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第86回クルーズレポート

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Life Onboard

翻弄されるストリートチルドレン-社会の見方、社会の味方-

レオナルド・コスタさん(ジャーナリスト、サンマルチーニョ慈善協会スタッフ)/ブロードウェイラウンジ

2015年01月08日

ブラジルのストリートチルドレンへの支援活動などを行うNGO「サンマルチーニョ慈善協会」で活動する、水先案内人のレオナルド・コスタさん。今日の講座では、ストリートチルドレンの背景とその報道姿勢をテーマにお話しいただきました。
「世界最大」とも言われる経済格差を抱えるブラジル。貧困やそれに伴う家庭内暴力やネグレクト、両親の出稼ぎ労働など、様々な事情から自宅で暮らすことが出来ず、路上生活を始める子どもたちは少なくありません。教育や就職の機会もなく、衣食住すらままならない路上生活。そのために犯罪に走ってしまったり、また警察などから不当な暴力を受けることもあります。
ブラジルでは「Degase」と呼ばれる社会システムがあり、少年時代の犯罪歴は18歳になった時点で抹消されます。若者の再出発のためのシステムですが、これを逆手に取り、少年犯罪を繰り返す子どもも少なくないそう。この制度をどのように捉え、どのように運用していくのか――議論が必要だとレオナルドさんは言います。

またストリートチルドレンに対する報道にも大きな問題があるとレオナルドさんは言います。メディアは、ストリートチルドレンを「メノア」(「権利のない人間」を意味する蔑称)と呼び、その犯罪と「悪人ぶり」ばかりを報道。犯罪の背景や、ストリートチルドレンの生活環境、彼ら/彼女らが路上で生活せざるを得ない事情に触れられることはありません。
こうした状況に対し、レオナルドさんの「サンマルチーニョ慈善協会」では、ウェブサイトなどを通じてストリートチルドレンの背景を訴える啓蒙活動を展開。また地域で活動する15の他のNGOにも協力を呼びかけ、子どもたちの人権を守るためのネットワーク作りを進めています。
レオナルドさんが話したのはブラジル社会の実情ですが、犯罪の背景を知り報道のあり方について考えることや、子どもたちはじめ弱い立場の人々の人権を守ることは、どんな社会、どんな出来事においても忘れてはならないもの。多くを学び、また翻って自分自身や日本社会について考える、大切な講座となりました。

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