クルーズコレクション

オフラインとオンラインを行き来しながら世界をゆく

2024年3月25日

インタビュー

「SNSのインスタグラム(以下インスタ)で注目してもらうきっかけになったのは、ピースボートクルーズに乗船したから」と話してくれたのは、インフルエンサーとして活躍するEminaさん。4年ぶりに再びピースボートクルーズに乗船したEminaさんに、旅が持つ魅力について伺いました。

Emina
神奈川県出身。2020年に訪れた沖縄の座間味島に惚れ込み、移住。旅系インフルエンサーとして、愛する座間味島や訪れた世界各地の情報を、SNSなどで積極的に発信している。元アパレル店員。

「好き」を重ねて。自分なりの“魅せ方”へ

私の投稿は“旅”がメインですが、それは私の人生の主軸に旅の思い出があるからだと思います。何度か両親と一緒に海外旅行はしていましたが、20歳のときに初めて一人で旅行会社のカウンターでグアム行きのツアーを予約しました。当初は北海道旅行を計画していましたが、同じくらいの料金でグアムに行けると知って。「海外ってそんな簡単に行けるのか!」と、行き先を変更しました。そのとき行ったグアムは、些細なことまでぜんぶ刺激的でした。ちょうど「インスタ映え」が流行った時期だったので、かわいい壁やカラフルな場所の写真を載せて。私がかわいいと感じるのがアメリカンポップなものなので、そういうものをたくさん発見できたことがうれしくて。そこからは、旅行するために働くようになりましたね(笑)。

投稿には、旅先で楽しめるファッションを載せたり、もともとカメラも好きだから撮影にこだわったり。自分の好きなものが全部、インスタの上で重なっていくのが楽しいです。今でこそ、旅系インフルエンサーとして活動していますが、ピースボートクルーズに乗船して、旅の様子を発信したことから私の歩みははじまりました。船内や寄港地など旅の様子を発信し続けたことで、共感してくれるフォロワーの方がたくさんできて。私の投稿を見て「私もこれからピースボートに乗るんです」と言ってくれることも多くて、すごくうれしかったですね。私も旅が楽しくなるし、発信すると思い出にも残せる。それを見た人も旅に行きたくなる――そんなことができるインスタって楽しいなと感じました。
その経験から、今でもその場の楽しさが少しでも伝わることを心がけて発信しています。動画にしても、画像にしてもただ後ろから追ったものだけではなく、画角を変えて、動きがあるようにするなど、いろいろ考えて載せていますね。

Emina

思いがけず出会った、国内旅行という選択肢 

コロナ禍に入ったとき、当時5年ほど働いていたレンタルWi-Fiの会社が休業してしまったんです。今思えば、それで人生が変わりました。仕事でもプライベートでも海外旅行が身近にあったし、自分の人生において「海外に行くのが第一優先」という感覚だったので。旅することが難しくなった時期でも、どこかに行きたいという気持ちはしぼみませんでしたね。コロナが落ち着いたタイミングを見て、国内旅行へ。たとえば沖縄は「いつでも行ける」と、それまでは行き先として考えていなかったのですが、行ってみたらすごく良くて。そこから少しずつ、沖縄本島や周辺の離島に行くようになり、縁あって座間味島にはリゾートバイトで長期滞在するまでになっていました。

Emina

座間味島でリゾートバイトを始めて、自分が“迎える側”になったことで、「観光地の人はこんな気持ちで私を迎えてくれていたんだ」という視点を持つようになりました。旅行ではやっぱり、楽しいことや感動をたくさん持って帰ってほしいですよね。海の家で働いているときは、インスタのフォロワーの方が来てくれたら、島の案内もしています。一緒に働いている仲間は「ホスピタリティがあるね」って言ってくれるけど、私の中では「楽しんでほしい」っていう、ただそれだけの想い。そういうのはやっぱりオンラインで発信できたことでつくれたつながりだと思いますね。

Emina

旅が「暮らし」に変わる

私は、いわゆる「田舎暮らし」に憧れを持っていたタイプではないので、リゾートバイトとはいえ、座間味島で暮らし始めた当初は不安もありました。時々買い出しで行く那覇は、都会で便利でいいなと思うこともありますが、座間味島には旅行好き・沖縄好き・海が好きといった、私が好きなものを好きな人たちがいっぱい来てくれるから、居心地がよいです。島の人も優しいし、とにかく海がきれいだから、「せっかく沖縄本島まで来ているんだったら座間味島においでよ」と、大きな声で宣伝しています。ゆくゆくは観光大使になりたいくらい(笑)。東京に住んでいたときは、インスタの仕事で週に1,2回はおしゃれなカフェに行くような生活でした。ここにはそういうのはないし、人と人との距離がとても近くて、顔と名前ですぐに仕事場まで一致してしまうような環境ですが、島での暮らしはとても楽しいです。

Emina

その後、島でパートナーができたこともあり、より一層この場所での生活が見えてきたため、座間味島に住民票を移して「移住」しました。「住む」というのは、その土地のまた違う一面が見えてくるもので……実際に冬の時期は観光客も来ないから人も少ないし、海にも入れないし。そういう孤独というか、別の面があることも長期で住んでみて初めて感じました。でも島の住人の方はとっても優しくて温かいから、私も積極的にコミュニケーションをとるよう心がけていますね。食事にでかけたり、どこかで会うたびに自己紹介したりすることで地元コミュニティーにも参加させてもらえるようになってきたように思います。

Social Good Photography,Inc.

恋する離島から世界へ

これからも私は、座間味島を拠点に世界中を旅したいと思っています。先日、私が海外に行った投稿を見て、昔からのフォロワーの方が久しぶりにDMを送ってくれました。こうやって、ゆるくつながり続けられるSNSでの関係性もうれしいし、またがんばろうと思えますね。私は、インスタをフォローしてくれている方は、「同じもの」を好きな友だちみたいな感覚なんですが、旅好きは旅好きを呼ぶもので、ピースボートに乗ったという方が島に遊びに来てくれることも結構あります。そしたらいつも以上に張り切って、案内してしまいますね(笑)。オンラインがあったからできたつながりが、オフラインでのリアルな世界へとつながり、そこからまた世界が広がっていく面白さを今後も積み重ねていきたいです。

Eminaさんはメッセンジャープロジェクトのメンバーとして、2023年にピースボートクルーズに乗船しました。

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