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第86回クルーズレポート

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Life Onboard

アパルトヘイトの過去と現代

コロワネ・マントゥさん(「アフリカン・ユース・アンサンブル」ディレクター)/ブロードウェーラウンジ

2014年12月08日

1993年の「撤廃」まで実に40年以上にわたって南アフリカ(南ア)で続いた「アパルトヘイト(人種隔離政策)」。南ア寄港を間近に控え、アパルトヘイトについて知り、考える講座が行われました。登壇したのは、南アの旧黒人居住区ソウェトを中心に活動する音楽グループ「アフリカン・ユース・アンサンブル」ディレクターのコロワネ・マントゥさん(写真左)と、ピースボートのパニア・リンカーンンです。

「アパルトヘイト=黒人差別」と捉えられることが多いですが、厳密には「人種ごとに権利を仕分ける」ものでした。少数の白人には“宗主国”としての絶対的な権限が与えられ、古くからこの土地に暮らす黒人たちは差別と支配の下へ、さらにその“混血”にあたるカラード、その他民族や外国人…と細かく権利や階級が設定されました。また一口に「外国人」といってもその対応は様々で、インド人や中国人は“有色人種”であることから黒人と同等とされ不当な差別の下におかれたそう。しかし日本人は、有色人種ながら経済力や、“宗主国”との外交関係から「名誉白人」とされていました。

アパルトヘイト政策について振り返り解説するコロワネさん、差別の内容や、アパルトヘイト撤廃運動について語ると共に、複雑な事情についても言及します。
「アパルトヘイト撤廃を訴えると共に、『黒人』ではなく『カラード』として扱われたいと望む姿も多くありました。黒人よりもカラードの方が少しだけ優遇されていましたから。しかしこれも白人たちの思惑通りでした。カラードを本の少し優遇することで、抗議の矛先を白人に向けさせない、白人政権を受け入れさせる狙いがあったんです」

1993年にアパルトヘイトは「撤廃」され、南アは黒人リーダーによる「多民族国家」へと歩み出します。しかし、その理念の達成は、まだまだ困難な状況にあるとコロワネさんは指摘します。
「南アは『レインボーネイション』と呼ばれる、多民族が公平に暮らす社会、虹色の国を目指して努力しています。しかしそれはまだまだ“願い”であって、実際にはまだそうした状況にはありません」 南アには依然、人種による根強い差別や経済格差があると言います。「

「アフリカは"レインボーネイション"と呼ばれていて、理想的で素敵な社会像。虹色の国として人種が混ざって生きれる社会を作る努力している。でもこのようなイメージは"願い"で実際このような状況ではありません。」と語るコロワネさん。そして、差別とは人種のみならず、年齢や性別、性的指向、言語、宗教など様々な“ちがい”に対して行われることを確認し、こう語りかけます。「差別に対して私たちが出来ること――それは自分の中にある偏見に気付き、差別を受けている人を守ることです。そして子どもたちには多様性を尊重することを伝えなければなりません」
アパルトヘイトの歴史と南アの今から、誰しもが抱く「差別」と私たちに出来ることを考える、大切な講座となりました。

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