。紀元前からの古い歴史をもつ聖書ゆかりの地も多く、文化的な見どころが点在しています。
古代から続く神秘な場所
海抜はマイナス430mと地表で最も低い場所にあり、世界一高い塩分濃度によって得られる強力な浮力を体験できる「死海」。ミネラルを豊富に含んでいることから健康に良いとされ、古代ヘロデ大王やエジプトの女王クレオパトラをも魅了してきました。そして、月の谷とも呼ばれ、砂岩と花崗岩でできた谷「ワディラム」。どこまでも続く赤い砂漠と長い年月をかけて形作られた奇岩の数々に自然の驚異を感じずにはいられません。中でも高さが15mにもなる石橋は驚嘆の一言。映画「アラビアのロレンス」の舞台としても有名です。
世界をもっと身近に
1948年イスラエル建国に伴い、当時70万人以上のパレスチナ人が周辺諸国に逃れました。ヨルダンにも多くのパレスチナ人が逃れ70年以上が経つ今でも故郷へ帰ることができていません。ヨルダンの人口の約7割以上がパレスチナ系住民と言われるほど、ここには多くのパレスチナの人びとがいます。交流コースでは難民キャンプを訪問し、当時逃れて来た方の証言や若い世代の想いを伺います。彼らとの交流を通して、パレスチナ難民の問題が遠くの世界の出来事ではないことを感じることでしょう。メディアで報道されるだけではない現実や歴史を学ぶプログラムです。
砂と岩に彩られた王国
中東に位置するヨルダン王国は、ピースボートクルーズでも人気の高い寄港地のひとつ。船が寄港するのは、紅海きってのリゾート地としても知られるヨルダンの海の玄関口・アカバです。ここから向かうのは、土地の大半を砂漠や荒野に覆われた内陸部。映画の舞台にもなった大迫力の世界遺産ペトラ遺跡や、別名「月の谷」とも呼ばれる絶景の砂漠地帯ワディラム、不思議な浮遊体験ができる死海など、私たちの冒険心をおおいに刺激する雄大な景観の数々が私たちを待ち受けます。大自然と人類の叡智にふれる旅へと出かけます。
[特集記事]砂漠に隠された魅惑の地へ
太平洋とカリブ海をつなぐ壮大なパナマ運河の、カリブ海側の入り口に位置するクリストバル。街の周辺には、多様な動植物が生息する豊かな熱帯雨林が広がっています。
歴史の面影を探して
コロニアル建築の建物が建ち並ぶ、中米パナマの古都カスコ・アンティグオ。スペイン植民地時代の名残りが色濃く残る旧市街は、世界遺産に登録されています。一際目立つのは、独立広場に面して建つ旧市街のシンボルにもなっているカテドラル。幾多の歴史を今に伝える荘厳な聖堂は、100年以上の歳月を経て完成しました。また独立広場の近くにあるサンホセ教会には、黄金の祭壇があります。一方、首都パナマシティには、摩天楼のそびえる近代的な街並みが広がります。新旧が対照的な街並みを見比べるのも楽しみです。
華やかな先住民族文化
先住民族の人びとと交流するオプショナルツアーへの参加も、ピースボートならではのクリストバルでの過ごし方。エンベラ族のコミュニティ訪問では、伝統の音楽や踊りを体験し、現地の人びとと交流します。民芸品のお土産や、豊かな熱帯雨林をゆくボート移動も楽しみです。一方、パナマの先住民族・クナ族の美しい手芸「モラ」体験にも期待が高まります。クナ族の女性はモラを身に着けることにより、代々伝わる伝統を守ってきました。クナ族が受け継いできた歴史や文化について学び、共有するひとときをお楽しみください。
ふたつの海を結ぶ大運河
南北に広がるアメリカ大陸を結ぶかのように位置する、中米パナマ。この国の名を世に知らしめているのが、海上交易の要衝パナマ運河です。世界の海運の歴史を塗り替えるほどの偉業でありながら地図上では一本の細い線でしかないこの場所を、実際に船で通航し、そのスケールを体感します。また、船から一歩出れば亜熱帯気候特有の湿気を帯びた空気が全身を包み、水と土と、むせ返るような濃密な緑の匂いが未知なる土地への興味をかきたてます。個性豊かな先住民族の人びととの出会いも、パナマをめぐる旅の魅力です。
[特集記事]海と海をつなぐ、パナマ運河を渡る−
かつて地中海を制したカタルーニャの都で、古くから独自の文化をもち、著名な画家や建築家を生んだ芸術の街バルセロナ。一番の見どころはアントニ・ガウディの建築群です。
スペイン随一の世界遺産へ
芸術の街バルセロナを象徴する荘厳な大聖堂サグラダ・ファミリアへ。1882年に着工開始して以来、今もなお建設が続いており、ほかに類を見ない独特の景観から世界遺産にも登録されています。建築家アントニ・ガウディは、その生涯を閉じるまですべての時間と情熱をこの教会の建設に捧げました。未完の大聖堂は、ガウディ没後100年にあたる2026年に完成する予定です。綿密に構成された細かな彫刻に彩られた聖堂はさまざまな建築様式が混在しており、その創造性にあふれたつくりには圧倒されるばかりです。
芸術の街で味わうスペイン文化
街の中心であるカタルーニャ広場を起点に、カサ・ミラやグエル公園などのガウディ建築をはじめ、芸術家たちの足どりをたどってみましょう。スペイン南部のアンダルシア地方に伝わるフラメンコ鑑賞もおすすめです。本場スペインで見るフラメンコの鳥肌の立つほどの情熱的な演奏や踊りは、心が揺さぶられるひとときとなることでしょう。また、観光の途中で市場に立ち寄るのも楽しみ。地中海の恵みがたっぷり詰まった海の幸、山の幸をふんだんに使ったカタルーニャ料理も、ぜひ味わいたい絶品グルメです。
モデルニスモ建築をめぐる
19世紀後半、スペイン国内で産業革命をいち早く成し遂げたバルセロナの街では、「モデルニスモ」と呼ばれる芸術・文化運動が興りました。この運動は単なる新しさの追求ではなく、バルセロナが属するカタルーニャ州独自のアイデンティティを模索する取り組みでもありました。アントニ・ガウディを筆頭とする稀代の建築家たちが追い求めた「夢の景色」を、この目で見たい――地中海特有のまばゆい陽射しに彩られた芸術の都で、世界遺産にも登録されるモデルニスモ建築の数々をめぐります。
[特集記事]芸術の都に息づく名建築を訪ねて
英国統治時代は「セイロン」の名で呼ばれたスリランカ。現在の国名はシンハラ語で「光り輝く島」を意味しています。かつて首都だったコロンボは、今でも経済の中心地です。
歴史豊かな交易都市
インドの南東に浮かぶ島国、スリランカ。同国最大都市のコロンボは、古くから海の交易拠点として栄えてきました。大航海時代を経て、ポルトガル人やオランダ人が貿易の足掛かりにした16世紀以降、スパイスや紅茶貿易の拠点となったコロンボはインド洋有数の港へと発展します。インド洋らしい南国の雰囲気と植民地時代の名残りが入り混じる街を散策すれば、この国の歩んだ歴史が感じられるはず。たくましく生きる人びととの出会いも楽しみです。
東洋伝統の知恵を学ぶ
「生命の泉」、「生きる知恵」という意味をもつ、体系的な古代健康科学”アーユルヴェーダ”。紀元前3世紀頃に仏教とともにスリランカに伝わって島の伝統医療と混じり合い、豊かな文化に育まれながら独自の発展を遂げました。現在に息づくスリランカのアーユルヴェーダは、単に伝統的な医療としてだけでなく、相手に寄り添うホスピタリティを大切にしています。西洋医学とは異なる伝統医療を体験すれば、心も身体もリラックス&リフレッシュできるでしょう。食事療法の考えに基づいた健康的な伝統ランチも楽しみです。
現地の人びとと交流
スリランカの大きな魅力のひとつは、現地に暮らす人びととの出会いです。オプショナルツアー「『光り輝く島』の子どもたち」では、女の子を対象とした施設を訪ね、さまざまな事情からそこで暮らす子どもたちと交流します。社会問題を知るとともに互いの文化を紹介する、思い出深い1日となるでしょう。また「英語でスリランカ文化体験」では、地元の学生から伝統ダンスや食文化を教わったり、日本の文化を伝えたり、洋上で学んだ英語を使って交流します。身振り手振りも交えた英語でのコミュニケーションの楽しさを実感し、地元の人びとの笑顔に癒されるひとときです。
光り輝く島をめぐる旅
16世紀に香辛料を求めてポルトガル人が渡来して以降、オランダ、イギリスと植民地時代が続いたスリランカ。その遥か以前から海洋交易の拠点として栄えてきた、インド洋に面するスリランカ最大の都市コロンボは、南国らしい熱気と喧騒に包まれたエキゾチックな港町です。賑やかな街並みは、急速な都市開発が進む一方で、植民地時代の名残を感じさせる建物も多く点在しています。旅行先としての知名度は日本では高くはないものの、だからこそ思いがけない発見や感動と出会うチャンスに満ちています。
[特集記事]街のざわめきと、輝く笑顔に誘われて
年間を通じてのその気候の温暖さから「常春の楽園」と呼ばれるカナリア諸島。美しい風紋を持つ大砂丘や山でのトレッキングなど自然の魅力がいっぱいです。
多彩な魅力の島
7つの島からなるカナリア諸島の中で、2番目に人口が多いグラン・カナリア島は、海あり山あり砂丘ありとさまざまな景観が楽しめます。 見どころのひとつ、「マスパロマス砂丘」はは海岸に沿って広がっているので、砂丘からどこまでも続く真っ青な海が望めます。この砂丘の砂は、対岸にあたるモロッコのサハラ砂漠の砂が風で運ばれ生まれたものなんだそう。岩山に緑が広がる自然公園のトレッキングや、伝統的なカナリア建築の家が並ぶ旧市街や大聖堂を散策など、グラン・カナリア島の魅力は尽きません。
独自の文化を学ぶ
国こそスペインなれど、地理的にはアフリカにほど近く、古くから大西洋をはさんで南米とも交流のあった土地とあって、カナリア諸島では独自の文化が作り上げられてきました。カナリア文化体験では、カラフルな民族衣装を着てカナリアダンスを踊ったり、食事も伝統グルメを楽しんだり。名物のピリッと辛いモホソースを、皮付きのジャガイモを使った「パパス・アルガーダス」にかけて食べるのがこの土地ならでは。美しい景色はもちろん、文化や食事を楽しむのも旅の醍醐味です。
「大西洋のハワイ」を訪ねて
ヨーロッパ諸国の間で、バカンスの行き先として高い人気を誇るカナリア諸島。構成する8つの島々はスペインに属しているものの、地理的にはアフリカ大陸の近くに位置しています。日本ではあまり馴染みのない旅先ですが、カナリア諸島はその温暖な気候と自然や文化の豊かさから「大西洋のハワイ」と呼ばれる、魅力に富んだエリア。「世界一周クルーズに参加しなければ、きっと知ることも、訪れることもなかったと思う。でも、来てよかった」という声も多い、カナリア諸島をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]「ミニチュアの大陸」と称される、美しき島
イタリア中部トスカーナ地方を代表する港湾都市リヴォルノ。ピサの街、フィレンツェ、古都シエナ、サン・ジミニャーノなどの美しき各都市への玄関口です。
ルネサンス原点の街
リグリア海に面する港街リヴォルノは、華やかなルネサンスの街への海の玄関口です。まずは、街全体が世界遺産「フィレンツェ歴史地区」として登録されている「花の都」フィレンツェへ。その中心にそびえ立つのが、テラコッタ色の巨大なドーム型天井が印象的な「ドゥオーモ」です。ドゥオーモの天井に描かれた、旧約聖書の「最後の審判」をモチーフにしたフレスコ画は、息を呑む美しさ。さらに上ると、見晴台からフィレンツェの街をパノラマビューで堪能することができます。「屋根のない美術館」とも称される調和のとれた街並みは、ひとつの芸術作品のようです。
奇跡と芸術の地へ
天才物理学者ガリレオ・ガリレイの故郷としても知られるピサの街。11〜13世紀にはヴェネツィア、ジェノバ、アマルフィと並び地中海商業圏で権勢を誇る海洋共和国のひとつでした。そのピサを有名にしたのは、世界七不思議にも数えられる「ピサの斜塔」です。実際に見ると、建っているのが不思議なほど大きく傾いていることがわかります。ほかにも「ピサの宝石箱」と呼ばれる洗礼堂や世界遺産「ピサのドゥオーモ広場」など魅力的な建築物がたくさんあります。
イタリアの栄華にふれる
古代ローマ時代の中心地として栄えた首都のローマや、トスカーナ地方の美しき古都フィレンツェ、イタリア南部に浮かぶシチリア島など、数多くの名所に彩られた国・イタリア。世界遺産の登録数は55件と世界最多を誇り、ピースボートクルーズで訪れるヨーロッパの寄港地においても、特に人気の高い場所のひとつです。紀元前からの歴史を誇る首都ローマやイタリア・ルネッサンスの中心地となったフィレンツェを擁するトスカーナ地方など、歴史と芸術に彩られたイタリア中部をめぐる旅へと出かけます。
[特集記事]魅惑のイタリア歴史散歩-1-
四国と同等の国土面積に20以上の火山を擁するエルサルバドル。マヤ文明の遺跡や、火山に育まれた雄大な自然が魅力です。明るく温かい地元の人たちとの交流もおすすめです。
謎に満ちた古代都市へ
噴火した火山の降灰で埋もれたマヤ文明の遺構、サン・アンドレス遺跡は、地中に埋もれていたことにより風化をまぬがれた貴重な遺跡のひとつです。この遺跡が発見された丘からはピラミッド型神殿の基礎が発掘されており、この一帯は中規模の都市だったことが明らかになっています。中央広場の神殿跡や住居跡を見学することができますが、現在も発掘作業は続いており、遺跡の全貌はいまだ明らかになっていません。失われたマヤ文明の都市が足元に眠る、ロマンあふれるミステリアスな風景をお楽しみください。
かけがえのない出会い
1992年に12年間続いた内戦が終結したエルサルバドル。この国を訪れると、平和を取り戻してから四半世紀が経過した現在も、内戦がいまだに過去の出来事ではないことに気付かされます。”内戦”という言葉からは暗いイメージが思い起こされますが、出迎えてくれるのは明るく朗らかな人びと。「素朴」と表現されることの多いエルサルバドルの人たちの芯に秘めた強さと温かさは、つらい経験を乗り越えてきたからこそのものなのかもしれません。光と影を併せ持つエルサルバドルに生きる人たちに、ぜひ出会ってみてください。