水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)

エレナ・ブルネッロ Elena BRUNELLO
((ドキュメンタリー・プロデューサー、コンテンツ・クリエイター))
1987年ミラノ生まれ。エディンバラ大学米国文学科卒業。ジャーナリスト、ドキュメンタリー・ディレクター、コミッショニング・エディターとして活躍。ギリシャのレロス島でのボランティア経験を経て、芸術的かつ報道的な観点から移住というテーマを探求し始める。2018年、初制作のドキュメンタリー『Bee My Job』で、イタリアで養蜂を営むセネガル人政治難民のストーリーを伝える。2019年には、気候変動と人間の移住の関連を探るドキュメンタリー『The Climate Limbo』を監督。複数の国際映画祭でプレミア上映され、世界20カ国以上で鑑賞された。世界最大のノンフィクション映画制作者コミュニティである「ビデオ・コンソーシアム」や、イタリアの最新ストリーミングサービスでも多様な役割を担う。現在は、気候変動が都市部に与える影響や、森林生態系における植物の生存戦略に関連する作品を制作している。

海堂尊 KAIDOU Takeru
(医師、作家)
1961年千葉県生まれ。1988年千葉大学医学部卒業。1993 年千葉大学医学部大学院修了。外科医、病理医を経て現在放射線医学総合研究所研究協力員。2006 年『チーム・バチスタの栄光』で第4回このミステリーがすごい!大賞を受賞し作家デビュー。同作は映画化、ドラマ化されシリーズ累計1000万部突破。小説は同一世界観で統一され、「桜宮サーガ」と呼ばれる。医師として死因究明問題にコミットしAi(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念を提唱、社会導入を進める。キューバ革命に焦点を当てた「ポーラースター」シリーズを執筆中。「野性時代」で「医学のひよこ」連載中。最新刊は「氷獄」(KADOKAWA)。

張艶 (チョウ・エン) ZHANG Yan
(二胡奏者)
6歳より二胡を習い、西安音楽学院を卒業後、北京戯曲学院にて京胡及び京二胡を研修。上海、南京、蘇州、杭州、香港、台湾など各地で演奏会、講演会を開く。2002年来日。演奏活動、編曲を行う傍ら後進の指導にも当たる。2004年より二胡教室を始め、皇太子同妃両殿下(当時)に二胡の紹介と演奏を行う。2008年5月、日中芸術家共演の中国四川大地震チャリティーコンサートに出演2008年9月、沖縄にて「Big Band Jazz Orchestra」と共演を果たす2009年3月、来日五周年記念リサイタル「韵飄香―京胡演奏」を開催し、大好評を博す。現在、二胡講師、奏者として様々な日中文化交流のイベントにて活躍中。中国音楽家協会会員、中国民族管弦楽協会会員。公式ホームページ https://zhangyan.jimdo.com/

森達也 MORI Tatsuya
(映画監督、作家 )
ディレクターとして、テレビ、ドキュメンタリー作品を数多く制作。1998年、オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画 「A」 を公開。ベルリン、釜山、香港など各国映画祭に出品し海外でも高い評価を受けた。2001年 「A2」 が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞、市民賞を受賞。2016年には映画「Fake」を公開し、第26回日本映画プロフェッショナル大賞(監督賞)を受賞し、アジア、ヨーロッパなどで放映される。2011年には『A3』(集英社インターナショナル)が第33回講談社ノンフィクション賞を受賞。他にも『すべての戦争は自衛から始まる』、『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』(講談社文庫)など多数。

河江肖剰 KAWAE Yukinori
(エジプト考古学者、名古屋大学高等研究院准教授)
1972年兵庫県生まれ。1992年から2008年までカイロ在住。カイロ・アメリカン大学エジプト学科卒業。2012年名古屋大学で歴史学博士号を取得。ギザの発掘調査に10年以上にわたり従事。古代都市ピラミッド・タウンの発掘や、世界初となるドローンを用いたギザの三大ピラミッドの 3D計測調査「Giza 3D Survey」を推進中。2016年に米国ナショナルジオグラフィック協会のエマージング・エクスプローラーに選出される。TBS「世界ふしぎ発見!」や NHKスペシャルなどのテレビ番組に多数出演。著書に『ピラミッド 最新科学で古代遺跡の謎を解く』(新潮文庫)など。

ワンジラ・マータイ Wanjira MATHAI
(ワンガリ・マータイ基金代表)
世界的に有名なケニアの環境活動家。ノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ教授にちなんで創設されたワンガリ・マータイ基金(WMF)代表。WMF の理念は目的意識や誠実性といった観点から、次世代のリーダーを育成しマータイ教授の意向を次の世代に繋いでいくこと。若い人材は国家の未来を左右するという考え方から、若者が抱える無関心、無力感、失望感からの脱却をサポートする。世界資源研究所(World Resource Institute)、再生可能分野における女性起業家パートナーシップ(wPOWER)の上級顧問、グリーンベルト運動(Green Belt Movement)、国際アグロフォレストリー研究センター(ICRAF)の理事会会員。

古今亭菊千代 KOKONTEI Kikuchiyo
(落語家)
今年、噺家33年目を迎える。1993年に先輩である三遊亭歌る多師と共に女性初の真打に昇進。古典落語から創作落語、手話落語、韓国語と日本語両方で繰り広げる二次元落語など積極的に新しい分野を開拓し、国境を越えて幅広く人を楽しませている。その温かみのある寄席は、落語が大好きという方から、寄席に行ったことがないという方まで楽しめること間違いなし。2013年には、子どもから大人まで落語を楽しめる『体験!子ども寄席』(偕成社)全五巻を出版。
公式ホームページ「ようこそ、菊千代ページへ。」
http://www.iz-design.sakura.ne.jp/blog/

ドニーシャ・プレンダーガスト Donisha PRENDERGAST
(女優、活動家)
ジャマイカ出身。作家、女優、ダンサー、振付師など様々な分野で活躍。近年では、アフリカをルーツに世界各地に暮らす黒人の「繋がり」に着目したドキュメンタリー作品や、ガーナ、南アフリカ、ジャマイカで開かれた若者によるシンポジウム「Africa Unite」を主催し基調講演者を務めるなど、「アフリカ」をテーマとした取り組みも行っている。2007年世界8カ国に渡ってラスタファリの起源や進化を探るドキュメンタリー映画『RasTa:A Soul's Journey』に主演。船内ではジャマイカの歴史、文化、ラスタファリズムについてや、祖父ボブ・マーリーについての講演をおこなっていただく。
※ラスタファリズム:1930年代にジャマイカの労働者階級と農民を中心にして発生した、アフリカ回帰運動の要素をもつ宗教的思想運動。

カルメリータ・ヌキ Carmelita NUQUI
(「DAWN」(Development Action for Women Network)代表)
フィリピン出身。NGO「DAWN」は、出稼ぎ労働者として日本へ渡るフィリピン女性と日比国際児の人権保護を訴えながら、女性たちの社会的自立、生活向上のための支援を行っている。DAWNの子どもたちで構成される「劇団あけぼの」は、毎年来日し日本公演ツアーを行いながらそれぞれの父親を捜している。船内では、DAWNの活動について話していただくのはもちろん、女性の自立プログラムの一環として作られている色鮮やかなバティック(ろうけつ染め)の手工芸品の販売も行う。

枝元なほみ EDAMOTO Nahomi
(料理研究家)
1981 年劇団転形劇場の研究生になり、役者をしながら無国籍レストランで働く。劇団解散後はフリーの料理人に。新聞、テレビ、ラジオなどで料理を紹介。全国各地をまわるうち、「食」を考えるには農業や漁業などの生産の現場を支えることが必要だと思い至り、生産者と消費者、生活者をつなげる一般社団法人「チームむかご」を設立。2011 年の東日本大震災後は、被災地、被災者と非被災者をつなぐ「にこまるプロジェクト」 をスタート。単行本でもおなじみ、大人気『幸せの人生レシピ』は、ホームレスの自立を支援する雑誌『ビッグイシュー日本版』の『世界一あたたかい人生レシピ』にて連載中。