水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)
パトリシア・ブリエグ Patricia VLIEG
(歌手、ピアニスト、作曲家、異文化間の「架け橋」)
国際的に高く評価されるパナマ出身の歌手、ピアニスト、ギタリスト、作曲家、編曲家、詩人。バークリー音楽大学卒業。クインシー・ジョーンズ賞受賞者。ラテンアメリカの伝統音楽、ジャズ、ワールドミュージックを織り交ぜ、心に響くパフォーマンスを披露する。創価大学にて国際関係と平和学の修士号を取得。2011年以来、パナマと日本の間の文化の架け橋となり、日本大使館からは文化外交への貢献を表彰されている。これまでの作品には、メルセデス・ソーサに捧げた賞賛作『A una Cantora』や、日本でもリリースされた『Cabanga』などがある。分野を超えたアートコラボレーションを通じて、音楽が異文化理解、共感、そして多様なコミュニティにおける平和構築の触媒(カタリスト)となることを示す。
ヴィルマ・エスキベル Vilma ESQUIVEL
(音楽療法士、クラシックギタリスト、エグゼクティブプロデューサー、「イン・ハーモニー・アカデミー」創設者)
音楽、平和構築、そして紛争転換などの分野に学際的に携わる研究者。実践者としての顔も持つ。創価大学で国際関係と平和学の修士号を取得。音楽で得られた体験的な知識をいかに平和構築へ活かせるかを探ることで、「音楽すること(musicking)」とメディエーション(調停)をつなぐ新しい研究領域を模索中。パナマ出身の音楽療法士およびクラシック・ギタリストであり、パナマ音楽療法協会の創設者・会長、また「イン・ハーモニー・アカデミー」の創設者でもある。30年以上の経験を持ち、UNDP(国連開発計画)、UNICEF(国連児童基金)、国連スポットライト・イニシアチブなどの国際機関を通じて、社会変革のためにアートを軸としたアプローチを活用している。パトリシア・ブリエグのエグゼクティブ・プロデューサーとして、中南米と日本における文化プロジェクトのコーディネートも務める。
渡部 久仁子 WATANABE Kuniko
(特定非営利活動法人ANT-Hiroshima 理事)
広島生まれ。広島を拠点に、核兵器廃絶、国際協力、平和教育活動など草の根のさまざまな活動を通じて国際平和構築を目指す特定非営利活動法人ANT-Hiroshima理事。原爆を生き抜いた被爆樹木を紹介する案内もおこなっている。漫画「はだしのゲン」の作者である中沢啓治のドキュメンタリー「はだしのゲンが見たヒロシマ」(2011)製作プロデューサー。祖父母が広島で被爆。現在、被爆当時15歳の広島赤十字病院救護看護婦養成部の学生だった祖母・上野照子の家族伝承者になるべく研修中。
特定非営利活動法人ANT-Hiroshima https://www.ant-hiroshima.org/index.html
陳 天璽 ちん・てんじ CHEN Tien-Shi
(早稲田大学国際学術院教授、無国籍ネットワーク発起人)
1971年、横浜中華街生れ。1972年、日中国交正常化と日華断交に翻弄され、生後間もなく無国籍となる。移民、無国籍者に注目した研究に従事し、筑波大学大学院を修了(国際政治経済学博士)。ハーバード大学フェアバンクセンター研究員、日本学術振興会(東京大学)研究員、国立民族学博物館准教授を経て現職。華僑・華人問題をはじめ、移民・マイノリティ問題、国境・国籍問題に取り組む。著書に、自身の半生を描く「無国籍」(新潮文庫)を始め、「華人ディアスポラ─華商のネットワークとアイデンティティ―」(明石書店)、「忘れられた人々 日本の「無国籍」者」(明石書店)、「無国籍と複数国籍 あなたは『ナニジン』ですか?」(光文社新書)、「Stateless」(NUS Press)など。
微笑唸歌團 ビショウネンカダン Smile Folksong Group
(パフォーマンスグループ)
伝統的なメロディーに合わせて物語を語る台湾の演芸「唸歌」を継承するべく、月琴奏者の故・楊秀卿に師事した儲見智と林恬安夫妻によって2011年に結成された。月琴と大廣弦を使い、西洋古典からジャズ、ポップス、フラメンコまで、ジャンルを超えたコラボレーションを展開。脚本、演出、出演をすべて自ら手がけるオールラウンドな実力で、伝統と現代性を融合させる稀有な存在として唸歌の普及に尽力している。2014年からは、赤字を恐れずに毎年台中市で「台湾唸歌フェスティバル」を主催。多くのベテラン演奏家を招き、唸歌の舞台を通じて世代間の交流を促進している。このフェスティバルは熟練したパフォーマンスの記録・保存する貴重な場であるとともに、若手にも活躍の場を与える重要な役割を担っている。
黒井 秋夫 KUROI Akio
(『PTSDの日本兵家族会・寄り添う市民の会』代表)
1948年山形県生まれ。山形大学人文学部入学後、学生運動を主導したとして退学処分に。その後は地域の生活協同組合や全国生協連の職員などを務め、2010年に退職。2018年に「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」を設立、2020年には、東京都武蔵村山市の自宅敷地に復員兵問題や戦争に関する資料を集めた「PTSD日本兵と家族の交流館」を開設した。2023年に会の名称を『PTSDの日本兵家族会・寄り添う市民の会』に改称する。著書に『PTSDの日本兵の家族の思いと願い』(あけび書房 2023編著)。
PTSDの日本兵家族会・寄り添う市民の会 https://www.ptsd-nihonhei.com/
古 清生 コ セイセイ GU Qingsheng
(作家)
湖北省生まれ。地質関連の公職に従事した後、北京で著述活動に専念。旅行、生活、執筆を一体化させ、個性あふれる不思議な「歩く文学」というスタイルを確立した。エッセイ、ルポルタージュなど著書は20 冊以上。中国ナショナルジオグラフィック誌、作家出版社、中国社会科学出版社、兄弟文化など数十のメディアにコラムを開設している。有名なベストセラー作家でもある。2000年の黄河探検を契機に 活動を広げ、中国各地の人文・地理・食文化を調査・記録。神農架では金糸猴保護研究チームとともに観察生活を送り、『金糸猴部落』という図鑑を出版。同書は20万部を売り上げた。2012年以降は有機茶栽培に専念し、その生活をエッセイで書き続けている。
王 波 ワン ボー WANG Bo
(北京秦脉医薬コンサルティング株式会社会長、国家薬物政策・医薬産業経済研究センター研究員、中国医薬品監督研究会薬物警戒専門委員会副主任委員)
1993年以来、中国の医薬品管理政策に関する研究をおこなっている。国家衛生健康委員会、国家薬品監督管理局、国家医療保障局に対し、第三者として長期的な研究・コンサルティング・助言を提供。香港、台湾、日本、韓国、オーストラリアなどで医療改革に関する現地調査を主導し、その研究は国家医療保障局の設立やジェネリック医薬品の一貫性評価、医療制度改革の理論的基礎となった。日本を幾度も訪れ漢方薬市場の調査をおこなうほか、中国における伝統医学発展の歴史的・現代的課題を研究している。趣味は写真と旅行で、南北両極を含む七大陸すべてを訪問している。
金井 真紀 KANAI Maki
(文筆家・イラストレーター)
1974年、千葉県生まれ。テレビ番組の構成作家、酒場のママ見習いなどを経て、2015年より文筆家・イラストレーター。任務は「多様性をおもしろがること」。著書に『世界はフムフムで満ちている』(ちくま文庫)、『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『はたらく動物と』(ころから)、『世界のおすもうさん』(和田靜香さんとの共著、岩波書店)、『戦争とバスタオル』(安田浩一さんとの共著、亜紀書房)、『日本に住んでる世界のひと』(大和書房)、『聞き書き 世界のサッカー民』(カンゼン)、『おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行』(岩波書店)、『テヘランのすてきな女』(晶文社)など。難民・移民フェス実行委員。