クルーズコレクション

ピースボートでゆく世界の寄港地-ルクソール・カイロ編-

ルクソール・カイロ(エジプト)

悠久のナイルに抱かれたエジプト。かつて数々の王が眠り、神殿が築かれ、壮大な文明が栄えたこの地には、いまも多くの謎とロマンが息づいています。ピラミッドや神殿など目に映る遺跡の数々は旅人の心に深く残り、太陽に照らされた石の壁に、かすかに刻まれた人びとの営みの痕跡を感じることができます。そして自分自身がこの壮大な歴史の一部にふれたという、確かな実感も、ここにあります。

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Ⓒ Yoshida Taisuke

神々が眠る遺跡の都・ルクソール

古代エジプトの都・テーベとして栄えたルクソール。ナイル川の東には神殿群が、西には王たちの墓が点在し、文明の痕跡がいたるところに残されています。炎天下にそびえる巨大な石柱や今もなお荘厳な雰囲気を放つ遺跡の数々を前にすると、3000年以上前にこれほどのものを築いた人びとの英知と信仰心に圧倒されます。 遺跡を歩く旅は、想像のはるか上をゆく「古代との出会い」そのものです。

1 カルナック神殿

照りつける日差しのもと、巨大な石柱が林立するカルナック神殿。複雑な構造を持つ神殿の中を歩きながら、圧巻の整列美を誇る石像群のスケールに目を奪われます。太陽をよけ遺跡の影に入りガイドの話に耳を傾けていると、神々にささげられた儀式や、王たちの祈りの情景が目に浮かびます。周囲に咲く火炎樹は、古の王朝時代から変わらず今もこの地を見守っています。

2 ルクソール神殿

ナイル川沿いに建つルクソール神殿は、カルナック神殿と並びこの街を象徴する存在。日中の荘厳な姿も圧巻ですが、夜にはライトアップされ、浮かび上がる石柱や像が幻想的な雰囲気を醸し出します。王や神への信仰が遺跡空間全体から感じられるようで、まるで神社に訪れる時のような、聖域にふれる体験が心に残ります。時を超えた美しさに、思わず言葉を失うでしょう。

3 王家の谷

ファラオたちが眠る王家の谷に足を踏み入れると、その広大すぎる空間に広がる静寂に包まれ、少し怖いような、不思議な感覚を覚えます。未盗掘で発見された唯一の王墓として知られるツタンカーメンの墓に入ると、壮麗な副葬品や黄金のマスクが文明の豊かさを物語る一方で、墓そのものは驚くほどに質素。壁画からは当時の死生観や来世への願いが伝わってきます。

4 ハトシェプスト女王葬祭殿

女性ファラオという異例の立場でエジプトを治めたハトシェプストの偉業を讃える葬祭殿は、その建築の斬新さが特徴と言われますが、神殿に加え背面の岩山そのものも、まるで力を帯びているような圧倒的な存在感を放っています。葬祭殿は斜面に沿って三層のテラスが連なる独特な構造で、壁画には当時の航海の様子や神話が描かれ、彼女の先見性と信仰が今に伝わります。

5 メムノンの巨像

ナイル西岸に並んで立つふたつの巨像は、アメンホテプ3世の葬祭殿の一部として造られたもの。高さ18メートルもの石像が紀元前14世紀につくられたことを思うと、古代エジプトの土木技術と芸術性の高さに驚かされます。守るべきものを失ってもなおそこに佇むこの像は、かつては朝日に温められると音を発したことから、古代ギリシア人に「歌う像」と呼ばれました。

Ⓒ Yoshida Taisuke

暮らしと伝統にふれる、もうひとつのルクソール

壮大な遺跡のイメージが強いルクソールですが、街には現代のもうひとつの顔があります。博物館で出会う繊細な工芸品や、ナイル川に浮かぶ帆船ファルーカ、旅の思い出になる手づくりの土産物など、日常の延長に文化や伝統が息づいています。歴史の舞台を歩いたあとには、暮らしのなかにある“今のエジプト”にもふれてみてください。

1 歴史が息づく博物館

展示品の保存状態がよく、細部まで丁寧に見られるルクソール博物館。神殿から出土した彫像や装飾品の数々が、壮大なエジプト文明の美意識と技術力を静かに物語ります。装飾品だけでなく壁画の一部や生活土器が見られたり、効果的な照明によってミイラや彫像が幻想的に浮かび上がる姿からは、古代の空気や世界観を鮮明にイメージすることができるでしょう。

2 静けさ漂うファルーカ

ナイル川に浮かぶ伝統的な帆船ファルーカ。エンジンを使わず風と流れに身を任せる船旅では、水面のゆらぎや鳥の声までも聞こえます。向かう先は無人島やバナナの実る農島など、ローカルな暮らしを垣間見る場面も。夕暮れどき、川面が黄金色に染まる情景を眺め、エジプトという国の源流としてのナイル川にふれる時間を過ごす。昼に見た景色も、ここから始まったのです。

3 旅の記憶にカルトゥーシュ

古代エジプトで王の名を記したカルトゥーシュは、今もヒエログリフ文化の象徴。自分の名前を文字にして刻めば、世界にひとつだけの旅の記念になります。装飾品として日常的に身につけられ、何年経っても見るたびにエジプトでの記憶を呼び戻します。文字の由来や意味を調べることで、つくる過程が知るきっかけになり、エジプト考古学への扉を開いてくれる存在です。

4 温もり感じるアラバスタ

古代から香油壺などに使われてきたアラバスタは、やわらかな白さが魅力の石材。ルクソールには手彫りの工房が多く、その実演を見学できる工房併設型のお店では、エジプト石工芸の魅力を肌で体感できます。職人と直接ふれ合える場所も多く、彼らの手作り品は全てルクソールの山から3色の石を産出しつくっているんだとか。石が繋いだ出会いが、旅の記憶を深めてくれます。

Yoshida Taisuke

悠久の時が語るピラミッドの神秘

古代エジプト文明の象徴ともいえる三大ピラミッド。その巨大さ、緻密な構造、そしていまだ解き明かされない多くの謎は、時代を超えて人びとの心を惹きつけ続けています。カイロ郊外のギザの台地にそびえるこれらの建造物を前にすると、スケールの大きさと人類の叡智に圧倒されるはずです。

1 三大ピラミッド

ギザの台地にそびえる三大ピラミッドは、想像を超える圧倒的巨大さで訪れる人を迎えてくれます。ひとつひとつのパーツである石が人の背丈ほどもあり、古代の技術にただひたすら驚かされます。太陽の光を浴びて今なお変わらず佇む姿は、まさに永遠を感じさせる存在。建築技術と宗教観が融合した古代エジプト建築の最高傑作であり、時を超えた荘厳なロマンが宿っています。

2 ラクダと三大ピラミッド

カイロ郊外、ピラミッドが点在する広大な砂漠地帯を実際に歩いてみると、足元が崩れやすく、すぐそこに辿り着くことの大変さを実感します。そんな地を昔から支えてきたのが、今も人びとの暮らしに根づくラクダの存在。現代でも変わらず生活の一部であるラクダの背に揺られピラミッドをめぐり、車と共存する姿を見ることで、エジプトのリアルを感じることができます。

3 謎めくスフィンクス

三大ピラミッドのすぐそばに鎮座するスフィンクスは、人間の顔とライオンの身体を持つ神秘的な像。巨大な石像が放つ存在感は圧倒的で、実際にその前に立つと、迫力と静かな力を感じることができます。スフィンクスがいつ、誰によって、何のために造られたのかという問いには、いまだ決定的な答えは見つかっていません。今もなお、多くの謎を秘めた象徴的存在です。

Ⓒ Yoshida Taisuke

暮らしと歴史が交差するカイロ

古代文明の残響が今も息づくカイロ。壮大な歴史遺産と、そこで営まれる人びとの日常が交差するこの都市には、時代を超えた温度があります。博物館で出会うミイラや出土品の数々からは、人類の歩みが感じられ、街を歩けば、現代の暮らしの中にある信仰や文化が自然と視界に入ってきます。歴史を学び、人びとの生きる鼓動を感じられるのが、カイロという街の魅力です。

1 大エジプト博物館

世界でも屈指の大きさを誇る大エジプト博物館には、数えきれないほどの出土品が展示されています。ツタンカーメン王の副葬品だけでも5,000点以上にのぼり、何日かけても細部まで見尽くすことはできないほど。保存状態がよく、数千年前の文明の精巧さを目の当たりにすることができます。展示室を歩きながら、当時の生活に思いを馳せる、そんなひとときを過ごせます。

2 カイロ旧市街とハーン・ハリーリ

石畳の道が続く旧市街では、香辛料や布製品などを売る小さな商店が並び、地元の人びとの暮らしが垣間見えます。なかでも「ハーン・ハリーリ」はカイロ最大のバザール。1382年にマムルーク朝の時代に設立され、当初はキャラバン宿として機能していたんだとか。祈りの声が響くモスク横の路地を歩けば、いまも息づく伝統と人びとの営みにふれることができます。

3 刺繍に宿る物語|マライカ

カイロ発のブランド・マライカは、エジプト産コットンを使った高品質なリネンやバッグを手がける社会的企業。伝統の刺繍や印刷技術を守りながら、女性や難民の雇用・自立支援にも力を注いでいます。手仕事のぬくもりが宿る製品の数々は、美しさとともに背景にある物語までも伝えてくれます。エンパワーメントと文化継承を大切にする姿勢が、製品に息づいています。

Ⓒ Yoshida Taisuke

エジプト食文化をたどる旅

遺跡めぐりの合間にふれる食文化も、旅の醍醐味のひとつ。エジプトでは、古代から受け継がれてきた素朴で滋味深い料理や、現代の暮らしの中で親しまれているローカルフードなど、多彩な味に出会えます。街の食堂や屋台で味わうひと皿には、土地の気候や歴史、暮らしまで全てが詰まっていて、ひと口ごとに、その土地で生きる人びとの営みが伝わってくるようです。

1 庶民の味・コシャリ

エジプトの国民食ともいわれる「コシャリ」は、米、レンズ豆、パスタ、ひよこ豆、フライドオニオンなどを混ぜてトマトソースをかけたひと皿。街中の食堂や屋台で気軽に味わえるこの料理は、ボリューム満点で、日本人の胃袋には大きすぎるほど。常に混雑する店舗で、地元の人びとに交じってコシャリを頬ばれば、その土地の暮らしがぐっと近くに感じられます。

2 エル・アブドの甘味世界

カイロの街を歩いていると、ひときわ賑わう老舗スイーツ店「エル・アブド」に出会います。バクラヴァやクナーファなどの伝統的なアラブ菓子から洋菓子までショーケースには常時50種類以上の彩り豊かなスイーツが並び、甘い香りに誘われて地元の人びとが列をなします。旅の疲れを癒やす甘味を片手に街を歩く時間もまた、記憶に残るひとときになるでしょう。

3 ナイルを眺めて味わう魚介

ルクソール神殿の正面、ナイル川沿いに、地元の新鮮な魚介を堪能できる人気のレストランがあります。水辺の風景を眺めながら、香ばしく焼き上げられた白身魚やスパイス香る煮込み料理を楽しむ時間は格別です。川を渡る風、遠くに見える西岸の丘、マリーナに停泊するファルーカ。そのすべてが、ひと皿の余韻を豊かにしてくれるようです。

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