地球一周の船旅 2025年4月 Voyage120(アフリカ・ヨーロッパ&アラスカコース)
クルーズレポート
神戸港に帰港しました
地球一周の船旅を終え、パシフィック・ワールド号は神戸港へ帰港しました。旅をともにした友人たちとの別れは名残惜しく、「お元気で」「またお会いしましょう」といった声があちらこちらから聞こえてきます。旅は終わりを迎えましたが、この旅で生まれたつながりは、これからもきっと続いていくことでしょう。
横浜港に帰港しました
パシフィック・ワールド号は、横浜港へ帰港しました。3ヶ月前の出港の日に見た光景を目の前にすると、あらためて「地球を一周して日本へ帰り着いたんだ」という気持ちになります。船内ではこの旅の間にお友だちになった方たちと記念撮影をしたり、お別れの挨拶を交わす姿が見られました。横浜で下船される方たちは、たくさんの時間を過ごした船に別れを告げ、船を降りて行きました。
旅の日々を夕陽に重ねて
これまで幾度となく眺めてきた、美しい夕陽。どこにいても見られるものですが、クルーズを通してあらためてその美しさに感動したという人も多いようです。この日も、空をオレンジ色に染め上げた夕陽が、私たちの目の前でゆっくりと海へと沈んでゆきました。まるで、これまでの旅の日々に重なるような美しい夕陽が、忘れられない旅の思い出として心に刻まれてゆきます。
それぞれの日常
横浜帰港を翌日に控えたこの日、船内では皆さんそれぞれの日常が営まれていました。カフェでゆっくりお茶をする人、ご友人同士で写真を見返しながら旅の思い出を振り返ったり、デッキから沿岸の景色を眺める人も。いつもと同じようで、どこか名残惜しさを感じさせる――そんな時間が流れていました。
ガザのために、私たちができること
今現在もイスラエルによるガザへの攻撃は止むことなく続き、子どもを含む6万人以上が亡くなり、わずかに届いていた食糧支援も止まってしまっています。爆撃による攻撃に加え、人道的な飢饉が引き起こされているガザの現状を、私たちはメディアを通してただ静観することしかできないのでしょうか。ガザの今を知り、パレスチナからの「声」を聞くことで、ガザに希望を届けるためには何ができるのか――旅の終わりに、世界を見てきた私たちができることを考える大切な時間となりました。
「ガザを見捨てない!野菜を届けようキャンペーン」についてはこちら
(NGOピースボートのサイトへ移動します)
PEACE&EARTH DAY
間もなく迎える旅の終わりを前に、旅を振り返りながら「平和」と「地球環境」について考える、「PEACE&EARTH DAY」が開催されました。アンバサダーを務める水先案内人の四角大輔さんと参加者の対談をはじめ、SDGsを学ぶ企画、ダンスと歌で表現された平和への想いを伝えるコンサートなど、一日を通してさまざまな企画が実施されました。皆さん、多種多様な企画に参加しながら、旅で得た気づきや学びを思い返す時間となりました。
海の上でお寿司を
船内にある「すし処 海」は、旅の間も本格的な握り寿司を食べられるとあって人気をよんでいます。お寿司の他にも一品料理やデザートまで揃うので、旅でできたご友人と一緒に語らいながらゆっくりと食事を楽しむ人の姿も。カウンター席の他にも海の景色が見渡せるテーブル席もあり、特別な日はもちろん、日常使いもできる“とっておき”のスポットです。
中学生と交流
「福島子どもプロジェクト」で乗船中の中学生と、ゲームを通して交流をはかる企画が催されました。お互いに自己紹介をしたあとはゲームを楽しみ、世代を超えて和やかなひとときを過ごしました。
GET卒業式
約100日におよぶクルーズ期間中、洋上英会話・スペイン語プログラム「GET(Global English Training)」を受講してきた皆さんの卒業式が行われました。式では先生から終了証が手渡され、会場に集まったご友人やご家族、一緒にレッスンをがんばってきた仲間たちから温かな拍手が送られていました。
スタッフより感謝をこめて
本クルーズにご乗船いただいた皆様へ感謝の気持ちを込めて、スタッフ一同によるエンターテインメントショーが開催されました。歌にダンス、演劇など多彩な演目が披露され、特別なひとときをお楽しみいただきました。
霧の中の夕陽
夕暮れ時のデッキから、沈みゆく太陽が霧に包まれてゆく幻想的な光景が見られました。毎日同じようでちがう、海や空の景色――偶然とタイミングが生む言葉にできないような美しい光景が、忘れられない旅の思い出として刻まれてゆきます。
福島子どもプロジェクト紹介企画
2011年の東日本大震災以降、福島県南相馬の子どもたちに保養と教育を提供するNPO「南相馬こどものつばさ」とピースボートが共同で行っている「福島子どもプロジェクト」。震災と原発事故で被災した福島の子どもたちを対象とし、これまで100人をこえる中高生が世界を旅しています。今回は南相馬の中学生3名と先生がシトカから乗船され、自己紹介や、彼らの地元である南相馬の伝統文化などを紹介してくれました。
スワード(米国)に入港しました
アラスカ湾沿いを西へと進んだ船は、いよいよ最後の寄港地となるスワードに寄港しました。手つかずの大自然が迎えてくれるスワードの町では、雪深いアラスカの地で移動手段として活躍してきた歴史をもつ犬ぞりを体験したり、名物のサーモンなどアラスカグルメに舌鼓を打つなど、最後の寄港地を思い思いに楽しみました。
スワードの紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]美しき秘境アラスカの魅力
地球が刻んだ時間
澄んだ空気と静寂に包まれたアラスカフィヨルドでは、地球が刻んだ永久の時間が「氷」となって目の前に現れます。海から氷河やフィヨルドへとアプローチすることで、その光景はより一層迫力を増し、見ている私たちに雄弁に語りかけてくるようです。
圧倒的な光景の中へ
どこまでも続くアラスカフィヨルドの中を、ゆっくりと航行していく船。画面におさまりきらないほどの氷河、そして雪をいただく険しい山々は、ただただ雄大で美しさに満ちた光景です。
雄大なアラスカフィヨルドへ
アラスカフィヨルドの中をクルージング中のパシフィック・ワールド号。この日は北米大陸最大級の幅をもつ、ハバード氷河の遊覧を楽しみました。ハバード氷河はクルーズ船でしかアクセスできな場所にあり、観光で訪れることのできる氷河としては世界最大級を誇ります。デッキでは大勢の人がアラスカの雄大な景色に見入ったり、氷河を背に写真を撮ったりと、太古の地球が生み出した美しい光景を堪能していました。
シトカ(米国)に入港しました
太平洋を北上した船は、ついにアラスカの地へと辿り着きました。寄港したシトカは、美しい自然景観と豊かな先住民族の文化が魅力の町。アラスカの旧首都であった歴史を感じさせる建物や、神話や伝説に登場する動物たちの顔が刻まれたトーテムポールなど、個性あふれる町並みと大自然の融合を楽しみました。
カルチャースクール発表会・水彩画
カルチャースクール水彩画の作品展では、色とりどりの作品が会場いっぱいに展示されました。寄港地で見た美しい風景や、船内での何気ないヒトコマなど、旅のシーンがよみがえるような作品ばかり。色鮮やかな思い出が、参加者の皆さんの旅の充実度を物語っているようでした。
カルチャースクール発表会・社交ダンス
クルーズ期間中、洋上カルチャースクールで社交ダンスレッスンに参加されていた方たちによる、集大成となる発表会が開催されました。さまざまなダンスミュージックにのって、息の合ったステップと踊りでステージを華麗に舞う参加者の皆さん。これまでの努力や練習の成果とともに、好きなことに向き合う充実した表情が印象的でした。
天然のプラネタリウム
船上から眺める星空は、まさに天然のプラネタリウム。陸地に近い場所を航行しているときには、街灯りと星空の競演も楽しめます。ときには流れ星に遭遇することもあり、デッキに居合わせた人同士で「流れ星、見えましたよね!」と、うれしそうに声をかけあうシーンも見られます。
世界でもっとも暮らしやすい街
バンクーバーは、「世界でもっとも暮らしやすい街」といわれることも。実際に訪れてみると、都会的な街並みのすぐそばに森や水辺が広がり、驚くほど自然豊かなことに気付かされます。留学生も多く、さまざまな文化が共存する街はとても居心地がよく、穏やかな雰囲気に満ちています。暮らす人と同じようにビーチやマーケットを訪れ、束の間の“バンクーバーっ子”気分を楽しみました。
バンクーバー(カナダ)に入港しました
カナダ有数の都市バンクーバーに寄港しました。街中には緑があふれ、カフェのテラス席では人びとが憩いのときを過ごしています。可愛らしいカナダ土産を求めて美しい石畳が敷かれた通りを散策したり、カナダの名物グルメに味わったり。晴れ渡る空のもと、バンクーバーの街歩きをたっぷり堪能しました。
洋上国際会議 -TIME FOR PEACE-
戦後80年を迎える今年、世界の平和を改めて希求する取り組みとしてピースボートが実施している特別プロジェクト「TIME FOR PEACE(今こそ平和を)」。船内でもさまざまなアクションを行なってきましたが、この日は「洋上国際会議」が開催されました。会議には発表者、コメンテーター、パフォーマーなど世代やルーツ、立場などの関係性を越えてさまざまな方が登壇しました。戦争の被害を学び・継承しながら、戦争をさせない社会をつくるために何ができるのか――登壇者と一緒に考え、思索を深める大切な場となりました。
「TIME FOR PEACE」の詳細についてはこちら
(NGOピースボートのサイトへ移動します)