地球一周の船旅 2025年12月 Voyage122(南太平洋・南米・アフリカコース)
クルーズレポート
アルゼンチンの世界遺産
台湾の大学で教鞭を取る傍ら世界中の世界遺産をめぐり、世界遺産専門誌のコンサルタントやツアーガイドを務める、水先案内人のデジレー・ルーさんの講座が開催されました。この日のテーマは「アルゼンチンの世界遺産」。まもなく寄港するアルゼンチンのプエルトマドリンは、その豊かな生態系から世界遺産に登録されているバルデス半島に位置する街とあって、会場の皆さんはデジレーさんのお話に熱心に耳を傾けていらっしゃる様子でした。
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[水先案内人紹介]陸 秀慧 デジレー・ルー Desiree LUさん
洋上卓球大会
盛り上がりを見せる船内の一角で行われていたのは、洋上卓球大会。事前エントリー制でダブルスの試合が開催され、白熱の試合が展開されました。出場者はもちろん、応援の方たちも球の行方を見守りながら、得点が決まると大声援で後押しします。世代や国籍を超えて卓球を楽しみ、素晴らしいプレーには惜しみない拍手が送られる――ピースボートクルーズらしい、多様で心温まる光景が見られました。
ブエノスアイレス・ユースオーケストラ
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの貧困地域で、子どもや若者に無料の音楽教育を行っている「ブエノスアイレス・ユースオーケストラ」の皆さんによるコンサートが開催されました。アルゼンチンといえばサッカー強豪国としても知られており、この日はキックオフの高揚感、そしてゴール時の感動などをさまざまな曲で表現する、特別なラインナップを披露してくださいました。途中、日本でもおなじみの曲も演奏されるなど、若き演奏家の方たちが紡ぐ素晴らしい音色に酔いしれたひとときとなりました。
ウシュアイア(アルゼンチン)に入港しました
南米アルゼンチンの南端に位置する、ウシュアイアの街に寄港しました。ここは「世界最果ての街」や「南極にもっとも近い街」など、旅行者を惹きつけるキーワードがいくつも揃う、雄大な自然に抱かれた港町。世界最南端を走る南フエゴ鉄道に乗車したり、“ FIN DEL MUNDO(世界の果て)”と書かれたお土産を買ったりと、街のさまざまなスポットでこの街ならではの風土と文化を体感しました。
ウシュアイアの掲載記事はこちら
[クルーズコレクション]冒険心をかきたてる、世界の果ての街
洋上のすし処
パシフィック・ワールド号の船内には、本格的な握り寿司が味わえるすし処「海 Kai」があります。新鮮なネタを使って目の前で板前が握る寿司のほか、刺身などの一品料理やデザートまで揃うので、ちょっと特別な時間を過ごしたいときなどに重宝します。この日も、海の見えるテーブル席でお食事を楽しむご家族や、カウンター席でご友人と語らう方など、お寿司を味わいながらくつろぐ方たちの姿が見られました。
プンタアレナス(チリ)に入港しました
南北に細長いチリの南端、大西洋と太平洋を結ぶマゼラン海峡に面した港町プンタアレナスに寄港しました。航海士マゼランがこの地を経て太平洋への航路を拓いたことにより、“世界史を変えた”ともいわれる歴史的な海峡。その海峡を望む街には、素朴で温かみのある街並みが広がります。パタゴニア地方特有の強い風が吹く中、プンタアレナスの歴史を感じる見どころをめぐり、風光明媚な港町の雰囲気を味わいました。
神秘の氷河と出会う
パタゴニアフィヨルド遊覧の中でも、一番の絶景ポイントといわれているのが「ピオ11世氷河」。氷河が海へと落ち込む先端の幅は4km以上もあり、パタゴニア地域では最大級の規模を誇ります。先端部分には切り立った氷が幾重にもつらなり、その奥へと続いてゆく氷河の全景は写真にはおさまりきらないほど。果てしない歳月が生んだ地球の造形美との出会いは、忘れられない旅の思い出となりました。
パタゴニアフィヨルド遊覧
今クルーズのハイライトのひとつ、パタゴニアフィヨルド遊覧の日を迎えました。切り立った山々が連なり、静かな水面が幻想的な光景を見せる中、船はゆっくりと氷塊が浮かぶ海を航行していきます。巨大な青い氷河の壁が見えると、大勢の方がカメラを構え、人知れず時を刻んできた神秘的なその光景を撮影していました。船のバーではホットチョコレートやホットワインも販売され、体を温めながら遊覧を楽しむ方も。船が進むにつれてさまざまな表情を見せるパタゴニアフィヨルドを、じっくりと目に焼きつけました。
パタゴニアフィヨルドの掲載記事はこちら
[クルーズコレクション]パタゴニアの原風景と出会う
LGBTQ+について学ぼう
最近メディアなどでもよく聞くようになった「LGBTQ+」という言葉。性的少数者の総称であり、性自認や性的指向には“男女”だけではなく、多様なあり方が存在していることを表すものです。この日の講座では、性のあり方ははっきり線引きされたものではなく「グラデーションのように広がっていく」ということを理解し、さまざまな事例をもちいて学ぶことができました。
世界のフィヨルド紹介
バルパライソを出港したパシフィック・ワールド号は、いよいよパタゴニアフィヨルドへ。フィヨルドの中を遊覧しながら神秘的な氷河や雄大な光景と出会う、楽しみな時間がはじまります。船上ではパタゴニアフィヨルドをはじめとする世界のフィヨルドを紹介する企画が行われ、会場は立ち見が出るほどの超満員に。クルーズのハイライトのひとつとして楽しみにされている方も多いとあって、遊覧への期待の高さがうかがえました。
便利なショップ
船内の一画には、さまざまな商品が並ぶショップがあります。“手ぶらで乗船しても楽しめる世界一周”をコンセプトに、食品や日用品、お酒やオリジナルグッズなど幅広い商品が揃うクルーズライフには欠かせないスポット。寄港地にちなんだ商品も豊富で、お土産を買い忘れたという方にも重宝されているようです。ラインナップも日々変化しているので、ショップの前を通るたびに「何かあるかな?」と中をのぞきたくなってしまう――そんな声も聞かれます。
ジェンダー後進国・日本で私たちができること
この日水先案内人講座にご登壇されたのは、AERA編集長やBusiness Insider日本版統括編集長など務められてきた、ジャーナリストの浜田敬子さん。労働問題やジェンダーに関するテーマを中心に取材を続けてこられた浜田さんのお話を聞きながら、日本が抱える課題、そして私たちにできることについて考えました。情報番組のコメンテーターとしても活躍されている浜田さんの貴重なお話を聞ける機会とあって、会場には多くの方がつめかけ、国際社会の中で低迷する日本の現状を変えるためにも、いかにジェンダー平等が重要であるかを知ることができました。
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[水先案内人紹介]浜田 敬子さん
水彩画教室中間展示会
カルチャースクールで実施されている「水彩画教室」では、講師のレクチャーを受けながら日々作品づくりに取り組んでいます。この日はこれまで描かれた作品を集めた展示会が開催され、色彩豊かなさまざまな作品が並びました。寄港地で見た美しい光景を描いた絵は、それぞれの視点や構図の違いも興味深く、多くの人が足を止めて個性豊かな作品に見入っていました。
バルパライソ(チリ)に入港しました
南米大陸を南下したパシフィック・ワールド号は、チリの港湾都市であるバルパライソに寄港しました。街全体が世界遺産に登録された風光明媚な港町で、丘に沿ってつらなるカラフルな家々や、街を飾るウォールアートなど色彩豊かな街歩きが楽しめます。晴れ渡る空のもと、絵になるスポットを訪ねたり、美しい手工芸品をお土産に買い求めたりと、バルパライソの彩りに魅了された一日となりました。
バルパライソの掲載記事はこちら
[クルーズコレクション]ピースボートでゆく世界の寄港地-バルパライソ編-
パブロ・ネルーダ 詩の朗読会
間もなく寄港するチリの国民的詩人であり、1971年にノーベル文学賞を受賞したパブロ・ネルーダ。彼は単なる文学者にとどまらず、外交官、政治家、そして革命家として駆け抜けた人生の中で、数々の作品を残しました。この日はラテンアメリカの文化に造詣の深い水先案内人の伊高浩昭さんの語りと、有志によるネルーダの詩の朗読会が行われ、ネルーダの詩の世界観に浸る時間となりました。
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[水先案内人紹介]伊高 浩昭さん
サンポーニャ・ワークショップ
ペルーの伝統音楽楽器「サンポーニャ」を体験するワークショップが開催されました。教えてくださったのは、水先案内人のペルー伝統音楽グループ、ロス・チョロスのメンバーの皆さん。長さの異なる竹や葦の管を束ねた管楽器サンポーニャの演奏の仕組みを学んだり、実際に吹いてみたりと、参加された方たちは貴重な機会を楽しまれていました。「せっかくだから旅の間にもっと吹けるようになりたい」との声も聞かれ、新しい文化との出会いでクルーズの楽しみがさらに増えた方もいたようです。
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[水先案内人紹介]ロス・チョロス Los Cholos
ようこそチリへ
この日の水先案内人講座にご登壇いただいたのは、チリのパタゴニア地方で長年ネイチャーガイドを務めるルイス・ミランダさん。まもなく寄港するバルパライソ、そしてプンタアレナスが位置する国・チリについて、自然や文化、歴史などさまざまな角度からお話しくださいました。南北に細長く、気候はもちろん歴史的な背景や人びとの暮らしぶりにも多様さが見られるチリで、どんな光景に出会えるのか今から楽しみになりました。
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[水先案内人紹介]ルイス・ミランダ Luis MIRANDAさん
韓国の伝統遊び「コンギ」
小さなコマを投げたり拾ったりして遊ぶ、韓国の伝統遊び「コンギ」を楽しむ企画が行われました。コンギは日本のお手玉やおはじきにも似ており、拾うコマの数をひとつずつ増やしたり、コマを空中でキャッチしたりと段階的に難易度が上がっていきます。韓国の子どもたちに古くから親しまれている遊びであり、この日は国籍を問わずさまざまな方が参加され、シンプルながら奥深いコンギの魅力を体験していました。
ペルーの伝統音楽にふれる
この日、超満員のシアターで素晴らしい音色を響かせてくださったのは、ペルーの伝統音楽グループ「ロス・チョロス」の皆さん。「チャランゴ」とよばれる弦楽器やペルー伝統の管楽器、力強いパーカッションなどが奏でる小気味よいテンポに、会場の皆さんが思わず一緒に手拍子をする場面も見られました。さまざまな国や地域の文化を体験できるピースボートクルーズの中でも、こうしたライブパフォーマンスは特に人気があり、目や耳、そして心で世界の文化を感じることのできるプログラムです。
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[水先案内人紹介]ロス・チョロス Los Cholos
色彩豊かなアンデス土産
クスコをはじめとするペルーの街では、おみやげ探しも楽しみのひとつ。カラフルな色彩であふれたみやげもの屋は、何かおもしろいものに出会えそうな雰囲気に満ちています。さまざまな模様が編み込まれたポンチョや、「チュリョ」と呼ばれるカラフルな模様の入った耳当て付きの帽子。つぶらな瞳でこちらを見つめる可愛らしいアルパカのぬいぐるみなど、個性的で魅力的なおみやげをじっくりと選びました。
夜の古都を楽しむ
夜になるとクスコの街はライトアップされ、昼間とはまたちがう荘厳な雰囲気が漂います。街の中心にあるアルマス広場周辺は特に幻想的で、歴史を重ねた建物たちが漆黒の夜空の中から浮き出るかのよう。背後にそびえる山の斜面に点在する民家の明かりと相まって、街全体が宝石箱のような光景を見せてくれました。
インカ帝国の古都へ
マチュピチュへの玄関口にあたるクスコの街は、かつてインカ帝国の首都として栄えた古都。街全体が世界遺産に登録されており、歴史的な見どころが数多く点在しています。訪れたサント・ドミンゴ教会は、インカ帝国時代には「コリカンチャ(太陽の神殿)」とよばれた重要な神殿の石組みを土台として利用し、その上に建てられたもの。精巧に積まれたインカ時代の石組みとその上に築かれた神殿「コリカンチャ」の土台の上に建てられた、歴史の層を感じさせる教会です。ふたつの文化が重なる景観や美しい回廊など、クスコの歴史を物語る場所をめぐりました。
カヤオ(ペルー)に入港しました
太平洋を渡ったパシフィック・ワールド号は、南米ペルーの港町カヤオに寄港しました。マチュピチュ遺跡やインカ帝国時代の首都クスコなど、数々の世界遺産を擁するペルーの海の玄関口で、たっぷり4日間の滞在を楽しみます。この日はまず、アンデス文明の聖地とされる世界遺産のマチュピチュへ。曲がりくねった山道を登った先に広がる幻想的な光景は、ただただ圧巻としか言いようがありません。雲がかる山間に佇む神秘の遺跡、そしてこれらを生み出した人びとや文明に思いを馳せながら、世界遺産マチュピチュでの時間を堪能しました。
マチュピチュの紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]聖なる巡礼地・マチュピチュを訪ねて
カフェで過ごす時間
アトリウムやレセプションなどが隣接する5階エリアには、「インターナショナルカフェ」が設けられています。コーヒーや紅茶などのドリンク類に加え、パンやケーキ、ホットサンドといった軽食メニューも充実。海を望む席でゆったりとくつろいだり、ご友人との歓談の場所としたりと、日々たくさんの笑顔で賑わっています。