クルーズコレクション

「人生のひと休み」に、まだ見ぬ絶景と知的な刺激

今年1月、ピースボートクルーズに水先案内人としてはじめてご乗船いただいたジャーナリストの浜田敬子さん。南米チリに広がるパタゴニアフィヨルド遊覧中の船上で、旅やクルーズライフについて、ピースボートの畠山澄子がお話を伺いました。

浜田敬子 / ジャーナリスト
1989年に朝日新聞社入社。99年から『AERA』編集部に所属し、2014年に編集長就任。2017年に退社後、Business Insider Japan統括編集長として創刊を率いる。2020年末よりフリーランスのジャーナリストとして活動し、2022年には一般社団法人デジタル・ジャーナリスト育成機構を設立。2022年度ソーシャルジャーナリスト賞受賞。2023年10月からはBリーグ理事も務める。テレビ番組のコメンテーターや、ダイバーシティをテーマにした講演でも活躍。著書に『働く女子と罪悪感』『男性中心企業の終焉』など。

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畠山:今、船はチリ南部にあるパタゴニアフィヨルドの中を航行しています。

浜田:遥々来ましたね。こんなところに自分がいることが信じられません。フィヨルド遊覧はもちろん、このような船旅もはじめてなのですが、本当にきれいで、来られてよかったです。フィヨルドは海側から中まで入り込まないと見られない景色なんですね。 海からの景色といえば、チリのバルパライソもすごく素敵な街でした。そもそも、バルパライソのことを知らなくて、世界遺産の街だということも今回はじめて知りました。入港した朝もきれいだったけれど、実際に歩いた坂道のカラフルな建物やアートが圧巻でした。歴史ある街並みを皆で守り続けてきたという姿勢も素晴らしいですよね。

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畠山:出港の時の夜景も感動的でしたね。

浜田:旧市街だけじゃなくて、湾全体が光に包まれていて――あんなにすごい夜景は見たことないし、あれが日常の風景というのもすごいですよね。 ほかにもペルーのリマを訪れましたが、ちょうど創建記念のお祭りで賑わっていました。南米の方たちを見てると、容姿はどこかアジアに近い感じがあり、お祭りの音楽も「日本の夏祭り?」と思うほど似ていて。日系人の方々がいらっしゃる背景もあるからなのか、日本からすごく遠くまで来たはずなのに、不思議な親近感を覚えました。

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畠山:クルーズライフはいかがですか?

浜田:一番の印象は、日本人に限らず各国のシニアの方が本当にアクティブで、元気なことに驚きました。3か月間、健康に過ごされているだけでもすごいのに、「バルパライソを歩いてまわったのよ」「プンタアレナスでペンギンのツアーに行くの」と、皆さん本当に楽しそう。私の講演も、一番大きな会場が満席になるほど大勢の方が足を運んでくださり、知的好奇心の高さや勉強熱心な姿に感銘を受けました。体力的な若々しさだけでなく、何か「新しいことを知りたい」という知的な欲求が高い方たちが、こんなにいるんだなというのにも驚きましたね。

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畠山:今回はご友人と一緒に参加していただきましたが、じつはピースボートはおひとり参加の方も多くて、全体の約4割にのぼります。

浜田:そうなんですか?!てっきり、皆さんグループ参加なのかと思っていました。でも、いろんな講座や教室、イベントに参加すれば、自然とご友人もできるでしょうし、ひとりで乗っていても寂しくない工夫が随所にあるんですね。今回一緒に乗った友人は、学生時代に通っていた予備校のスタッフと偶然再会するというドラマがありました。その方は、70歳までまじめに働いてお金を貯め、今回はじめて乗船されたそうです。この旅を心待ちにされていたんだろうな…と思うと、乗船されている一人ひとりの思いが集まっていることも、ピースボートのもつひとつの価値ですね。 あとは、乗船されている方の国籍もさまざまだなと感じましたが、言葉の壁なんかはあったりするんでしょうか?企画などは一緒にやるんですか?

畠山:はい、ダンスや水彩画教室、ヨガなどは、言語を問わず開催していますし、日本語を母語としない方たちが一緒に日本語を学ぶ機会もあります。そうすると、すごく初級の日本語を「共通言語」として、参加者の皆さんが友だちになったりするんです。

浜田:そんなことがあるんですね。私も驚いたんですが、アトリウムやラウンジなどで、1on1で語学を教えてもらっている人もいるんですよね。

畠山:はい、そういったランゲージパートナーを募集する企画もあって、毎日ルーチンで語学を学んでいる方もいらっしゃいますね。

浜田:ほかにも、すごく分厚い本を読みながらノートを取っている方も見かけましたし、テーブル席でビーズや刺繍などを楽しんでいる方もいらっしゃって。皆さん思い思いに趣味の時間を満喫されていますよね。

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畠山:今回の旅は浜田さんにとって、どのようなものでしたか?

浜田:旅をひと言で表すと「人生のひと休み」でしょうか。ちょうど今年で60歳を迎えるので、人生をあと3分の1としたとき、この節目にちょっと立ち止まって仕事を休み、日常から切り離された空間に身を置いたことは、非常に新鮮な体験でした。特にお仕事をお持ちの方は、3か月船に乗るというのは勇気がいることかもしれませんが、のちのち「よかった」と思える日が来るはずです。皆さんもぜひ、雄大な自然を見たり、いろんな方と交流を深めたり、ご自身なりの楽しみ方をしてほしいなと思います。

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畠山:今回はご乗船いただきありがとうございました。

浜田:こちらこそ、貴重な機会をありがとうございました。私も皆さんを見習って、元気なシニアになれるようがんばります!

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