地球一周の船旅 2025年12月 Voyage122(南太平洋・南米・アフリカコース)
クルーズレポート
横浜港に帰港しました
世界一周クルーズを終え、パシフィック・ワールド号は最終目的地の横浜港へと戻ってきました。船内各所で、この旅でできたご友人に「ありがとう!」と感謝の言葉を伝え合い、お別れを惜しむ方たちの姿が見られました。心に刻まれた光景や思い出の数々、そしてこの旅で出会ったたくさんの人たち――。かけがえのない旅の日々を思い返しながら、住み慣れた我が家である船を降り、皆さんそれぞれの帰路につきました。
神戸港に帰港しました
パシフィック・ワールド号は、無事に神戸港に帰港しました。およそ3か月前に出港した神戸港は、季節は廻れども変わらぬ光景で私たちを迎えてくれました。船のデッキには、お迎えにきたご家族と連絡を取り合う方や、最後のひとときを楽しむかのようにお友だち同士で写真を撮り合う方の姿が。「お元気で」「また会いましょうね」――そんな温かなやりとりが、あちこちから聞こえてきます。神戸で下船される方たちは、たくさんの荷物やお土産とともに、旅の思い出がつまった船をゆっくりと降りてゆきました。
フェアウェルセレモニー
クルーズも残すところあと数日。この日は『お別れ』を意味する「Farewell」をテーマに、セレモニーやパーティーが開催されました。船長の挨拶で乾杯し、この旅でできたご友人と思い出を語らうひととき――約3か月前のウェルカムセレモニーで旅の高揚感に包まれていたことが、昨日のことのように思い出されます。皆さん別れを惜しみながらも、写真撮影を楽しんだり思い出話に花を咲かせたりと、船内はあたたかな雰囲気に包まれていました。
基隆(台湾)に入港しました
パシフィック・ワールド号は、本クルーズ最後の寄港地となる台湾北部の港町・基隆に寄港しました。クルーズ客船も多く停泊する“海の玄関口”であり、にぎやかな街散策はもちろん、首都・台北やノスタルジックな観光地・九份を訪れた方も多かったようです。アジアらしい喧騒と色彩に満ちた街歩きを楽しみながら、台湾グルメもたっぷり味わうなど最後の寄港地を堪能しました。
基隆の紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]彩り豊かな“麗しの島”
クルーズライフのひとこま
洋上では、暖かい日が続くようになってきました。そんな日は海の見えるデッキや、屋外のエリアで過ごす方も多くいらっしゃいます。ご友人同士でおしゃべりを楽しんだり、おひとりで気ままな時間を過ごしたり、皆さんリラックスしたひとときを過ごしているようです。
社会をつくる多様な人びと
水先案内人としてご乗船いただいている、早稲田大学国際学術院教授の陳天璽さん。日中国交正常化と日華断交に翻弄され、生後間もなく無国籍となったバックボーンをもつなど、これまで移民や無国籍者に注目した研究を続けてこられました。この日の講座では、私たちの社会を構成する人びとが、以前と比べていかに多様化しているかを、グラフや統計を用いて明示し、社会から“少数者”と呼ばれる方たちがもっと認知されるためにできることなどを語ってくださいました。
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[水先案内人紹介]陳 天璽 ちん・てんじ CHEN Tien-Shiさん
いつでも新鮮な食材を
船内には、前菜やメイン・デザートなどを自由に組み合わせたコース料理が味わえるレストランと、お好みのお料理をビュッフェ形式で楽しめるレストランがあります。日替わりで多彩なメニューが揃うビュッフェ形式のレストランでは、みずみずしい野菜やフルーツが豊富に並ぶサラダバーも大人気。毎日の健康維持に欠かせない新鮮な食材を、いつでもお腹いっぱい味わうことができます。
日本被団協の歩みと被爆者の想い
2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)。本日の水先案内人講座には、日本被団協で事務局長を務める和田征子さんにご登壇いただき、核廃絶にかける想いと、その活動について語っていただきました。設立の経緯や70年にも及ぶ歩みもお話しいただき、会場に集まった皆さんは、和田さんの想いがこもった言葉に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
海がつなぐ旅
朝起きると広大な海が見え、美しい朝日や夕日に胸を打たれる――。そんな、当たり前ながらもかけがえのない光景とともに過ぎる旅も、残りあとわずかです。これまで訪れた世界中の国や地域も、これから自分が帰る場所も、すべてがひとつの海でつながっていることを感じた世界一周クルーズ。それぞれが、それぞれの想いを抱いて見つめる海は、今日も美しくきらめいていました。
台湾微笑唸歌團コンサート
儲見智(チュウ・チェンチー)さんと林恬安(リン・ティエンア)さんご夫妻で結成された、パフォーマンスグループ「微笑唸歌團(ビショウネンカダン)」。台湾の伝統的な語りと物語芸能である「唸歌」を、丸いフォルムのギターのような弦楽器「月琴」と、膝の上に直立させて奏でる「大廣弦」を用いて披露してくださいました。歌と語り、そして演奏が見事に一体となった唸歌の魅力にふれ、会場を埋めた方々はその世界観に惹きこまれていたようでした。
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[水先案内人紹介]微笑唸歌團(ビショウネンカダン)
対話とはなにか
哲学研究と並行して、人びとと考えあい、ききあう場を各地で開く水先案内人で作家の永井玲衣さん。この日は「対話とはなにか」をテーマに、その基本から、言葉の奥にある姿を紐解いてゆく講座が開かれました。正解を急がす問いに佇む――そんな静かで豊かな営みの入り口を、柔らかな口調で語ってくださった永井さん。「きく」、そして「語る」について、あらためて考える時間となりました。
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[水先案内人紹介]永井 玲衣さん
シンガポールに入港しました
さまざまな国や地域の文化が根付く、見どころいっぱいの国シンガポールに寄港しました。定番のマーライオンや、近未来を思わせる建物がひしめくベイエリア、そしてノスタルジックな街並み――活気あふれる街はすべてが見どころといっても過言ではありません。この日は大人気のユニバーサル・スタジオ・シンガポールも訪れ、シンガポールの魅力を目一杯堪能しました。
シンガポールの紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]異国情緒あふれる魅惑の国
日本語スピーチフェスティバル
さまざまな国や地域から参加者が集うピースボートクルーズ。日本語を母語としない方も多く、この日は日本語教室に参加された方々が、自らの想いを洋上で学んだ日本語を使って伝える「スピーチフェスティバル」が開催されました。ひとりひとりのスピーチからは、これまでの努力や学びに対する熱意が垣間見られ、会場に集まった方たちからも温かな拍手が送られました。
オールミュージシャンライブ
旅のはじまりから今日まで、クルーズのさまざまなシーンを彩ってきた音楽の数々。普段はそれぞれのステージで個性を放つ本船専属ミュージシャンたちが、今宵はジャンルを超えて集結し、素晴らしいライブパフォーマンスを届けてくれました。ステージ上のスクリーンには旅の思い出のシーンも映し出され、超満員の会場はさらに感動的な雰囲気に。ミュージシャンたちの熱量が会場を包み、旅の終わりにふさわしい特別な時間を過ごすことができました。
ピースデイ
ピースボートクルーズは、国連が定める“この日だけは戦闘を止めるよう世界に呼び掛ける”『国際平和デー』の理念に共感し、毎クルーズ「ピースデイ」を設けています。この日の船内では、世界を旅している今だからこそ感じられる平和への想いを共有する場をつくろうと、さまざまな催しが行われました。本クルーズ出航以降も、世界では紛争や災害など、人びとの穏やかな暮らしを脅かす出来事が続いています。この旅で出会った世界中の人たちとの思い出を振り返りながら、あらためて“平和”について学び、語り合い、想いをめぐらす一日となりました。
ワールドカルチャーファッションショー
航海中の楽しみのひとつである、クルージングパーティー。毎回さまざまなテーマで催され、ドレスアップした非日常のひとときを楽しみにされている方も多いイベントです。この日は「ワールドカルチャーファッションショー」と題して、今回の旅で訪れた寄港地や、ご自身のルーツである国や地域にまつわる衣装を身に着けた皆さんが、華麗にランウェイを歩きました。会場となったアトリウムは、集まった観客からの拍手や歓声に包まれ、笑顔あふれる華やかな時間となりました。
スタッフより感謝をこめて
本クルーズにご乗船いただいた皆さまへ、これまでの感謝の気持ちをお伝えしようと、クルーズスタッフが総出演するエンターテインメントショーが開催されました。ステージでは、ダンスやコーラス、力強い太鼓の演奏に加え、ユーモアあふれる寸劇など多彩な演目が次々と披露され、会場は大盛り上がり。スタッフの思いが詰まった手作りのステージで、皆さまに笑顔あふれる特別なひとときをお楽しみいただきました。
能登半島地震から2年
2024年1月1日に発生した能登半島地震。その翌日から現地に入り、以後さまざまな災害支援をおこなってきた公益社団法人ピースボート災害支援センターの活動を紹介する企画が行われました。発災直後の避難所での炊き出しの様子や、2年経った今はどのような支援を行っているかなど、実際に現場を体験した職員だからこそ語ることのできる被災地でのお話に、会場に集まった方々は熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
戦争の傷に寄り添う
水先案内人としてご乗船いただいている黒井秋夫さんは、『PTSDの日本兵家族会・寄り添う市民の会』の代表を務めるなど、帰還兵とその家族が抱えるトラウマやさまざまな問題と向き合い、同じ境遇にある方々と連帯して活動を続けてこられた方です。この日の講座では、黒井さん自身がこの活動を始めるに至った背景や、過酷な戦争体験を持つお父様への思いなどを語っていただきました。
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[水先案内人紹介]黒井 秋夫さん
カルチャースクール発表会・社交ダンス
続いて午後から行われたステージの部では、社交ダンスの発表会が行われました。ワルツ、タンゴ、チャチャチャ、マンボと、多彩な演目で、パートナーと息の合った踊りが披露されました。これまでのレッスンでともに汗を流し、ステップを刻み続けてきたメンバーの皆さんのがんばりに、満員となった会場からは惜しみない拍手が送られました。
カルチャースクール発表会・水彩画
この日行われたのは、日々大勢の方が参加するカルチャースクールの発表会。これまでのレッスンの集大成を、「Beyond words, when art speaks(言葉を超えて、芸術が語るとき)」というテーマにのせて各所で発表会が行われました。メインフロアである7階では、水彩画教室の作品が展示され、多くの方が観覧に訪れていました。参加された皆さんそれぞれの心に残った、旅の風景――その多様さの向こうに、旅することの素晴らしさを感じる時間となりました。
色彩のグラデーション
夕方ごろデッキへと出ると、早くも月の姿が。日没直後に、太陽と反対側の空に見られる淡いピンク色の帯状の光「ビーナスベルト(Belt of Venus)」も見られ、ぽっかりと浮かんだ満月とともに幻想的なシーンを演出してくれます。凪いだ海と美しいグラデーションを見せる空の競演は、いつまでも眺めていたくなる贅沢なひとときでした。
ナプキンアート
船のレストランで行われていたのは、ナプキンアートの教室。参加された皆さんは、クルー(乗組員)に教わりながら、お食事の際に使用するナプキンを美しい形へと折っていきます。一枚のナプキンが立体的で美しい飾りへと変身するさまは、なんだか魔法のよう。ご自宅でのおもてなしに活用したいと話される方もいて、皆さん手順や飾り方などを熱心に学んでいました。
マダガスカル・サイクロン被害報告会
先日寄港したマダガスカルでは、約1か月前に発生したサイクロン「ゲザニ」の影響で、深刻な被害が発生している状況を目の当たりとすることとなりました。ピースボートクルーズも、寄港したトアマシナの病院に船で保管している毛布やシーツなどを緊急支援物資として届けるなど支援活動を行いましたが、未だ国際的な支援が必要である状況に変わりはありません。この日は、あらためて被害の実態が報告されるとともに、ツアーで訪問した現地NGO「SOS子どもの村」の様子なども紹介され、企画終了後には被災地支援のための募金活動も行われました。