PEACE BOAT 地球一周の船旅

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第86回クルーズレポート

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Life Onboard

地球の歩いたつもり方-わくわくブータン-

寺地亜美(ピースボート)/スターライトラウンジ

2015年01月31日

地球一周の船旅で訪れる寄港地はいずれも魅力的ですが、世界にはまだまだ素晴らしい土地がたくさんあります。そこで、今回の航路には含まれていないけれど 「ここはオススメ!!」という場所を、その土地に縁のあるスタッフが紹介するという企画、その名も「地球の歩いたつもり方」が開講。今回のテーマは、昨今 人気の高まっているブータン。インターンとして、約3ヶ月ブータンに暮らした経験を持つピースボートスタッフ・寺地亜美が語りました。

まずは基本情報。ブータンが位置するのはヒマラヤ山脈の東端、面積は九州と同じくらい。国土の約7割が森林という緑豊かな国です。現地を訪れると「山の斜面を利用した美しい棚田に目を惹かれる」と言います。小さな国ながら国内にかなりの標高差があり、南部は亜熱帯気候、北部はツンドラ気候。南北に移動すると、見られる動植物や景色がグラデーションを描くように変わっていくそう。

マイクを持つ寺地の一風変わった服装に目がとまった方も多いのでは?これはブータンの民族衣装。女性は、大きな布をスカート状に巻き付ける「キラ」に、「テゴ」という上着を合わせます。ちなみに男性の民族衣装は「ゴ」と呼ばれる浴衣のようなもの。2011年11月に、ブータンのワンチュク国王夫妻が来日された際の着こなしが記憶に新しい、という方も多いのではないでしょうか。ブータンは国をあげて伝統文化の保護・継承を掲げ、学校や公的機関、公の場では民族衣装の着用が義務づけられています。
もう一つ、ブータンで有名なのが「GNH」という概念。「Gross National Happiness」の略で、直訳すると「国民総幸福量」といったところでしょうか。経済的な指針となる「GNP(国民総生産)」や「GDP(国内総生産)」に対し、「国民全体の幸福度」をうたい導入したもので、世界の注目を集めました。ブータンはこの「GNH」の向上を国家目標に定め、医療や教育の無料化、コミュニティの活性化、持続可能な農業政策などに取り組んでいます。

画期的な政策から注目を集める一方で「問題もある」と寺地。まず挙げられるのがネパール系住民の難民問題です。先述した伝統文化の保護や、民主化を求めるネパール系住民を中心とする反国王勢力の押さえ込みのために、国籍の取得条件を厳格化。ブータンの人口の10~15%にあたる、約11万人ものネパール系住民が国籍を失い難民となってインドやネパールに逃れました。また、観光客の急増や経済成長に伴う、自動車事故の増加、経済格差の拡大、若者の失業、治安の悪化なども指摘されています。
周囲を中国とインドという「大国」に囲まれるブータンが、自立した国であるり続けるために採った、観光や「GNH」などソフトパワーによる政策。賢い選択と評価されると共に、こうしたひずみも――。グローバル化の進む世界の中、「小国」として生き残る難しさを感じます。

後半は、ブータンの楽しみ方。チベット仏教を「国教」に掲げる国だけに「古くからの僧院やお寺めぐりも楽しみのひとつ」と寺地は語ります。スクリーンに投影されたのは断崖絶壁に建つ美しいお寺。こちらはパロの街にあるタクツァン僧院です。「(山道を)3時間かけて登って行きました。大変だったけれど、それだけの甲斐はありました!!」この写真をみれば、寺地の言葉も頷けます。
今日の講座ですっかり「ブータン・行ったつもり」になった参加者の皆さん。「“つもり”で終わりにしないで、いつか絶対、自らの足で行こう!」と思われた方も多かったよう。地球にはまだまだ、ワクワクする場所がたくさんある――旅への思いをより強くするこのシリーズ企画。ますますの人気となりそうです。

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