地球一周の船旅 2025年4月 Voyage120(アフリカ・ヨーロッパ&アラスカコース)
クルーズレポート
街のマーケットへ
テネリフェ島の街歩きでは、地元の人でにぎわうマーケットを訪れました。箱いっぱいに並べられた野菜やフルーツの数々。中には初めて目にする食材もあり、思わず足を止め見入ってしまいます。味や調理方法、その先にある人びとの生活に思いをはせる――旅で出会う未知なる光景は、いつも刺激にあふれています。
テネリフェ島(スペイン)に入港しました
船が寄港したのは、大西洋に浮かぶカナリア諸島最大の島、テネリフェ島です。本国スペインよりもアフリカ大陸に近く、その地理的特性から、さまざまな地域の文化交流の足跡が街を彩ります。世界遺産の歴史地区サン・クリストバル・ド・ラ・ラグーナでは、カラフルな家々や美しい教会が並び、大航海時代の街並みが迎えてくれました。
プラスティック汚染の脅威
日本ユネスコ協会連盟の元事務局長として、約30年にわたり世界遺産の保護や広報に携わってきた水先案内人の吉岡淳さん。今日は、近年ニュースなどでも耳にする「マイクロプラスチック」が、海を通じて地球規模で汚染を引き起こしている現状をお話くださいました。便利すぎる現代の暮らしを見直し、地球に負荷をかけない生き方を語る吉岡さんのお話を、皆さん熱心に聞き入っていました。
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[水先案内人紹介]吉岡淳さん
ポルトガルの世界遺産
中国国家博物館や故宮博物館など、国内外の研究機関で世界遺産についての講座を行っている水先案内人のタン・ホァイユーさん。この日は、まもなく寄港するポルトガルにある世界遺産について、文明の興りやその時代背景を含め、丁寧に解説してくださいました。寄港前からその土地の文化や歴史にふれることのできるレクチャーは、訪れる国々での時間をさらに有意義なものにしてくれるでしょう。
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[水先案内人紹介]タン・ホァイユーさん
海をながめる時間
船が通過したあとに残る、白く波立つ“潮の路”――。「航跡」とよばれる波や泡の跡は、大海原をゆく船旅だから出会える特別な光景です。時には、彼方へと続いてゆく航跡が「これまでの人生と重なる」と語る方もいらっしゃるなど、海が見せるさまざまな表情が旅のロマンを誘います。
洋上夏祭り
アフリカ大陸沖を航海しながら楽しむ、夏祭り。日本の縁日さながらのヨーヨー釣りや輪投げなどの遊び心あふれるブースが並び、ソーセージや浜焼きといったお祭りグルメも登場しました。
デッキでは、専属ミュージシャンによる演奏がお祭りを彩り、やがて夏祭りの定番・盆踊りも始まります。浴衣や甚平をまとった参加者の笑顔が印象的で、船内は夏の雰囲気に包まれていました。
ノルディックウォーキング
船のデッキでは、2本のポールを用いた歩行運動・ノルディックウォーキングを楽しむ方々もいらっしゃいます。まさに“隣りは海”という絶景のもと、気持ちの良い海風を全身で感じながら歩けば、程よく汗をかき、気分もリフレッシュ。皆さん、はつらつと歩いていらっしゃいました。
海図で見る航路
船内には、パシフィック・ワールド号の航路を記した海図が掲示されています。海図が更新されるたびに、旅の記録として写真に収めたり、持参した地図に自分の手で書き込む方もいらっしゃいます。この海図は、船の進路を示すと同時に、世界が海でつながっていることを改めて感じさせてくれる、クルーズならではの、特別な存在です。
卓球大会
卓球大会が開催されました。ダブルス形式で「一般の部」「初心者の部」に分かれて、早速試合がスタート!即席でペアを組んだとはいえ、球を追う目はお互い真剣そのものです。得点が決まると応援の方からも歓声が上がり、参加者も応援の方も一体となって楽しむことができました。
サンセットヨガ
日没間近のデッキでは、ヨガのレッスンが行われていました。波に揺られ沈みゆく太陽を眺めながら、ゆっくりと身体をほぐす至福のひととき。リラックスした状態で一日を締めくくれる、船旅ならではのぜいたくな時間です。
自主企画中間発表会 -展示編-
自主企画の参加者の中には、折り紙や手芸など手仕事を楽しむ方たちもいらっしゃいます。船内の一画には器用に折り込まれた小物入れや立体的な造形物など、クルーズの合間に作られた作品が展示され、行き交う人たちは足を止めてその繊細な作品に見入っていました。
自主企画中間発表会 -ステージ編-
乗船された方自身が企画者となり、趣味や特技を活かして行う「自主企画」。今日はそれぞれの自主企画の参加者の皆さんが一同に会し、発表会が行われました。歌やダンス、楽器の演奏などこれまでの練習の成果が披露され、会場はあたたかな拍手に包まれました。
旅の思い出をかたちに
旅の思い出を自分だけのかたちに――今日行われていたのは、キラキラと輝くスノードームづくりです。参加者の皆さんはこれまでの航海を振り返りながら、寄港地や航海中に出会った動物などをモチーフにしたパーツを透明なケースに配置していきます。旅の思い出がつまった“世界にひとつだけ”のオリジナルのスノードームが出来上がりました。
通訳ボランティア紹介
寄港地でのツアーや船内で行われるイベントや講座など、実に多くの場面で活躍しているのが、通訳をはじめとした言語サポートを担うコミュニケーションコーディネーターの皆さん。英語やスペイン語、韓国語や中国語など多言語を自在に操る彼らにスポットを当て、日々の業務紹介やその豊かなバックボーンを語る企画が行われました。
洋上で出会う美しい光景
朝日や夕日を眺めるひとときは、クルーズライフの大きな楽しみのひとつです。船内で発行されている船内新聞には、翌日の日の出と日の入の時間が掲載されているので、その時間になると毎日デッキへ出るという方もいるほど。昇り始めた太陽に照らされ輝く海や、少しずつ輪郭を現す島影――ひとつとして同じ景色はない、クルーズならではの特別な時間です。
星空に包まれて
360度を海にかこまれた洋上では、まるでプラネタリウムのような、どこまでも広がる星空を眺めることができます。関西モバイルプラネタリウム代表で、水先案内人の小関高明さんの解説付きで行われた星空観望会では、夜空にきらめく星たちの魅力をたっぷりと堪能することができました。
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[水先案内人紹介]小関高明さん
旅は音楽とともに
クルーズを彩る美しい音楽。日頃は船内各所で演奏を披露しているミュージシャンたちが、今夜はステージに勢揃いし、特別な演奏会を開催しました。しっとりと美しい音色が会場を包み、集まったお客様も、優雅な雰囲気に身をゆだねているご様子でした。
オールディーズナイト
専属バンドが演奏する、懐かしの名曲を楽しむオールディーズナイト。60~80年代のファッションに身を包んだ参加者の方たちが、自由にステップを刻んだり演奏を楽しむなど、ひときわ賑やかな時間となりました。
ピースボートセンター
クルーズライフの充実に欠かせない設備のひとつが、ピースボートセンター。イベントや自主企画で使用する文房具や備品、スポーツ用品などさまざまな物品の貸出を行っています。多くの方に知られた場所でもあるので、広い船内での「待ち合わせスポット」として活用する方もいらっしゃいます。
交流ツアーでのひととき
ケープタウンでは、アパルトヘイト時代の旧黒人居住区「タウンシップ」を訪れました。ここでは地元の人たち自身が音楽やアートを通じて地域の活性化に取り組んでいて、伝統音楽の演奏ではツアー参加者の方が飛び入りで即興演奏を楽しむ場面も!観光とはまた違った、かけがえのない時間を過ごすことができました。
ケープタウン(南アフリカ)に入港しました
アフリカ大陸の最南端に位置するケープタウン。インド洋と大西洋が交わる景勝地「喜望峰」をはじめ、雄大なテーブルマウンテンやアフリカらしい工芸品と出会えるウォーターフロント地区など、観光スポットが目白押しです。大航海時代のロマンと、アフリカの“今”が感じられる街歩きを存分に楽しみました。
ケープタウンの紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]虹の国が抱擁する、希有な自然と洗練された街
一日のはじまり
朝日とともにはじまる、気持ちの良い一日。クルーズ中は意識的に体を動かすことを習慣にしている方も多く、広い船のデッキではラジオ体操をする人やウォーキングを楽しむ人など、それぞれに運動に取り組む姿が見られます。気持ちの良いスタートをきることは、健康的なクルーズライフをおくる秘訣かもしれません。
野生の王国を訪ねて
港から内陸へ、やって来たのは野生動物たちがありのままの姿で生きる広大なサファリです。専門ガイドが運転するサファリカーに乗って動物たちを探すと、ゾウの群れを発見しました。その大きさと迫力には圧倒されるばかり!さえぎるもののない広大な大地で営まれる動物たちのドラマに、時間を忘れて見入ってしまいます。
ポートエリザベスの紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]野生動物の楽園で、本場のサファリ体験
ポートエリザベス(南アフリカ)に入港しました
インド洋に面した風光明媚な港町、ポートエリザベスに寄港しました。一年中温暖な気候に恵まれたリゾート地であるポートエリザベス。穏やかな波が打ち寄せる海辺のルートを歩けば、色鮮やかモザイクタイルが敷き詰められたモニュメントや、南アフリカの歴史を伝える数々のアートワークが迎えてくれました。