水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)
磯崎 由佳 ISOZAKI Yuka
(チアインストラクター)
神奈川県厚木高校にてチアダンスを始め、全国大会出場。2007年にチアインストラクターとなり、4歳から大人まで幅広い世代を対象としたチアダンス&チアリーディング指導をおこなう。完全な初心者から、全国大会出場チームまで様々なジャンルの指導、また長年に渡り指導者の育成にも取り組む。CM、MV、TV、ドラマ、映画、企業イベント等の出演、ディレクション経験多数。2010年にマットピラティス指導者資格を取得。現在は、ピラティスの知識を活かし、シニア世代も安全に楽しく身体を動かすことができるチアダンスレッスンを開催。あらゆる世代、体力レベルの方々に合わせたプログラムを提供し、多くの人に『チア』を通して一日でも長く元気に健康に暮らしてもらうことを目標としている。
ジェニファー 劉 Jennifer LIU
(インド古典アーティスト、ダンサー)
台湾で初めてインド・ボリウッド映画界に進出し、インド古典舞踊で活躍するダンサー。2010年からインド舞踊を学び、14年間インドで研鑽を重ねる。『スーパー・ナニー』『ハンプティ・シャルマの花嫁』など6本のボリウッド映画に出演。その後、より深い芸術的訓練を求め、インド・ケララ州のカラマンダラム大学で南インド古典舞踊の「モヒニヤッタム」を学び、台湾で初めて「モヒニヤッタム」の教師となった。また、インド古典演劇のナンギャール・クースーやケララ州の古代壁画芸術も学び、2019年には同州で壁画個展を開催した。台湾に戻ってからは、台湾の伝説とインドの古典舞踊を融合させた「Kala Taiwan」芸術グループを設立し、インド文化の普及に尽力している。ほかにも台湾の伝説とインドの古典舞踊を融和させてインターカルチュラル・ダンス・シアターを創設し、国際的な文化交流を推進し、より多くの人々にインド芸術の多様性と奥深さを広めている。
福島 富子 FUKUSHIMA Tomiko
(神奈川県原爆被災者の会(日本被団協の神奈川県組織)副会長、葉山支部会長)
爆心地より2.5kmの自宅で被爆。自宅と爆心地の間に小高い丘があり、直接的な被害を免れる。4歳の頃に家族から一人離され親戚の家に預けられて、被爆を知らずに育つ。親戚の家で着物に親しみ、現在はPeaceの文字を刺繍した平和の帯で被爆証言をおこない、2022年核兵器禁止条約第1回締約国会議から2025年の第3回同会議まで大学生にその平和の帯を託す。被爆当時の記憶はないが、2024 年4月より現在94歳の長崎被爆者の交流証言者に認定され、講話活動をおこなっている。
権 赫泰 クォン・ヒョクテ KWON Heok-Tae
(歴史学者、聖公会大学名誉教授)
高麗大学校卒業後一橋大学に留学、日本経済史研究で博士号を取得。山口大学経済学部助教授を経て、定年まで聖公会大学教授を務める。主な著書に、日本で出版された『平和なき「平和主義」:戦後日本の思想と運動』(法政大学出版局)、韓国で出版された『日本の不安を読む』、『日本戦後の崩壊:サブカルチャー消費社会と世代』など、共著に『主権の野蛮』、『戦後の誕生』など(いずれも韓国で出版)。主に社会運動や日韓関係などを中心に日本の「戦後」を研究してきたが、最近では「ベトナム戦争と反戦運動」を韓国と日本を含む世界史的な次元で再び位置づけようと試みている。
コロンえりか COLON Erika
(ソプラノ歌手、ホワイトハンドコーラスNIPPON芸術監督)
ベネズエラ生まれ。聖心女子大学、大学院で教育学を学んだ後、英国王立音楽院声楽科修士課程を優秀賞で卒業。2019年東京国際声楽コンクールにてグランプリ・歌曲両部門で優勝。国内外で演奏活動を行う。キングレコードより「BRIDGE」をリリース。イタリア、フランス、イギリスでの音楽祭出演、国内外で演奏活動を続けながら、ホワイトハンドコーラスNIPPONの芸術監督として、視覚・聴覚など 障害のある子どもたちに音楽を教えている。音楽による社会インクルージョンを目指した活動は2024年にバリアフリーの国際賞ゼロ・プロジェクトアワードを受賞。国際学会での発表や講演も精力的に行っている。4児の母。
ホワイトハンドコーラスNIPPON https://elsistemaconnect.or.jp/activity/whc-nippon/index.html
工藤 律子 KUDO Ritsuko
(ジャーナリスト)
1963年大阪府生まれ。東京外国語大学地域研究研究科修士課程在籍中より、メキシコの貧困層の生活改善運動を研究するかたわら、フリーのジャーナリストとしてスペイン語圏を中心に取材活動を始める。著書に『仲間と誇りと夢と』(JULA出版局)、『ストリートチルドレン』(岩波ジュニア新書)、『マラス 暴力に支配される少年たち』(集英社、開高健ノンフィクション賞受賞)、『マフィア国家 メキシコ麻薬戦争を生き抜く人々』(岩波書店)などがある。NGO「ストリートチルドレンを考える会」共同代表。
NGO「ストリートチルドレンを考える会」http://children-fn.com/
ショーナ - ケイ・M・リチャーズ Shorna - Kay M. RICHARDS
(駐日ジャマイカ大使)
1994年外務貿易省入省、米国、南アフリカ、国連代表部での勤務、二国間関係局長等を歴任し、2020年10月から現職。2022年より、国連事務総長の諮問機関として軍縮問題について事務総長に直接助言を行う国連軍縮諮問委員会の委員も務める。「私たちは小さいが、大きな力を持っている(We likkle but we tallawah!)」というジャマイカでよく使われる表現を切り口に、ジャマイカという小さな国が軍縮や平和教育、反アパルトヘイトなどの分野で世界に与えてきた影響の数々について、またカリブ地域の経済や社会について、外交官の経験から講演いただく。
ジャマイカ大使館 http://jamaicaembassy.jp/indexJ.html
マライア・イレト(マヤ) Malaya ILETO (Maya)
(ジャイロキネシス®認定マスタートレーナー)
ジャイロトニック®、ジャイロキネシス®、ピラティスのメソッドを柱とするエクササイズを提供している都内のスタジオにて指導。幅広い客層を対象にし、手術から回復中の方や、腰痛で悩んでいる方、アスリートやプロダンサーなどのプライベートセッションを担当。また、バレエスクールで講師を務め、新進のバレリーナたちが健康で長いキャリアを楽しめるよう、身体のケア方法を指導している。長野県北部にある築150年の古民家を改装したスタジオを2022年にオープンし、東京や海外での指導を続けながら、この隠れ家で指導者育成講座も開催している。子どもから高齢者まで、さまざまな体力レベルの人々にフィットするエクササイズとしてジャイロキネシス®を推奨。身体をもっと楽に、しなやかに動かせることを多くの人に知ってほしいと願っている。
公式ホームページ https://mayamoves.com/
ジョナサン・ソーブル Jonathan SOBLE
(ジャーナリスト)
カナダ出身の元新聞記者。15年間、東京を拠点にニューヨーク·タイムズやロイター通信など、海外メディアに記事を発信。高校・大学時代に交換留学で来日。トロント大学卒業後、JETプログラム(外国語青年招致事業)に参加し、高知県庁に3年間勤務。後に米コロンビア大学ジャーナリズム大学院に入学。修士号を取得後、2002年にダウジョーンズ経済通信(東京支局)の記者となり、2004年からはロイター通信東京支局で勤務。2007年に英フィナンシャル·タイムズ東京支局へ入社し、2012年から同紙東京支局長、2015年からニューヨーク・タイムズ東京支局特派員を務める。現職はスウェーデン・ストックホルムに本社を持つコミュニケーション・コンサルティング会社(東京支社)の役員。記者時代には、福島原発事故やオリンパス巨額損失隠し事件の報道で複数のジャーナリズム賞を受賞。
メリッサ・パーク Melissa PARKE
(核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)事務局長)
1990年代に、故郷の西オーストラリア州における核廃棄物処理場の設置に反対するキャンペーンに参加したことがきっかけで核問題に取り組み始める。核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の事務局長、および元オーストラリア政府国際開発大臣として、国際的に活動を続けている。フリーマントル選出の労働党議員(2007年~2016年)として核軍縮を推進し、オーストラリア・国連議員グループを設立、地球規模問題に取り組む議員連盟の議長を担う。また、国際弁護士の国連職員として、コソボ、ガザ地区、ニューヨーク、レバノン(1999年~2007年)での勤務を経て、国連イエメン賢人専門家会議のメンバーを務める。BRAC、西オーストラリア博物館、西オーストラリア州保健局、オーストラリア動物愛護団体、アニマルズ・オーストラリアの理事を歴任し、社会正義、健康、環境、地球のウェルビーイングに貢献し続けている。2023年9月よりICANの事務局長を務めている。
ICAN公式ホームページ https://www.icanw.org/