ピースボートでゆく世界の寄港地-バンクーバー編-
雄大な山々と海に抱かれ、近代的な都市機能と豊かな自然が調和する街、カナダ・バンクーバー。「世界で最も住みやすい都市」 のひとつで、サステナブルな未来をめざす革新的な港町として知られています。ピースボートクルーズではバンクーバーを出港しアラスカへ向かう、その拠点としての役割も担っています。多様な食文化やエシカルなショッピング、そして先住民の歴史にふれる心豊かな旅を、ここから始めましょう。
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自然と都市の共存が生むサステナブルな未来
バンクーバーの魅力は、山と海に挟まれた土地に近代的な都市がつくられた、その景観です。都市計画において環境保護を最優先し、自然環境を都市機能に巧みに取り入れています。この地で暮らす人びとは自然との調和を何よりも大切にしていて、そのライフスタイルこそが「住みやすい街」として選ばれ続ける理由なのかもしれません。
東京ドーム約85個分という広大な面積のカナダ最大の都市公園は、鬱蒼とした針葉樹林と美しい海岸線が広がる都会のオアシスです。サイクリングや散策に最適なシーウォールを歩けば、風を感じながらバンクーバーの美しい街並みと雄大な自然を同時に楽しむことができます。
夏はカヤックやセーリング、冬はノースショアの山々でのスキーなど、年間を通して多様なアクティビティが楽しめるのも、バンクーバーの魅力のひとつ。ここでしかできない自然体験は、時間を忘れ没頭できる、大人の贅沢。木々の隙間から見える美しい海や山は、この先の未知の旅路への期待を高めてくれます。
街の中心部からほど遠くない場所には、ビーチや公園が点在し、多くの人が自転車で訪れています。都会にいながらも、仕事の合間に海辺でリラックスしたり、ひとり時間に波の音を聞いたり、気軽にトレッキングを楽しんだりできる、そんな環境が、バンクーバーの心地よい暮らしを支えています。
市街地から少し足を延ばし、圧倒的なスケールの自然を誇るキャピラノ渓谷へ。なかでも高さ70m、長さ140mの吊り橋を渡るのはスリル満点です。巨大な木々の間を縫うように空中散歩を楽しむクリフウォークは、まさにここでしかできない最高の体験です。カナダの大自然の空気を惜しみなく味わい、その力を肌で感じる絶好のチャンスです。
多様な文化が交差するショッピングと街歩き
バンクーバーは、アラスカクルーズの玄関口として世界中のクルーズ船が集まる国際色豊かな港としても知られています。港周辺には活気あふれる観光スポットが集中していて、エシカルやフェアトレードを掲げたショップ、多彩なマーケットも多く、街歩きとショッピングの楽しみが尽きません。
港に到着して最初に迎えてくれるこのランドマークは、帆船のようなユニークな屋根が目印の複合施設。クルーズ船のターミナル機能だけでなく、国際会議場やホテルも併設されています。船から見たカナダ・プレイスは、圧倒的なビル群の中に佇み、カナダのダイナミックで活力あふれる姿に元気をもらえます。
ガスタウンはバンクーバーの歴史がここから始まった「バンクーバー発祥の地」であり、石畳の道路にビクトリア様式の建物が並ぶ美しい歴史地区です。このエリアのシンボルは、世界的にも珍しい「蒸気時計」。毎正時には汽笛のような音とともに蒸気を吹き上げ、古き良き時代のロマンを現代に響かせます。個性的なアートギャラリーをめぐり歩くと、レトロなもうひとつのバンクーバーを感じるひとときを過ごせます。
かつての工場地帯が再生された、賑やかな市場とアートの中心地。なかでも新鮮なシーフードや野菜、焼き立てのパンなどが並ぶパブリックマーケットは、常に活気があふれています。すぐ近くには民芸品やフェアトレードショップなどもあり、地元の人びとの活き活きとした暮らしと、美しい作品を見て感じることができます。
自然豊かなバンクーバーでは、オーガニックや天然素材にこだわった化粧品ブランドも豊富です。地元産の高品質な原料を使用したスキンケア製品やアロマは、肌に優しく環境にも配慮され、旅の疲れを癒してくれるでしょう。香りを嗅ぐとバンクーバーの記憶が蘇る思い出の一品は、大切な人へのお土産や、自分へのご褒美にもおすすめです。
世界の味が集まる国際都市バンクーバーの食卓
アジアをはじめとする世界各国の料理が融合した、多彩な食文化を体験することができるバンクーバー。ローカルフードはもちろんのこと、本格的な日本食や中華料理、インド料理など、その日の気分に合わせて幅広いグルメが楽しめるのも、バンクーバー訪問の醍醐味です。
三方を海に囲まれたバンクーバーは、新鮮なシーフードの宝庫です。キングサーモンやオイスター、カニなど、水揚げされたばかりの海の幸をふんだんに使った料理は、まさに「食べるアート」。特に、シンプルで素材の味を活かしたグリル料理は、特におすすめの逸品。海風を感じ、ワインとともにそのひとときを味わう、カナディアンスタイルをぜひ本場で体験してみましょう。
北米の食文化に欠かせないパイは、バンクーバーの街の至る所で見かけます。その香ばしい香りに、思わず引き寄せられるようにカフェに入ってしまうことも。特に、カナダの豊かな自然の中で育まれた新鮮なチェリーを使ったパイは、ほどよい酸味と甘さが絶妙です。温かいパイとコーヒーで、旅の休憩時間を過ごすのも、素敵なひとときです。
カナダの代表的なB級グルメといえばプーティン。フライドポテトにチーズカードとよばれる粒状のフレッシュチーズと熱々のグレイビーソースをかけた、ボリューム満点の料理です。濃厚な味わいが特徴で、お店によってさまざまなトッピングがありますが、同じ材料でも店舗によって全然違う味わいなんだとか。滞在中は、そんなカナダのソウルフードの食べ比べも楽しめます。
先住民の歴史と精神にふれる
バンクーバーが位置するこの土地は、古くからコースト・セイリッシュとよばれる先住民の伝統的な土地でした。バンクーバーでは、その深い歴史と精神、そして芸術を現代に継承するための教育プログラムや文化活動に積極的に取り組んでいます。彼らの歴史を知ることで、この地でのひとときがより深みのあるものになるでしょう。
ブリティッシュコロンビア大学(UBC)内にあるこの博物館は、北西海岸沿岸の先住民文化に関する世界有数のコレクションを誇ります。ガラス張りの広大な展示室には、圧倒的なスケールのトーテムポールや伝統的な生活用具などが展示されており、先住民の豊かな精神世界と受け継がれてきた芸術の歴史、自然との共存の中で培われた豊かな精神世界を深く学べるでしょう。
スタンレーパークのブロックトン・ポイントには、コースト・セイリッシュ族をはじめとする先住民が制作した荘厳なトーテムポールが立ち並んでいます。その鮮やかな色彩や独特の造形美を目の当たりにすると、不思議な気持ちが心をざわつかせます。トーテムポールは単なる飾りではなく、彼らの神話や祖先の功績、家族の歴史などを伝える「語り部」ともいえます。
先住民アーティストによる彫刻、織物、絵画などの作品は、バンクーバー市内のギャラリーやショップでも見ることができます。自然への深い畏敬の念や、神話に登場する精霊、動物をモチーフにした力強い作品には、彼らの伝統とアイデンティティ、そして過去から未来へ受け継ぐ願いが込められています。
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