青と白の絶景が待ち受ける地球最後の秘境、南極へ
言葉にできないほどの絶景と澄んだ空気が待ち受ける場所、それが地球最後の秘境「南極」です。この地には人手の入らない大自然が広がり、発出する音も風も、すべてが新鮮な体験を与えてくれます。氷縁の温度、急な風の変化、あるいは雪を切り裂くような静けさの中で、ここにしかない温度を感じるでしょう。また、南極は「平和と科学のための大陸」として国際的に定義された場所でもあり、その意義にふれることで、私たちはあらためて地球と向き合う視点を得ることができます。
これまでピースボートクルーズに何度も乗船し、この最果てに残された秘境へ何度も訪れている写真家・水本俊也さんの撮影した臨場感あふれる写真の数々とともに、未来へと受け継ぐべき美しい地球の表情と魅力をご紹介します。
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水本俊也さん(写真家)
鳥取県出身。学生時代にヨット部に在籍、海をこよなく愛す。客船写真師を経て、フリーの写真家となる。2004年よりピースボートクルーズに乗船し、世界各国で撮影を続けている。日本写真家協会会員(JPS)、同国際交流委員会委員長(2015年~)。
蒼の世界へ-南極航路が始まるとき
南極への玄関口、ウシュアイアを出発して間もなく、船はドレーク海峡へと進みます。空気がもうひと回り「冷え込む」その感覚。そしてその先に待ち受けるのは、南シェトランド諸島です。海には巨大な氷山が浮かびはじめ、この世のものとは思えない究極の造形美が待っています。その独特の青は人びとを魅了し、その得も言われぬ美しさを堪能することができるでしょう。世界で最も厳格に保護された場所。日毎にその姿を変える氷山からは、まさに「生きた南極」を感じることができます。
静寂が語りかける景色
最果ての地へと船を進めると、パラダイス湾やルメール海峡など、各地には大自然が形作した魅力的なスポットが形づくられ、そのすべてが旅人を魅了します。くっきりと切り線を描く岩壁、水面に透き込む天空の深い蒼、そしてまっしろな雪氷。この大自然が持つ色のコントラストは、私たちの感性に静かに語りかけ、言葉では言い尽くせない魅力を伝えてくれます。
野生動物との出会いが彩る旅
南極遊覧のハイライトは、美しい風景だけではありません。ここでしか見ることのできない独特の生態系、野生生物との出会いも待っています。躍動感あふれる姿を見せるペンギン、氷の上でのんびりと寝そべるアザラシ、そして大空を自由に翔る海鳥たちなど、厳しい環境でたくましく生きる生物たちの姿に心が揺さぶられます。また、餌を求めてやってくるザトウクジラに出会うことも。しぶきを上げながら自由に泳ぐ雄大な姿は、生命力に満ちています。
白銀の南極半島で出会う感動
船は南へ、さらに南へとその歩みを進めます。南シェトランド諸島を南下した先についに見えてくるのが、「南極半島」です。それまでの火山島と違い、ほぼ全域が氷河に覆われており、その標高は約2,000mにも達します。南極半島を代表する景観のひとつ、パラダイス湾は、雪に覆われた山々や氷の絶壁、さまざまな形の氷山に囲まれた美しい湾で、時に「地球上で最も美しい湾」とも称されます。静寂に包まれた青と白の大パノラマは、楽園の名にふさわしい絶景です。
地球を守る、その気持ちを未来へ
想像を遥かに超える大自然の迫力をその目で確かめることで、南極が、そして地球全体が直面する環境問題に関心を向けるきっかけとなる─それは、南極を訪れるこの航海が多くの人びとを惹きつける理由のひとつかもしれません。 ピースボートクルーズでは、訪問後の感動を一過性のものにせず、学びと交流を深めるための船上プログラムが豊富に用意されています。南極研究の専門家との対話を通じて、環境保護の現状や課題を学び、それを自分の暮らしにどう反映できるかを考える──それこそが、この旅の本質的な価値のひとつです。南極で得た気づきが、日常に戻ったあとも誠実な選択を導き、行動の変化につながっていく。そうした循環を生む旅こそが、未来を見据えた“地球を守る旅”なのです。
南極で地球の未来と出会う
南極には国家としての“大使”はいません。しかし、その美しさや脆弱性を伝えていく「大使」が必要です。IAATO(国際南極旅行業協会)では、南極で得た知見や思いを、これからの日常で広げていくために、体験を単なる記憶にとどめるのではなく、社会全体へと波及させる機会として「南極アンバサダー(大使)制度」を設けています。心を打たれた南極の景色や繊細で力強い生態系を守るために、「自分に何ができるのか」を一人ひとりが真剣に考え、具体的な行動を起こすことを目的としています。2025年1月のピースボートクルーズでの南極遊覧でも実施され、自分自身ができることを今後も続けていくと宣言した乗船者には、IAATO公式のアンバサダー証明書が授与されました。
南極の大地を踏みしめる
オーバーランドツアー※でさらに特別な体験を。激しい荒波を越えた先に広がるのは、手つかずの自然が織りなす秘境の色彩。凛と澄み切った空気を胸いっぱいに吸い込み、この地ならではの匂いを感じてください。地球の最果てで、日々、昨日の感動を超えていくような絶景の数々と出会う体験は、色あせることのない一生の宝物となるでしょう。
※オーバーランドツアー
クルーズ中に一度下船し、空路や陸路(=オーバーランド)を使って通常の寄港地からは遠い場所を訪れ、次の寄港地でクルーズ船に再び合流する特別なツアーです。
国連海洋会議で報告しました
2025年6月、第3回国連海洋会議(UNOC3)がフランスとコスタリカの共催で開催され、各国首脳を含む約1万5,000人がニースに集結しました。この会議に、NGOピースボートの代表も参加。国連の公式サイドイベント「ブルーゾーン」にて登壇し、海洋汚染や気候変動といった地球規模の課題に取り組む「SDGsユースプログラム※」の活動や、2025年1月に成功をおさめた南極航路のクルーズについて報告しました。
※SDGsユースプログラム
ピースボートクルーズは「持続可能な開発目標(SDGs)」の公式キャンペーン船として、環境にも配慮した旅であるための取り組みを実施。その一環としてSDGsに取り組む若手のリーダーたちを招待し、船内でさまざまな課題について意見交換などを行っています。
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