クルーズコレクション

クルーズのメッカ、カリブ海

2021年7月21日

(ジャマイカ、ベリーズ、バハマ、キュラソー)

クルーズのメッカ、カリブ海

極上のビーチがひしめくカリブ海。エメラルドグリーンに輝く海、さらさらとした白砂のビーチと、絵に描いたような楽園が無数に存在しています。とにかく美しいというほかないカリブ海は、クルーズ業界でも大人気。数千人を乗せ、アメリカはマイアミを出航した幾つもの大型客船が毎日のようにあちこちの港に寄港しているほどです。もちろんピースボートクルーズでも、何度もカリブ海を航海してきました。寄港地それぞれに共通する最大の魅力は、なんといっても海。けれど、それぞれで異なる特徴があるのも事実。4つの寄港地を通して、カリブ海を紹介します。

文・構成 / 多賀秀行 写真 / PEACE BOAT

クルーズのメッカ、カリブ海
Ⓒ Nakasuji Kota

レゲエのリズムが溢れる島

カリブ海の国々の中でも抜群の知名度を誇るのが、ジャマイカ。岐阜県ほどの面積を持つ島国で「8つの滝」を意味するオーチョリオスに船は寄港します。レゲエミュージック発祥の国として知られ、「レゲエの神様」ボブ・マーリーはあまりにも有名。街中、露店、レストランを訪れると必ずといっていいほど、彼が残した数々の名曲が耳に届きます。彼が生まれ育った町・ナインマイルスを訪れるツアーでは、海辺の雰囲気とは打って変わって深い緑に覆われた山の中へ。そこには生家、そして彼が眠る霊廟が。生前に使用していた楽器をはじめとしたゆかりの品々が展示されているので、ファンならずとも必見です。

クルーズのメッカ、カリブ海
Ⓒ Kato Tatsuya

港のすぐ近くにある「ダンズリバーフォール」は、ジャマイカならではのアクティビティ。河口に位置する階段状の滝で、なんと登ることができるのです。水着に着替えたら、水の勢いに負けないように、次の一歩をどこに踏み出すのかを考えながら、そして盛大に水飛沫を浴びながらの滝登りは、爽快感に溢れています。滝登り後は、そのままカリブ海へ。ランチには、スパイスに漬け込んだ鶏肉を炭火で焼いた「ジャークチキン」と共に、ジャマイカのビール「レッドストライプ」を。食後には、世界に誇る上質なコーヒー「ブルーマウンテンコーヒー」を堪能します。

クルーズのメッカ、カリブ海
Ⓒ Nakamura Mitsutoshi

魔物の巣窟が存在する、カリブ海の宝石

ユカタン半島の付け根に位置する、四国程度の面積をもつベリーズ。どこまでも碧い海、そして世界第二位の規模を誇る珊瑚礁地帯を有することから「カリブ海の宝石」と呼ばれる国です。寄港するベリーズシティからボートで目指すのは、世界遺産の小さな島「キーカーカー」。到着し、目前に広がるのは期待以上の美しい海。感嘆の声を上げずにはいられません。南国情緒を盛り上げるカラフルな建物が並ぶ小さな町を歩いたり、ただただのんびりと海水浴を楽しんだり。シュノーケリングではエイやサメに出会えることも。バーベキューランチでは、奮発して肉厚でプリップリのロブスターを是非。

クルーズのメッカ、カリブ海
Ⓒ Maruya Kazufumi

ベリーズの代名詞といえば、世界的に有名な絶景「ブルーホール」。本土の東の沖合、約88kmの距離にぽっかりと口を開けた直径300mもの巨大な穴です。何らかの理由で地盤沈下したもので、穴の深さは130mにも及びます。類い希なこの風景を望むには、上空からがベスト。小型機に乗り込み、ベリーズの空へテイクオフ。ぐんぐんと高度を上げていくと、あっという間に眼下にブルーホールが見えてきます。淡い青色の海の中で際立つ深い青の真円。その神秘さから「魔物の巣窟」と例えられる絶景に、心が揺さぶられます。

クルーズのメッカ、カリブ海
Ⓒ PEACEBOAT

カリブ海屈指のリゾートアイランド

カリブ海の中でもトップクラスのリゾート地で、ハネムーンの行き先としても人気が高いバハマのナッソー。伝説の古代都市「アトランティス」をモチーフに築かれた巨大リゾートホテル「アトランティス」がナッソーの象徴です。ピラミッドを模したウォータースライダーや大小10以上ものプール、水族館にカジノなど、数日あっても足りないほど充実した施設が自慢です。その他にもプライベートアイランドのビーチで海水浴、ドルフィンプログラムなども体験できます。またナッソーを拠点としていた海賊を紹介する博物館では、リアル「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界に触れることができます。

クルーズのメッカ、カリブ海

カリブ海に浮かぶ、野球大国

オランダ領のキュラソー島。種子島とほぼ同じ面積の島で、人口は15万人ほど。世界遺産に登録されている旧市街には、切妻屋根の建物が隙間なく並び、またパステルカラーで塗装された色とりどりの外壁が街歩きを軽やかなものにしてくれます。この街の名物料理は、なんとイグアナ料理。なかなかイグアナを食す機会はないので、意を決して口の中へ。「魚のような、肉のような食感。うん、おいしい」と、なかなかのお味。そして300年以上の歴史をもつリキュール「キュラソー」もこの島ならではの飲み物。ツアーで実際に生産している工場見学&試飲も可能です。

クルーズのメッカ、カリブ海
Ⓒ Matsuda Sakika

キュラソーで最も人気の高いスポーツは野球。少ない人口ながら、多くのメジャーリーガーを輩出しています。けれど経済的な事情で野球道具を満足に揃えられない現実も。ピースボートでは、出航前に支援物資として募集した野球道具を現地に届けてきました。同時に船内で結成したピースボートチームとの野球対決も行います。キュラソーのチームも遠い日本の人びととの試合に興味津々。ピースボートチームも船内の限られたスペースで、練習を重ね本番に備えます。そして本番。言葉が違えども、野球を通じて国際交流。勝ち負け以上の素晴らしい時間がそこに生まれました。

この記事を見ている方におすすめのクルーズ

クルーズ一覧用
早得
2025年4月 出航 船名:パシフィック・ワールド号

地球一周の船旅 Voyage120

北欧&アラスカコース
TOP