地球一周の船旅 2026年8月 Voyage124(アフリカ・中南米・南太平洋コース)
クルーズレポート
みんなでチアダンス
船内後方から聴こえる小気味よい音楽に誘われて会場をのぞいてみると――行われていたのは、チアインストラクターの磯崎由佳さんによるチアダンスのレッスン。性別も世代もさまざまな方たちが、磯崎さんの掛け声に合わせて見事にポーズをきめていきます。
あらゆる体力レベルに対応する独自の「世代超越型プログラム」を確立した磯崎さんのチアダンスは、体力に自信のない方はもちろん、座ったままでも参加できるなど、誰しもに優しい振り付けが好評です。この日も大勢の方がレッスンに参加する様子が見られ、それぞれに心地よい汗を流していました。
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[水先案内人紹介]磯崎 由佳さん
私の国、モーリシャスの魅力
モーリシャスの魅力を、現地出身の水先案内人ドゥーガシ・ポイジュさんにご紹介いただきました。雄大な山々がそびえ、珊瑚礁に縁取られた美しい海が広がる“熱帯の楽園”モーリシャス。その豊かな自然と、さまざまな人種や文化が融合する多彩な魅力を、海洋保全を研究するドゥーガシさんならではの視点でたっぷりお話しいただき、数日後に迫ったモーリシャスへの寄港がますます楽しみになりました。
カンボジア地雷問題検証ツアー報告会
NGOピースボートでは、長年「ピースボート地雷廃絶キャンペーン(P-MAC)」を実施しており、カンボジアやアフガニスタンなどの地雷埋設国で、地雷除去を実施している政府機関やNGOの支援活動を行なっています。
今クルーズでは、香港からシンガポール区間で一時船を離れ、カンボジアでP-MACが支援し地雷撤去を進めている地雷原や支援団体を6日間かけて訪問するツアーが行われました。この日はツアー参加者による報告会が開催され、参加者それぞれが現地で学び、感じたことを発表し、会場に集まった方々に体験を共有してもらう貴重な場となりました。
カルチャースクール水彩画
クルーズ中の楽しみのひとつとして、多くの方が参加される「洋上カルチャースクール」。社交ダンスやノルディックウォーキング、ヨガストレッチなどとともに人気なのが、水彩画教室です。専任講師がデッサンから彩色までていねいに指導するので、絵筆を持つのは久しぶり・・・という方でも安心して受講できます。この日も講師のアドバイスを聞きながら、充実した表情で筆を動かす受講者の方たちの姿が見られました。
航路と航海の雑学
航海史を紐解き、航路や船にまつわる雑学を学べる、本船事務局長によるシリーズ企画「航路と航海の雑学」。この日は横浜出航から現在に至るまでの航路を振り返り、アフリカ大陸最南端の国・南アフリカのケープタウンまでの航路を紹介しました。
また、これから航行するインド洋の特徴やめずらしい海洋現象、船の専門用語についてのお話もあり、普段はなかなか聞くことのない航海の専門家による解説に、皆さん熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
私のライフ・ストーリー
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンコンサルタントであり、東京大学バリアフリー教育開発研究センターの特任研究員を務める藤原快瑤さんの講座が行われました。ご自身のライフ・ストーリーをテーマに、学生時代の悩みから進路選択、ニカラグアでの青年海外協力隊、その後コスタリカの国連平和大学での学びなど、多彩な経験を語ってくださった藤原さん。講座では、それらの経験を通して「積極的平和」を実践するための学びについてもお話しいただき、皆さん興味深くお話に聞き入っていらっしゃいました。
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[水先案内人紹介]藤原 快瑤さん
赤道通過
パシフィック・ワールド号はシンガポールを出港後、南半球の寄港地に向けて航海を続けています。この日は、地球を北半球と南半球に分ける緯度0度の線「赤道」を通過する日。その記念すべきタイミングを皆さんで祝おうと、デッキでイベントが開催されました。赤道にちなんで“赤”の服やグッズを身に付けて記念撮影を行うなど、和やかなひとときを過ごした皆さん。ここからいよいよ、南半球のクルーズがはじまります!
ピースボート43年史を紐解く
ピースボートクルーズのはじまりは、1983年9月2日。以来、43年にわたり世界200以上の港を訪れ、世界一周を含む100回を超えるクルーズが実施されてきました。“ピースボートはじまりの日”であるこの日のことや、NGOとして発足した経緯、そして今日に至るまでの歩みを記録映像を交えて紹介する企画が行われました。100回を超えるクルーズを通して紡がれた国際交流のストーリーと、世界規模へと広がる活動について、参加された皆さんが改めて深く知る機会となりました。
ひとり参加でも安心なクルーズスタイル
ピースボートクルーズには、お一人で乗船される方も多数いらっしゃいますが、船内にはすぐに打ち解けあえる温かな環境が整っています。そのひとつが、定期的に開催される「乗船者紹介」の企画です。
世界各国から集った幅広い年齢層の皆さんが、それぞれの人生模様や乗船の経緯を語り合うこの場では、多くの皆さんが互いのストーリーに惹きこまれ、熱心に耳を傾けられる姿が見られます。
出航から2週間が経ち、皆さんもクルーズライフにもすっかり馴染み、船内は次なる旅先での出会いへの期待に包まれています。
デッキで過ごす時間
澄み切った青空が広がる屋外デッキでは、それぞれにリラックスタイムを過ごす方々の姿が見られます。プールやジャグジーに入ったり、海風を感じながらお喋りを楽しんだり――クルーズ船での旅は、移動だけでなく、滞在そのものを楽しめるのが大きな魅力です。海と空が隣り合う開放感にあふれた洋上では、今日もかけがえのない旅の日々が続いています。
平和って、なに?
水先案内人として乗船されている早稲田大学文学学術院教授の岡真理さんは、パレスチナ問題を人間の普遍的な思想課題として考察し、さまざまな視点から発信を続けてこられました。この日の講座では、イスラエルによって占領・封鎖されたガザが、構造的な暴力の中に置かれ続けている現状を解説してくださいました。国連をはじめ、多数の人道支援団体が封鎖の即時解除を強く求めていますが、ガザは今も占領・封鎖の渦中にあります。戦争さえなければそれで良いのか――。岡さんのお話を聞きながら、あらためて平和とはどういったものなのかを問う時間となりました。
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[水先案内人紹介]岡 真理さん
シンガポールに入港しました
パシフィック・ワールド号は、近代的な街並みと多文化が同居する街・シンガポールに寄港しました。街の顔としてお馴染みのマーライオンや繁華街のオーチャード・ロード、近未来的光景が楽しめるベイエリアなど、行く先々に魅力あるスポットが点在するシンガポール。さまざまな文化が共存する街ならではの、豊かなルーツを感じるグルメもたっぷり味わい、充実した2日間の寄港を楽しみました。
シンガポールの紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]異国情緒あふれる魅惑の国
いつでも新鮮なフルーツを
船内のレストランでは、いつでも新鮮なフルーツを味わうことができます。りんごやオレンジなどの見知ったものから、普段の食卓ではあまり見かけない珍しいものまで、日々さまざまなフルーツが提供されています。そのときどきの寄港地で積み込まれたフルーツが並ぶとあって、鮮度はもちろん、「今日は何があるんだろう」と食事の楽しみも広がります。
海を眺めて
船をぐるりと囲む見晴らしの良いデッキからは、日々さまざまな海や空の表情が楽しめます。船体後方のデッキでは、海上に真っ直ぐに伸びる波や泡の筋「航跡」を見ることができました。船が通ったあとに現れる、“潮の道”である航跡――。どこまでも続く大海原で、たしかに船が進んでいることを感じさせてくれる、船旅ならではの光景です。
みんなで楽しむモルック
最上階のスポーツコートで行われていたのは、木製のピンを倒して得点を競い合うスポーツ「モルック」です。フィンランド発祥のモルックは、年齢や性別、障がいの有無にかかわらず、誰もが一緒に楽しめるスポーツ。初めてモルックを体験されるという方も多く最初はおそるおそるモルック棒を投げる光景も見られましたが、慣れてくると狙ったピンを倒せるようになり、「よし!」とガッツポーズが出る場面も。皆さん、モルックの奥深い魅力を楽しまれていました。
熊本地震の現状と復興を照らす「竹あかり」
熊本を拠点に、竹に穴を開けてろうそくやLEDのあかりを灯す「竹あかり」の演出制作・プロデュースを手掛けている、池田親生さんの企画が開催されました。熊本では7月末に最大震度7を観測する地震が発生し、現在はその支援活動にも携わる池田さん。震災の被害状況や支援活動の様子、そして「自分たちのまちは自分たちで灯す」という想いを軸に、人と人がつながる地域おこしの本質を語ってくださいました。
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[水先案内人紹介]池田 親生さん
旅で考える中東問題
現代アラブ文学やパレスチナ問題をご専門とする、早稲田大学文学学術院教授の岡真理さんの講座が開催されました。この日の講座では、長年にわたり激しい紛争や軍事衝突が繰り返されているガザ地区の現状に焦点が当てられ、当地でいかなる暴力が発生しているか、その実態が語られました。主流メディアでも報じられることの少ないガザでのジェノサイドの実相について知ると同時に、パレスチナ問題を単に中東地域の問題としてではなく、私たち自身の問題として捉え直すことの意義を感じた時間となりました。
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[水先案内人紹介]岡 真理さん
海図
船内には、船舶が安全に航行するために必要な水深や海底地形などを記した「海図」が掲示されています。海図にはこれまでパシフィック・ワールド号が辿った航路、そしてこれから航行予定の航路も書き記されているため、旅のルートをよりわかりやすく知ることができます。海図が更新されると写真に撮ったり、持参されたご自身の地図に書き込んだりする方の姿も。日々多くの方にご覧いただいています。
香港に入港しました
パシフィック・ワールド号は、今クルーズ初の寄港地となる香港に寄港しました。
植民地時代を経て現在では中国の特別行政区となった香港には、英国式のクラシカルな建物から現代的な高層ビル群、中国式の寺院や活気ある市場など、さまざまな見どころが点在します。皆さん、オプショナルツアーに参加して観光を楽しまれたり、自由行動で名物グルメを味わわれたり、それぞれの旅時間を過ごされていました。出港時には輝く100万ドルの夜景の中、船はゆっくりと香港をあとにしました。
平和は子どもからはじまる
国際モンテッソーリ協会公認教師であり、洋上保育園「ピースボート子どもの家」のアドバイザーを長年務める、水先案内人の深津高子さんの講座が行われました。
誕生時は純粋無垢な赤ちゃんも、成長過程で出会う大人や周囲の価値観から著しく影響を受けると語る深津さん。固定概念がない幼い子ども時代にありとあらゆる「違い」に出会うことで、どれほど豊かな感受性が生まれるかを、専門家のご視点からお話しいただきました。教育に関心のある方はもちろん、かつて“子ども”だった多くの方々も、深津さんのお話に熱心に耳を傾けていました。
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[水先案内人紹介]深津 高子さん
ピースボート子どもの家の紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]世代を超えて、ともに船で地球をめぐる旅へ
身体にやさしい時差調整
約100日をかけて地球を一周するピースボートクルーズ。その際発生するのが、1時間単位の時差調整です。飛行機の旅とは異なり、次の寄港地での時間に合わせて少しずつ調整を行うため時差ボケもなく、身体への負担を最小限に抑えて、旅の日々を快適に過ごせるのがクルーズならではのメリットです。
時差調整がある日は、船内新聞はもちろん、レストランやバーなどの公共スペースにも時差調整を知らせるカードが掲示され、皆さんがスムーズに確認できるよう工夫されています。就寝前や24時を迎えたタイミングで、ご自分の身の回りの時計を1時間戻すことで無理なく調整が行われ、快適なクルーズライフが続いていきます。
ウェルカムセレモニー
皆さんのご乗船と地球一周クルーズの船出を祝した、船長主催のウェルカムセレモニーが開催されました。
船長のあいさつのあとは、「乾杯」の掛け声に合わせてシャンパングラスが掲げられ、周囲の皆さんと和やかに挨拶を交わす姿が見受けられました。皆さんそれぞれ思い思いのおしゃれな装いでセレモニーやダンスパーティーを楽しまれ、会場となったアトリウムはこれから続く旅への期待に包まれていました。
日中韓トウガラシ三国志
ピースボートクルーズでは、旅をより有意義なものへと導く各界の著名人やエンターテイナーなどの方々を『水先案内人』とお呼びし、日々さまざまな企画や講座を実施しています。
この日の水先案内人講座では、元朝日新聞編集委員でジャーナリストの加藤千洋さんをお迎えし、香辛料としてお馴染みの「トウガラシ」の奥深い物語を紐解きました。今から400年前の大航海時代に、中南米から中国へと伝わった唐辛子。その2,500キロにもおよぶ伝来ルートを辿りながら、唐辛子が人びとの暮らしや文化を介して東アジアをつないだ歴史が語られました。多様な背景を持つ皆さんがともに旅をする船上で、食の歴史を通じて新たな視点を得る、大変有意義な時間となりました。
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[水先案内人紹介]加藤 千洋さん
出航記念 和楽器スペシャルショー
出航翌日、船内では世界一周クルーズの幕開けを飾る特別ショーが開催されました。
記念となる舞台で素晴らしいパフォーマンスを披露されたのは、「刃-J.I.N-」の皆さん。津軽三味線、和太鼓、尺八から成り、古典からオリジナル楽曲まで幅広い音楽性と、迫力と繊細さを兼ね備えた演奏で、国内外から高い評価を受けている和楽器ユニットです。
客席をうめた大勢の皆さんも、舞台からの呼びかけに応じて掛け声や手拍子で演奏に参加されるなど、「刃-J.I.N-」の皆さんのパフォーマンスに深く惹きこまれていました。唯一無二のステージに会場全体が魅了される、特別なひとときとなりました。